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日本人に最適の英語学習法  その10

         「語順の問題」とリスニング(2)
  

「SIMうんちく」は、このところ「日本人に最適の英語習得法」
 というテーマでお話しています。


ちょっと前回の復習をしましょう。

 前回は、そもそもリスニングにおいて「語順の問題」がなぜ、
 これほど重要なのか、ということでした。

 それは、日本語と英語の根本的な差異による、というお話
 でしたね。


 そして、日本人がなぜ、これほどまでに英語を聴き取るのが
 困難なのか、その理由も「語順の問題」に帰結する、
 ということでした。


 たとえば、5文型を見ても、すべての文型がまず、
 主語(S)+述語動詞(V)ではじまります。

 つまり、英米人の発想の根本は、S+Vなのですね。

 そして、この部分の意味内容が、それから後の語句を決定する力を
 持っている、ということです。


 このことに関して、ジャック・ハルペンさんの例をあげました。

 彼が日本語で最も難しかったのは、「動詞が最後に来る事だ」と
 いうことでした。




 …ここまでが、前回の復習です。

 今日は、ここからです。


 ハルペンさんにとって、日本語で最も難しかったのは、
「動詞が最後に来る事だ」ということならば、
 私たち日本人はどうなるのでしょうか。


 私たち日本人にとって、最も難しいことは、その反対、
 ということにはならないでしょうか。

 つまり、私たちにとって、英語で最も難しいのは、
「動詞が最初に来る事だ」ということです。


 英語の文章の根幹は、5文型を見ても分かるとおり、
 主語Sと述語動詞Vが直結しています。

 まず「S+Vありき」ということですね。


 ところが日本語は、述語動詞Vが最後に来て結論になります。

 たいていは、SとVがグーンと離れて、文章の最後にある。


 私たち日本人は、このような日本語の特性に慣れているので、
 英語を聞く時も「最後まで待ってしまう」、という習慣があります。

 
 そして英文を最後まで聞いてから、やおら文頭に戻ろうとしますが、
 リスニングの場合は、音声が次々と消えてしまい、
「返り読み」ができません。

 その結果、わけが分からなくなり、パニックになってしまうのです。


 ですから、それを矯正するために、S+Vをまずバシッと捉えて、
 意味のまとまりであるセンスグループごとに、「英語の語順」で
 理解しなければならない、というわけですね。


 ところがここで、上記の注意と共に、おろそかにできないひとつの
 ポイントがあるんです。

 それは何かと言いますと…。

 英語を聞く時の態度として、ただ漫然と聞き流すような聞き方では、
 リスニング力は絶対に伸びない、ということです。

 そのように受け身で英語を聞くのではなく、積極的にいわば
「攻撃的、かつ積極的に」英語と向かい合う姿勢が大切です。

 
 これを、アグレッシブ・リスニング(Aggressive Listening)と
 呼びます。

 アグレッシブ・リスニングとはいったい何でしょうか?



  …そのことについては、また来週お話しします。

  

                  …お楽しみに!
by danueno | 2011-09-08 10:03 | SIMうんちく


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