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期待 anticipation その3

日本人に最適の英語学習法 (21)

        期待 anticipation その3  



「SIMうんちく」は、アグレッシブ・リスニングについて、
 さらに深く突っ込んだお話を展開していますが、
 前々回から、「期待」anticipation についてお話ししています。

 
 ちょっと復習しましょう。
 まず例文です。


-------------------------------------------------------------

   Henry and Anna Polivoda were active retirees until
 they were hit while out for a walk in their Los Angeles
 neighborhood by a car fleeing police because of missing
 license plates.

-------------------------------------------------------------


 この英文をセンスグループで句切り、SIM訳を付けて
 読むと下記のようになります。



------------------------------------------------------------

 Henry and Anna Polivoda were active retirees …
  ヘンリーとアナ・ポリヴォダは活動的に引退生活を
  送っていました


  until they were hit …
   彼らがはねられるまでは


    while out for a walk in their Los Angeles
    neighborhood …
     彼らのロサンゼルスの家の近辺を散歩中に


       by a car fleeing police …
        警察から逃げていた車に


        because of missing license plates.
        ナンバープレートが無いために(逃げて
        いた)。


----------------------------------------------------------



 さて、英語を理解する上で最も大切なことは、
 フレーズごとに「次はどうなるんだろう!」と、
 先を「期待」しながら順次、理解していくということでした。


 この例文も、下記の表のように「期待」が次々と後に続くフレーズに
 よって「充足」されていきます。



―――――――――――――――――――――――――――――――――
       期 待            充 足
 ―――――――――――――――――――――――――――――――――

  いつはねられたの?   →   散歩中に

  何にはねられたの?   →   逃走中の車に

  何で逃げていたの?   →   ナンバープレートがなかったから

―――――――――――――――――――――――――――――――――



 このように、英語というものは、「期待→充足」という関係の中で、
 はじめてセンスグループ同士が相互につながり、読者の理解が
 成り立っていく言語なのです。


 これをさらに詳しくまとめると、下記のような図になります。
「期待」が括弧の中で現わされています。



―――――――――――――――――――――――――――――――――


  ヘンリーとアナ・ポリヴォダは活動的に引退生活を送ってい
  ました

        ↓


  彼らがはねられるまでは

    (いつはねられたの?)


          ↓


   彼らのロサンゼルスの家の近辺を散歩中に

           (何にはねられたの?)


   ↓


      警察から逃げていた車に

          (何で逃げていたの?)

               ↓


   ナンバープレートが無いために。


―――――――――――――――――――――――――――――――――



 このように「期待」があるから、センスグループは次々に
 有機的につながって行きます。


 つまり「期待とはセンスグループの接着剤」である、
 ということでした。


 これで、英語を読むときに「期待」(anticipation)が
 いかに重要であるか、おわかりいただけたことと思います。



 …ここまでが前回のお話でした。

 今回は、ここからです。
 


 ところが日本人の場合は、英語を聴いたり読んだりする時、
 この「期待」がなかなかうまくいきません。

 
 もちろん、日本人が日本語を聴いたり読んだりする場合も、
 無意識のうちに、先を期待してはいるのです。


 ただ、これが英語になると「英語の語順」に慣れていないので、
「期待」することが非常に難しくなります。


 ですから、日本人が、英語を聴いたり読んだりするときには、
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 特別に「期待」するための訓練が必要になってきます。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 この訓練をする上で最も力のあるのが、スーパーエルマーの
 リスニング強化法「Hop,Skip&Jump」なのです。


 その中のHopとSkipでは、センスグループごとに内容を理解し、
 さらに積極的に先を「期待」(anticipation)しながら聴く
 訓練をしますので、リスニング力が飛躍的に高まります。


 ためしに、ちょっとHopとSkipを聴いてみましょうか。

 下記のページで、スーパーエルマーのトピックの一部を
 聴くことができます。

  http://www.tokyo-sim.com/trials/


 ページを開くと一番上に、1.即聴即解トレーニング
「Hop,Skip&Jumpを試聴する」とあります。

 中上級者の方は、スーパーエルマー「CBS」コースを
 初中級者の方は、スーパーエルマー「VOA」コースを
 選んで試聴してみてください。




 …いかがだったでしょうか? 

「ちょっと難しいかな?」と感じるかもしれませんが、
 大丈夫です!

 Hop,Skip&Jump はトレーニングですから、これで今すぐ
「期待」(anticipation)ができるというものではありません。

 でも、このHop,Skip&Jump でトレーニングを積むと、
 ネイティブを同じ感覚で、「次はどうなるかな?」と
 ワクワク、ドキドキしながら、英語を読んだり聴いたりする
 ことができるようになります。

 そうすると、英語のコミュニケーション能力が一気に
 高まりますよ。

  
    …この続きはまた来週!


                 …お楽しみに!
by danueno | 2011-11-22 16:38 | SIMうんちく


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