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「SIMの英文法」その33

        スーパーエルマー開発秘話 その3 




 このところ、父ダン上野が開発した「スーパーエルマー」の

 開発秘話をご紹介しています。

 
 前回は、「Hopの誕生」について書きましたが、

 今回は「Skipの意義」というテーマで、父、ダン上野の手記を

 ご紹介します。


 …では、楽しみにお読みください(↓)



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  Hop は、「日本語の触媒効果」により、英語の意味を日本人に

  すんなりと理解させる上で素晴らしい効果を発揮する。


 「日本人だから日本語を積極的に利用して英語を学習しよう」、

  これが Hopの基本的な理念である。


  ところが、ある段階になると Hopを卒業しなければならない。

  学習の最初の段階では、日本語の助けを借りるにしても、

  いつまでも Hopの日本語に頼ることは学習の妨げになってしまう

  可能性がある、ということだ。


  その点をクリアするために Skipが発案された。

  Skipの考え方は単純明快で、Hopの日本語の部分を空白にして、

  そこを無音のポーズにしたものだ。

  これを「Skip」と名付けた。


  学習者は、SKipのポーズでいろいろなことが可能になる。

  標準的な使い方としては、英語の後にあるポーズを利用して、

  直前の英語の意味をイメージする、という学習法だ。


  今まで Hopによって、日本語の助けを借りて意味を理解する訓練を

  積み重ねてきたわけだが、今度はより積極的に、日本語なしで

  英語の意味をとっていく段階に入るわけだ。


  この場合もちろん、センスグループごとに句切って「英語の語順」で

  意味を考えることに大きな意義がある。


  Hop学習の後、いきなり元の英語を聴くという方法も考えられるが、

  それでは元の木阿弥で「返り読み」に戻ってしまう恐れがある。


  だから「英語の語順」で英語の意味をとっていく Skipの段階を

  設けることは、「英語の思考法」をしっかりと定着させ、

  順調に育てて行く上で、必要不可欠なものなのだ。


  ところで、直前の英語の意味をとる場合に、Hopの日本語訳と

  全く同じである必要はない。

  それどころか、それは「日本語」である必要すらない。


  英語の上級者になればなるほど、英語を聴いてそれをいちいち

  頭の中で、日本語に変換しながら理解しているわけではない。


  この辺はいわく言い難い、それぞれの理解法が存在するわけで、

  厳密に定義できるような性質のものではないが、ただ、

  学習者がいずれ「日本語の支配」から離れなければならない、

  ということは確かなことだろう。


  だから、Skipでは「イメージする」という言葉を使う。

  とにかく直前の英語の意味を「自分なりのイメージで把握する」

  ということ、それが Skip学習で最も大切なことだ。


  英語のセンスグループを聴いて、その意味が反射的にパッと

  イメージできるようにうなったらしめたものだ。


  Skipは、今言ったような利用法以外にも「リピーティング」

  という使い方もある。

  直前の英語の意味をイメージしながら、同じ英語を口に出して

  言うことで、スピーキング力が非常に訓練される。


  このように Skipも Hopと同様に極めて奥の深い学習法であり、

  ゆえに Hopと Skipがスーパーエルマー学習の中核になろう。


                          
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 … いかがですか? 父、ダン上野の手記。


 Skipも英語学習のカギを握る大変重要な学習法なのですね。

 これをお読みになった方は「目からウロコ」なのではないでしょうか。




     …この続きは、また次回!

  


    …お楽しみに! 





 
by danueno | 2010-03-17 16:17 | SIMうんちく


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