人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「SIMの英文法」その36

       「語順の問題」がそんなに重要? その2



 前回は、「語順の問題がなぜそんなに重要?」というテーマで、

 その前半だけ書かせていただきました。

 かいつまんで前回の内容を復習しますと、下記の通りです。



 まず、日本人が英語を学習する時に、「助詞などでつなぎ合わせていく」

 という習慣を取り払ってしまわなければならない、ということでした。


 そして、「言葉をどう並べていくか」という考え方に切り替えて

 いかなければなりません。


 英語と日本語の語順の違いを端的に表すのが「動詞」の位置でしたね。


 -----------------------------------------------------------------

 <英語>  I was reading a book which my father gave me yesterday.

 <日本語> 私は、昨日、父がくれたところの本を、読んでいた。

 -----------------------------------------------------------------


 英語では、主語のすぐ次に述語動詞「was reading」が来ます。

 これに対して、日本語では文章の最後に「読んでいた」と来ます。


 このように、英語と日本語は、文章の根幹である主語と動詞の関係が

 全く逆なのです。



 …これが、前回のあらましです。


 今日はこの続きをご説明します。



 さて、英語と日本語では語順が全く逆になっていますが、そのせいで

 日本人は非常に特殊な方法で、英語を理解しようとします。


 それが、あの悪名高い「返り読み」なのですね。

 この「返り読み」の習慣こそ、日本人の英語が上達しない、

 最大の原因になっているのです。


 なぜなら、「返り読み」には、致命的な欠陥があります。

 それは、文頭から文末まで行ったり来たりするので、

「あまりにも時間がかかる!」ということです。


 ビジネス上で、手紙やメールを読むにしても、また、TOEICテストの

 膨大な問題を読むにしても、そんなに時間をかけていられません。


「返り読み」をしている人は、ビジネスシーンにおいても

 英語資格試験においても、はかり知れない損失をこうむっているのです。


 さらに「返り読み」の弊害は、実に恐るべき問題をはらんでいます。

 それは、「リスニングができなくなる!」ということです。


 なぜなら、リスニングは待ったなしで、次から次へと相手の英語が

 追いかぶさって来ます。

 その都度、文頭に戻って確認することなどできません。


 多くの日本人が、リスニングを不得手としていますが、

 その本当の理由は、このような「返り読み」にあったのです。



 … いかがでしょうか?

 結局の所、「英語の語順」を無視した「返り読み」こそ、

 日本人の英語下手の最大の原因です。


 これを解決するのが、当メルマガで提案している英語の読み方、

「SIM同時通訳方式」なのですね。


「SIM同時通訳方式」で英語を読むから、「語順の問題」が

根本から解決して、英語を速く正確に読むことができるように

 なるのです。




     …この続きは、また次回!

  


    …お楽しみに! 
by danueno | 2010-04-07 15:02 | SIMうんちく


<< 春の引っ越し No.336 オリジナル英文 >>