時制の一致
前回は、「SIM訳は隠された内容まで読み取る」というテーマで、 書かせていただきました。 今日は、これに関連して「時制の一致」について説明しましょう。 まずは、例文です。 ------------------------------------------------------- I thought that he was ill. ------------------------------------------------------- この文を日本語に訳してみると「私は、彼は病気であると思った」 となり、 「思った」(過去)と「病気である」(現在)とでは、 時制が一致しません。 また「彼は病気であったと思った」と訳すと、それは、 I thought…that he had been ill. という文の訳になります。 つまり英語では「私が考えた」時と同じ時点で、 彼が病気をしていたのであれば that he was illとなり、 thought と was の時制が一致しなければなりません。 日本語ではこの場合「病気であると思った」となって、 表現上の時制は一致しません。 そこで、英語を読んだり書いたりする時には、 まず I thought の主節の時制を正確に記憶して、 これを基準にして次の従属節の時制を読み、that he was ill だったら I thoughtと、同じ時点で彼が病気だったのだ、 と判断します。 また従属節が that he had been ill だったら、 「考えた」時より以前の時点で病気だったのだ、 と判断します。 この判断の基準が主節 I thought にあるのですから、 まずこの部分を正確に把握しなければなりません。 「主節を基準にして従属節の内容を考える」 という「ネイティブ思考法」で読み進むには、 主節の語句を、その文を読み終えるまで記憶しておいて、 従属節の内容を判断するのです。 …ところが、これがなかなかできないのです。 文を最後まで読んでいるうちに、前の部分を忘れてしまうのです。 そのために、再び前の部分に戻って読まなければなりません。 これでは、「返り読み」になってしまいます。 それではいけませんね。 解決法はあるのでしょうか。 …続きは、また来週! … お楽しみに!
by danueno
| 2011-01-20 10:27
| SIMうんちく
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