人気ブログランキング | 話題のタグを見る

SIMの英文法

       ~ 「第1文型」 その2 ~


今日は、前回の「第1文型」のつづきです。

英文法の基本である5文型も、SIM同時通訳方式だと、スッキリと把握

できますよ。



さっそく、行ってみましょう。


まずは例文ですが、今日のは全文ではなく、とりあえずS、Vを先に見せ

ましょう。


------------------------------------------
 
   Elephants live …    

-------------------------------------------


はい、これを見ると、「象は生きている」でしょうかね。


…それとも、「象は住んでいる」でしょうか。


どちらでしょうか?

これだけでは判りません。



この文は、その後に副詞句が現れるだろうことは期待されますが、

この段階ではまだ、「生きている」か「住んでいる」か、どちらとも

言えないんです。



ではとりあえず、「象は生きている」にしておきましょうか。


その続きです。


  -----------------------------------------
 
      … in Africa.

 -----------------------------------------


「アフリカに」ですね。

すると文章の前半は、「象は生きている」のではなくて、「象は住んでいる」

に修正しなければならないことがわかります。



---------------------------------------------------------------

Elephants live … in Africa.

  × 象は生きている ⇒ ○象は住んでいる   …アフリカに

----------------------------------------------------------------


いかがでしょうか?

実はここに、重大な英語の本質が隠されています。


私たち日本人は、「返り読み式」に in Africa.まで読んでから文頭に戻り、

「あー、象はアフリカに住んでいる、だな」と判断しますが、これは

「英語の思考法」ではありません。


「英語の思考法」に従うなら、あくまでも英語の語順通りに、とりあえず

S+Vである Elephants live… まで読んで、「象は生きている」と input

しなければなりません。


そして、その後で、in Africa. を目にした瞬間に、頭の中で「象は生きて

いる」を「象は住んでいる」と修正して、「アフリカに」とつなげなければ

なりません。

その際、inputされたものを頭の中で瞬間的に修正するだけで、「返り読み」

はしません。

もちろん、「象は住んでいる」で始めたら修正する必要はありませんが。



なぜ、このような頭の働かせ方を強調するのかというと、ネイティブは皆、

このような方法で理解するからです。


あくまで「英語の語順」で理解しつつ、修正しなければならない場合は、

一秒の何十分の一の判断で、修正を行いながら理解しています。


ですから、私たちもこれにならって、いっさいの「返り読み」を捨てて、

あくまで「英語の語順」に忠実に理解していかなければなりません。


そうでないと、複雑な文章になった時に、スピーディーな理解が不可能に

なるからです。




               …続きはまた来週。お楽しみに!
by danueno | 2007-07-11 14:43 | SIMうんちく


<< 損得勘定 No.201 オリジナル英文 >>