音節リズムの法則
新シリーズ「SIMの発音習得法」、今日はその3回目です。 例によって、ちょっと前回の復習をしましょう。 英語の発音には基本的な原理原則がある、ということでした。 それが、「音節リズムの法則」でしたね。 「音節リズムの法則」とは何かというと、 「音節の数で拍子をとって発音する」ということ。 たとえば handsome は、母音が2つ、つまり2音節の単語なので 「ハン・サム」と2拍で発音します。 MacDonald は、母音が3つですね。つまり3音節です。 ですから「マク・ドー・ノー」と、3拍で発音します。 …前回はここまでした。 今日は、この続きです。 では、milkはどうでしょうか? これは、一見通じそうで実は通じにくい単語のひとつです。 日本人が普通に言うように「ミルク」言っても、英語圏では ほとんど通じません。 なぜなら、本来、miklは見ての通り、母音が1つで1音節の 単語です。ですから1拍で発音しなければなりません。 それを「ミルク」(mi-lu-ku)と言っていては、余計な母音が 2つもくっついていて、3音節になっていますので、 なかなか通じない、というわけです。 ですから、カタカナで表記するのは難しいですが、 「ミゥク」といった感じで1拍にまとめてください。 そうすれば通じる発音になります。 とにかく、milkは拍数を1拍にまとめること、これが鉄則です。 では、これが文章の場合どうでしょうか。 たとえば、Look at this. です。 この文章の母音の数を数えてください。 3つですね。 重母音はひとつに数えます。 ですから全体を3拍で、発音すれば良いのです。 「ルッ・カッ・ディス」といった感じですね。 このように英語は、「1音節は1拍」で、「2音節は2拍」で、 「3音節は3拍」でという具合に、「音節の数でリズムを取って」 発音するという規則があります。 これを「音節リズムの法則」と呼びます。 英単語を個々に何百、何千と覚えるよりも、 このような原理原則にのっとって記憶するようにすると、 学習効率が飛躍的にUPします。 「エート、この単語の発音、何だっけなー?」と 記憶が定かでない時も、音節の数がわかれば 発音の大体の輪郭が推測できますので、かなり楽に 発音できるようになるのです。 これが、帰納法ではない、演繹法による発音学習です。 …この続きはまた次回。 … お楽しみに!
by danueno
| 2011-02-23 16:48
| SIMうんちく
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