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SIMの英会話習得法 その1

      ~ 「答え」のヒントは「問い」の中に ~
  
     

 前回まで、「SIMの発音習得法」シリーズでお話ししましたが、

 今日から数回にわたって「SIMの英会話習得法」というテーマで

 お話しします。
 

 第一回目は、「答え」のヒントは「問い」の中に、です。

 では、さっそくスタートしましょう。
 


 最近はテレビなどで、世界各国から来日した人々のインタビューを

 視聴する機会が多くなりました。


 その中で、たとえば、Is this your first visit to Japan?

 という質問に対して、

 Yes, it is. と省略されずに、きちんと対応されるのを見るのは

 気持のよいものです。


 そうなのです。


 私たちも、このような問いに対して、Yes だけで済ませては

 いけません。


 学校英語では、簡略化して Yes だけを言うことが

推奨されていますが、会話としては稚拙です。

 それに、これでは英語のトレーニングにはなりません。


 Yes, it is. と最後のSVまできちん言うこと、

 実はここに、英語上達の秘訣が隠されているんです。
 


 疑問詞のない疑問文に対する応答には、

 ひとつの法則があります。


 たとえば先の例文、

 Is this your first visit to Japan? のように

 疑問詞のない疑問文に対する応答では、

 質問の文頭の語句 Is this が応答の締めくくりに

 it is となって必ず出てくるんです。


 ですから、質問の答としては、質問の文頭の語句を

 オウム返しに言えば自動的に成立することになります。


 要するに、答のヒントは問いの中にある、ということです。



 ごく簡単な例で説明しましょう。

 
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  <1> Is this…your coat?


      → Yes, it is.

→ No, it is not.


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 Is this…your coat?(これは、あなたのコートですか)

 ときかれたら、冒頭の Is this をオウム返しに

 くっつけるだけです。


 すると Yes, it is. になります。

 Noだったら、No, it is not.ですね。



 
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<2> Did you come here … yesterday?

 
  → Yes, I did.

  → No, I did not.


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 Did you come here … yesterday?

 (あなたはここに来ましたか … 昨日)

 ですから、質問の Did you の部分が、答えの I did の部分に

対応して現れます。


ですから、「はい」なら、Yes, I did. であり、

 「いいえ」なら、No, I did not. ですね。



 もうひとつ例文です。


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<3> Did he come to school…the week before last?


   → Yes, he did.

→ No, he did not.

----------------------------------------------------------


 質問の Did が助動詞であるのに対して、答えの he did の didは、

came の代りをする代動詞です。


したがって、Did と did は文法上は同じものではありませんが、

外形上同じなので、Did が応答の中で did になって現れると

考えておけば便利です。


ちなみに、No, he did not.の did は助動詞です。


      …この続きはまた次回。



                … お楽しみに!
by danueno | 2008-04-23 14:21 | SIMうんちく


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