人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「生きがい」って何だろう?

 いきなりの質問でナンですが、

 読者の皆さんは、どんな時に「生きがい」を感じますか?


「おいしいケーキを食べた時」

「仕事で大成功をおさめた時」

「子供と遊んでいる時」

 …まあ、人によって、さまざまな答があるでしょう。



 野田正彰さんの著書「生きがいシェアリング」(中公新書)には、

「生きがい」について、こんな公式が書かれているそうです。


 -------------------------------------------------------------------

生きがい = 他人からよせられる関心 × それに応えているという自覚

-------------------------------------------------------------------


 つまり、野田さんによれば、生きがいとは、まず他者との相互関係の中に

 あるということです。

 
  まず、「他人からよせられる関心」がある。

  次に、「それに応えているという自覚」が生じる。

  そしてその2つの積として「生きがい」が生じるのである。


 …ということなのだそうです。

 これはある意味、実にわかりやすい考え方です。


「生きがい」とは、まず「自分が人から必要とされている」、

 というニーズがあって、次に、このニーズに対して、

「自分がそれに応えている」という自覚がある時に生まれる、

 というわけです。


 わかりやすい例として、赤ちゃんはお母さんを必要とし、

 お母さんは、赤ちゃんのニーズに応えることで「生きがい」を感じる、

 ということですね。



 …うーん。それはそうかもしれません。
 
 でも私は、なかなか素晴らしい考えであることは認めつつも、

「それだけでは限界がある」と思うんです。


 なぜなら、前記の公式、つまり、

生きがい = 他人からよせられる関心 × それに応えているという自覚

 であるならば、後期高齢者や障害者の方々には「生きがいがない」、

 ということになりかねないからです。


 このような方々は、「他人から必要とされること」も、そう多くはないかもしれません。

「その必要に応える」ことができないこともあるかもしれません。


 というわけで、私は「生きがい」について、次のような公式を

 提案したいと思います。


 ------------------------------------------------------------------

生きがい = 神様からよせられる関心と愛 × それに感謝で応えること

------------------------------------------------------------------

 
 感謝で応えることが多ければ多いほど、

「生きがい」も深く大きくなります。



 
     The LORD says - he who created you,

“Fear not, for I have redeemed you; I have summoned you by name;

  you are mine.  Since you are precious and honored in my sight,

and because I love you.”
               Bible(Isaiah 43:1-4)



 〔あなたを形造った方、主はこう仰せられる。「恐れるな。
  わたしがあなたを贖ったのだ。わたしはあなたの名を呼んだ。
 あなたはわたしのもの。わたしの目には、あなたは高価で尊い。
 わたしはあなたを愛している。」〕

               聖書 (イザヤ書 43章1-4節)
by danueno | 2009-10-14 16:58 | 編集後記


<< No.313 SIM音読用英文 「SIMの英文法」その12 >>