「第1文型」その3
今回で「第1文型」は最終回になります。 ちょっと復習しましょう。 まず、前回の例文です。 ------------------------------------------ Elephants live in Africa. ------------------------------------------- 非常に単純な英文ですが、ここには英語の神髄が隠されている、 ということでしたね。 簡単そうに見える英文も、それを「英語の思考法」で捉えるか否かで、 全く違う世界が広がってくるんです。 学習の成果も、時間が経つほどに、雲泥の差になってくるでしょう。 さてこの英文ですが、これを Elephants live まで読むと、その後に 副詞句が現れるだろうということが期待されます。 とはいえ「象は生きている」なのか、「象は住んでいる」なのかは、 後の副詞句を見てみなければどちらとも言えません。 ですから「象は生きている」でスタートした場合、後の副詞句が in Africa 「アフリカに」ですので、瞬間的に頭の中で、 「象は住んでいる」と修正しなければなりません。 …前回はこのようなお話でした。 ここで肝心なポイントは、私たちが日本人だから live を読んだ段階で、 「生きている」のか「住んでいる」のかが区別できないのではありません。 これは英米人でも全く同じ事なんです。 英米人もこういう場合には live へ「返り読み」しないで in Africa を読んだ時に、瞬間的に頭の中で修正しています。 このように、「修正」するという頭の中の作業は、英米人も当然している ことなのですね。 英文を読むには、いろいろなことを判断しなければなりませんが、実は その判断を後で修正しなければならないことが頻繁に起こります。 判断が必要だということは、当然「判断には過ちがありうる」 ということです。 その場合は、修正が必要になってきます。 ところが問題なのは、英語の参考書などを見ると、どんな判断を しなければならないのか、また修正をどうするのか、という事が 説明されていないのです。 そこには、多くの判断や修正を経た後の「完成品としての模範的訳」が 書かれているだけです。 これでは、あたかも、数学の参考書で、問題と答えが書いてあるだけで、 その途中の考え方、解法を説明していないのと同じですよね。 そのような参考書は、全く無価値であると言わざるを得ません。 英語も数学と同じように、その思考プロセスが非常に大切です。 ここをキッチリ押さえないと、上達はおぼつきません。 これは「ネイティブ思考法」を駆使するSIM同時通訳方式でないと 解決できない、大きな問題なのです。 …この続きはまた来週! …お楽しみに!
by danueno
| 2010-09-01 14:56
| SIMうんちく
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