「SIM同時通訳方式」の素晴らしい世界(15)

            SIM音読について



「SIMうんちく」では、「SIM同時通訳方式の素晴らしい世界」

 というシリーズが始まっています。


 今日はその15回目で、「SIM音読について」です。



 前回は、SIM訳をしながら英文を読むと、

「返り読み」をしていた時とは、全く違う感じを持つはずだ、

 というお話をしました。


 例として、このような英文をあげました。


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    Gone with the Wind

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 これはもちろん Margaret Mitchell の有名な小説のタイトル

 ですが英語上達のためには、このような短文も

「英語の語順」で感じ考えることが大切だ、というお話でした。


 Gone「去りぬ」には、「一つの時代が終わった」という感慨が

 込められています。


 その寂しさのようなものを、Goneの一語で表現した後で、

 with the Wind「風と共に」と、状況が説明されています。


 Gone … with the Wind.

「去りぬ … 風と共に」ですね。


 このように「英語の語順」で捉えるからこそ、

 この文章が持つ寂寥感を感じ取ることができるのです。



 ところが、これを通常の日本語で表現すると、

「風と共に去りぬ」となります。


 これでは、当たり前すぎて、寂寥感を感じ取ることができません。

 このように「返り読み」をして、「英語の語順」を

「日本語の語順」にすると、英語のインパクトが失せてしまうのです。


 ここはやはり、Gone … with the Wind.

「去りぬ … 風と共に」と「英語の語順」で捉えるべきです。


 それでこそ、英語特有のインパクトを正しく感じ取ることができます。

 ここに、英語を読む醍醐味がある、ということでしたね。



 …前回はここまででした。

 今日は、この続きです。



 私たち日本人がこのような「英語の語順」で感じるようになるためには

 ちょっとした訓練が必要です。


 それが第13回で予告した「SIM音読」です。

「SIM音読」こそ、ネイティブのように「英語の語順」で

 英語を文頭からセンスグループごとに理解するという

「英語の思考法」を身につける上で切り札になります。


 SIM音読とは何でしょうか?

 それは「SIM同時通訳方式」による音読です。


 音読の効用はいろいろな所で言われていますが、

 実は単なる音読では、あまり効果が出ないのです。


 なぜなら、そのような音読では、英語の内容とは関係なく、

 ただ英語の音声を再現しているに過ぎないからです。


 発音は多少良くなるかもしれませんが、英語を理解する力、

 つまり読解力はあまり身に付きません。


 音読は、「英語の語順」に句切ってセンスグループごとに

 意味を考えながら読む方法、すなわち「SIM音読」だからこそ

 効果が発揮されます。


「SIM音読」でトレーニングすると、大幅なリーディング力UPが

 期待できます。


 具体的に例文を読んでみましょう。


 例文は、今回とりあげたニュースストーリーの一節です。

 まず、英文とそのSIM訳を私が読んでみましょう。


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 Muhammad Yunus won the Nobel Peace Prize in 2006
 ムハマド・ユヌス氏はノーベル平和賞を受賞しました、2006年に

 for setting up a bank
 銀行を設立したことで

 in his native Bangladesh
 母国バングラデシュで

 to provide small loans to impoverished women
 貧しい女性たちに少額融資を提供するために

 to help them become entrepreneurs.
 彼女たちが起業家になるのを手助けするために。

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「SIM音読」では、これをどのように音読していくのか、

 それはまた次回、詳しく説明しましょう。




 
   …この続きはまた来週!



           …お楽しみに!
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by danueno | 2009-04-22 13:14 | SIMうんちく


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