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 「第1文型」の復習 

● 「SIMの英文法」その53 ●

           「第1文型」の復習 


 前回まで、12回シリーズで「SIM方式スピーキング力UP法」を

 お話ししてきましたが、これは「SIMの英文法~5文型がスッキリ

 わかる!」を中断して始めたシリーズでした。


 というわけで、今回から本来の「SIMの英文法」に戻りたいと思います。

 SIM方式は英文法不要と勘違いしている方がおられるかもしれませんが、 

 そうではありません。


 実は英文法というものをSIM方式で捉えていくと、これは英文理解の上で

 非常に強力な武器になり得るんです。



 では、さっそく「第1文型」のおさらいをします。


 まず、例文です。


  ≪ 第1文型 S+V ≫
 --------------------------------------------

   His father went out…for a walk.

 --------------------------------------------


 ちょっと簡単すぎる例文で拍子抜けかもしれませんが、

 SIM方式による英文法という切り口で理解を容易にするために、

 あえて簡単なものにしました。


 さて、この例文が第1文型であることは誰にでもわかります。

 went out の out は、もちろん「外に」という意味の副詞です。


「彼の父は外出した」と読んで、ここでこの文型が第1文型だ、

 ということを判断します。


 すると for a walk を読んだ時には外出の目的が「散歩に」

 であることがわかりますね。


 したがって、もう「返り読み」する必要はありません。

 ここが肝心です。「返り読みしない」これが大前提です。

 SIM方式の英文法は、「英語の語順」で理解するための英文法

 なのです。



 さて、for a walkは副詞句です。

 第1文型が単純にS+Vだけで実際に使われることはあまりありません。

 この例文のように、副詞や副詞句がついているのが普通です。

 したがって、第1文型だからといって短いとは限りませんよ。


 英語はまずS+Vを言っておいて、その後に副詞句が幾つも並んでいる

 ことが多いし、副詞節がついている場合もあります。


 この文全体を翻訳すると、「彼の父は散歩に出かけた」となりますが、

 His father went out までを句切ってとらえなければなりません。


 この段階ではまだ「どこへ」出かけたのかわかりません。

 しかし、これが「ネイティブ思考法」(英語の思考法)なのです。


 ここで句切って考える事によって、その後に to a concert(副詞句)

 を付けたり、また、to see a movie(副詞用法の不定詞)を

 付けたりして、自由自在に応用することができるようになるのです。


「応用」、これがSIM方式の大きなポイントのひとつです。

 応用できなければそれは丸暗記と同じで、上達はおぼつかない

 でしょう。


 このようにS+Vの部分と、その後の副詞句などを切り離す事によって、

 文法どおりに副詞句がはっきりします。

 つまり動詞とその後の副詞句は、本来、別の語句なのです。


 この区別をするのが、英語の本当の姿であり、上達の近道であることが

 わかるでしょう。


      …この続きは、また次回!


       …お楽しみに! 
by danueno | 2010-08-11 14:42 | SIMうんちく


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