「一致の法則」続き

  
 今日は、「一致の法則」の続きです。

 さっそく、復習をしましょう。
 まず例文です。


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   Don't you have any New Year's cards left?

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「年賀ハガキはもうないの?」という質問に対して、
 日本語的な感覚で「はい、もうありません」と答えるつもりで
 Yes.と始めてはいけない、ということでしたね。

 なぜなら、Yes, we do not. という文章は、
 英語では成り立たないんです。


 英語では、「ない」のであれば必ず No で始めなければなりません。
 No, we do not. ですね。

 
 つまり「年賀ハガキはもうないの?」という質問に対して、
 英語では、「いいえ、もうありません」と答えるのですね。
        ~~~~~~
 これは、日本人の感覚では無理があるのですが、
 とりもなおさず、それが英語ネイティブの感覚なんです。


「どんな疑問文であろうと、Yes の後は肯定の内容が、
  No の後は否定の内容が続かなければならない」
 ということですね。 


 ですから、日本語の「はい」、「いいえ」を類推して、
 Yes, Noを使うわけにはいきません。



 …ここまでが、前回のお話でした。
 今日は、この続きです。


 実は、「Yesは肯定が、Noは否定が続かなければならない」
 というこの法則は、英語の動かすことのできない法則です。

 というか、この法則は、ヨーロッパの言語に共通する
 大原則なんですね。


 そこで、Yes, Noの応対をする時には、
 Yes.または No.で止めないで、必ず、Yes, we do. または、
 No, we do not. まで言う習慣を身につけましょう。

 こうしておけば、先の質問に対して、
 Yes, we do not.という間違った答えが出るはずがありません。


 これに対して、Yes.または No.だけで止める癖がついていると、
 容易に間違ってしまいます。

 しかも、それが間違っていることすら気付かないのです。


 では、次の例文にいきましょう。

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    Are you Mr. Yamada?

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 この質問に対して、No, I am not. と答えたとします。

 ところが、これに対して相手が Oh, no?と念を押してきました。
 すると、多くの日本人が、Yes.と言ってしまいがちです。


「山田さんではないのですか?」に対して、日本語では、
「はい、山田ではありません」と言いますから、つい英語でも、
Yesと言ってしまう、ということなのです。

 英語では、ここでも No でなければなりません。

 何回念を押されても、I am not Mr. Yamada.であることは
 変わらないのですから、Noですね。


 これがどんな場合でも、正しくできるようになるまでは、
 No, I am not. まで言う習慣をつけなければなりません。

 この習慣で応答していると、Yesは肯定が続き、Noは否定が続く
 という法則が身についてきます。


 この法則が完全に身についてしまえば、たとえ Yes.または、
 No.で止めた場合でも、頭の中では、その後の部分がひらめいて、
 正しい英語が使える、というわけですね。



      …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
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# by danueno | 2011-06-22 17:20 | SIMうんちく

森永製菓の創業者/我は罪人のかしらなり

 森永のミルクキャラメルといえば、
 可愛らしいエンゼルマークとともに、独特の濃厚な味を
 なつかしく思い出す人も多いでしょう。

 しかし、創業者の森永太一郎さんがクリスチャンであるとは、
 一部の人しかご存じないことでしょう。


 森永太一郎さんは、佐賀県伊万里で豪商の家に生まれました。

 しかし、幼少の頃父の死に合い、一家は財産を失って、
 太一郎さんは、親戚をたらい回しにされて育てられたため、
 12歳になっても字が読めず、寂しい無口な子でした。


 その太一郎さんも大人になり、日本の陶器を売ろうと
 一念発起して単身渡米しますが、全く売れませんでした。

 公園のベンチにひとりぽつんと座っていると、
 老婦人がキャンデーを太一郎さんに勧めてくれました。

 そのうまさに感動した太一郎さんは、「洋菓子職人になろう!」
 と決心したのです。


 しかしアメリカは人種差別がひどく、日本人には雑用の仕事
 ぐらいしかありません。仕方なく雑用をしながらチャンスを
 待ちました。

 オークランドの老夫妻の家に流れ着いた時が転機でした。

 老夫妻は熱心なクリスチャンで、太一郎を対等の人間として扱い、
 決して見下すことはなかったのに感激し、彼も信仰の道に
 入りました。


 信仰の喜びを得た太一郎さんは、洋菓子職人の夢を捨て、
 日本に帰って伝道者になろうと決心をしました。

 アメリカから帰国した太一郎さんは、さっそく故郷で
 福音を説いてまわったのですが、「頭がおかしくなった」
 と思われるだけで誰にも相手されず、養子先からも離縁される
 始末でした。


 そこで、太一郎さんは再び奮起し、製菓技術を学ぶために渡米。
 激しい人種差別に耐えて遂に技術を取得し、赤坂の溜池に
 二坪の小屋を借りると「森永西洋菓子製造所」を開業しました。

 マシュマロを作って菓子屋に卸すと、これが好評で
 飛ぶように売れました。


 この成功に勇気を得た太一郎さんは、宣伝販売をするために
 ガラス張りの屋台式箱車を作らせ、その中にチョコレート、
 キャンデー、ケーキを積んで町を歩きました。

 屋台の屋根には、次のような聖句を書いた看板が
 打ち付けられていたそうです。

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  キリスト・イエス罪人を救わんために、世に来たりたまえり。
 義は国を高くし罪は民をはずかしむ。

------------------------------------------------------------

 森永製菓は、容器の上げ底をしない、品質本位、厳格な
 衛生管理など誠実な仕事ぶりも評判を呼び、やがて
 ミルク・キャラメルがヒット商品となって、
 全国的に有名になったのでした。


 太一郎さんは、社長の職を退いた後、
「我は罪人の頭なり」と題して、全国の諸教会で、
 力強く伝道をして回られたそうです。



    On hearing this, Jesus said to them,
 “It is not the healthy who need a doctor, but the sick.
  I have not come to call the righteous, but sinners.”

         BIBLE (Mark 2:17)


 〔イエスはこれを聞いて、彼らにこう言われた。
 「医者を必要とするのは丈夫な者ではなく、病人です。
  わたしは正しい人を招くためではなく、罪人を招くために
  来たのです。」〕

          聖書 (マルコ伝 2章17節)
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# by danueno | 2011-06-22 17:19 | 編集後記

SIMの英会話習得法

         「一致の法則」 その2 
  
     

 第一回と第二回は、「答えのヒントは問いの中に」
というテーマでお話ししました。
 
 ちょっと復習しましょう。

 疑問詞のない疑問文に対する応答には、
 ひとつの法則がある、ということでした。


 たとえば、Is this your first visit to Japan? のように、
 疑問詞のない疑問文に対する応答では、質問の文頭の語句、
 Is this が応答の締めくくりに it is となって
 必ず出てきます。

 ですから、質問の答としては、質問の文頭の語句を、
 オウム返しに言えば自動的に成立することになります。

 要するに、答のヒントは問いの中にある、
 ということでした。


 Is this…your coat? という問いだと、
 「はい」の場合は、 Yes, it is.
「いいえ」の場合は、 No, it is not. でしたね。


 Did you come here … yesterday? という問いだと、
 「はい」の場合は、 Yes, I did.
「いいえ」の場合は、 No, I did not. でしたね。


 このように、必ず問いの中に答のヒントがあります。

 疑問詞のない疑問文の最初の語句と、
 応答の Yes, No の後の語句が対応して現れる事実から、
これをSIMでは、「一致の法則」と呼ぶ、
 ということでした。

 

 …今日は、この続きです。

 テーマは、「一致の法則 その2」です。


 昨年暮れのことですが、郵便局の窓口で、
「年賀はがきはもうないの?」と尋ねている人がいました。

 それに対して、郵便局の人が、「はい、もうありません」と
 答えていました。


 私は、これをききながら、非常に面白いと思いました。
 もちろん、これは日本語としては正しいものです。

 ところが、このような応答に慣れてしまっている日本人は、
 これを英語で表現する場合に、間違えやすいものです。

 たとえば、下記の疑問文をご覧ください。

 
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   Don't you have any New Year's cards left?

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「年賀ハガキはもうないの?」という質問に対して、
 日本語的な感覚で「はい、もうありません」と答えるつもりで
 Yes.と始めたらどうでしょう。

 もちろん、Yes, の後に、we do not. とは続きません。

 英語では、Yesは必ず、we do.に連なります。
 ですから、Yes, we do not.にはなりません。
 

 Yes,と言い始めたら、必ず、we do.になり、
 No,で始まったら、必ず、we do not.になります。

 ですから、答は、No, we do not. ですね。

 
 つまり「年賀ハガキはもうないの?」という質問に対して、
 英語では、「いいえ、もうありません」と答えるのですね。
        ~~~~~~

 これは、日本人の感覚では無理があるのですが、
 とりもなおさず、それが英語ネイティブの感覚なのです。


ですから、日本語の「はい」、「いいえ」を類推して、
Yes, Noを使うわけにはいきません。


 疑問文の形にかかわらず、
 英語では yes は肯定の文とともに使われ、
 no は否定の文とともに使われる …ということですね。


 これを、「一致の法則 その2」と呼ぶことにしましょう。


        …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
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# by danueno | 2011-06-15 15:32 | SIMうんちく

サンダース・ホーム開設者、澤田美喜さんの人生の秘訣

 今はハーフというと、「かっこ良い」ともてはやされる時代ですが、
 戦後の混乱の中で進駐軍と日本女性の間に生まれた混血児たちは、
 ひどい差別の果て、捨てられる子も多かったと言います。

 サンダース・ホームの開設者、澤田美喜さんは、
 そんな子ども達のために生きようと決意したのですが、
 そのきっかけは、次のような出来事でした。


 1946年のある日のこと、美喜さんは列車の中にいました。

 ガタッと列車が揺れた拍子に、網棚から紫の風呂敷が、
 美喜さんの膝の上に落ちてきました。


 網棚に戻そうとすると、包みを不審に思った警察が寄ってきて、
 開いて見せることを要求しました。

 言われた通り、風呂敷きを開いてみると、そこには、
 生まれたばかりの黒人嬰児の遺体がありました。

「きさま、敵国の混血児を生みちらかして、捨てようとしたか!」


 てっきり美喜さんを母親だと思い込んでの警官の怒声に、
 彼女はきっぱりと言い切りました。

「この列車にお医者さんが乗っていらしたら、すぐここに呼んで
 私をお調べください。今すぐにでも私は裸になりましょう。
 私が生後数日の子を産んだ体か、さあ!ここで診察してください!」


 結局、他の若い女が網棚に置いて降りていったという乗客の証言で、
 無事放免されましたが、美喜さんはこの出来事を通して、
 耳元にささやく、静かな神様の御声を聞いたのです。

「もし、お前が、たとえいっときでもこの子供の母とされたのなら、
 なぜ日本国中の、こうした子供たちの、その母となって
やれないのか」
 
 後に、彼女は著書の中でこの時のことを振り返り、
「私の残る余生をこの仕事にささげつくす決心をした瞬間でした」
 と著わしています。


 美喜さんの孤軍奮闘が始まりました。

 混血児問題は、日本政府も進駐軍も避けて通りたかったので、
 誰も手を差し伸べることがありませんでした。

 そんな中、自分の持ち物を全てお金に換え、借金までして、
 進駐軍に接収されていた大磯の別荘を買い戻しました。

 すると、さっそくこの孤児院に混血児たちが送られてきました。

 列車の中に、駅の待合室に、公園に、道端に置き捨てられた、
 髪のちぢれた子、色の黒い子、目の青い子どもたちを、
 美喜は迷わず引き取り、懸命な看護を続けました。


 そこに、不思議な神様の恵みがありました。
 日本で長く暮らしいたエリザベス・サンダー女史が高齢で召されると、
 その遺産が美喜の孤児院に贈られることになったのです。

 これを記念して、孤児院は「エリザベス・サンダース・ホーム」と
 名付けられました。


 美喜さんの戦いはその後も続きましたが、世の中の偏見や、
 日本政府、進駐軍の圧力に屈することなく、美喜さんは32年間に
 2000人以上の孤児を育て上げ、社会に送り出したのでした。

 美喜さんの人生の秘訣は祈りでした。
 彼女はしばしば、夜を徹して十字架の下にひざまずき、
 涙のうちに祈り明かしたといいます。




    Call to me and I will answer you and tell you great
  and unsearchable things you do not know.

         BIBLE (Jeremiah 33:3)


 〔わたしを呼べ。そうすれば、わたしは、あなたに答え、
  あなたの知らない、理解を越えた大いなる事を、
  あなたに告げよう。〕

          聖書 (エレミヤ書 33章3節)
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# by danueno | 2011-06-15 15:31 | 編集後記

「SIMの英文法」その92 【「SIMの英会話習得法」 その2】

     * 「SIMの英会話習得法」 その2 *
          
    

 前回から新シリーズ「SIMの英会話習得法」が始まっています。

 第一回目は、「答え」のヒントは「問い」の中に、でした。
 ちょっと復習してみましょう。
 


 疑問詞のない疑問文に対する応答には、ひとつの法則がある、
 ということでした。


 たとえば、Is this your first visit to Japan? のように
 疑問詞のない疑問文に対する応答では、
 質問の文頭の語句 Is this が応答の締めくくりに
 it is となって必ず出てきます。


 ですから、質問の答としては、質問の文頭の語句を
 オウム返しに言えば自動的に成立することになります。

 要するに、答のヒントは問いの中にある、ということです。



 ごく簡単な例で説明しましょう。


  
     ※「…」はセンスグループの切れ目を表します。

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  <1> Is this…your coat?


     → Yes, it is.

      → No, it is not.


<2> Did you come here … yesterday?

 
   → Yes, I did.

   → No, I did not.


<3> Did he come to school…the week before last?


    → Yes, he did.

→ No, he did not.


----------------------------------------------------------


 いかがでしょうか。

 このように、問いの中に答のヒントがあります。



 今日は、この続きです。

 下記のような問いには何と答えますか。
 やってみてください。



 ----------------------------------------------------------

  <4> Were you at the meeting…last week?
  
 -----------------------------------------------------------


 まず、疑問文が Were you となっていますので、
 答は、I was になって現れることをサッとつかみます。

 ですから、Yesの場合は…

        Yes, I was. です。

 Noの場合は… 

        No, I was not. となりますね。




 このように、疑問詞のない疑問文の最初の語句と、
 応答の Yes, No の後の語句が対応して現れる事実から、
 これをSIMでは、「一致の法則」と呼ぶことにします。


 ただし、質問の中の Did は助動詞で、応答の中の did は
 代動詞である場合もあるので、どんな場合でも文法的に
 一致するものではありません。

 したがって、この法則はあくまでも便宜上のものです。


 疑問詞のない疑問文に対して応答するのに、必ずしも常に
 このような答をしなければならないというものでは
 ありません。


 しかし、基本としては、これが常にきちんとできるように
 なっていなければなりません。

 このことをおろそかにして、Yes, Noだけで済ます癖がついて
 いると、「日本語と英語の違い」から来る、思わぬ落とし穴に
 落ちることがありますよ。


        …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
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# by danueno | 2011-06-08 15:38 | SIMうんちく

辛いこと悲しいことが起こる意味?

 私たちが遭遇するすべてのことは、
 実は神様から来るのだ、と聖書には書いてあります。

 悲しいこと…、うれしいこと…、
 腹立たしいこと…、楽しいこと…etc、

 それらすべてが、神様によって計画され、
 私たちにもたらされる、と聖書に書いてあるのです。


わたしは光を造り出し、やみを創造し、平和をつくり、
   わざわいを創造する。わたしは主、これらすべてを造る者。

     聖書(イザヤ書 45章7節)



 神様が光を造り出し、平和を造られるのはわかります。
 お造りになった人間を、神様は愛しておられるからです。

 ですが、なぜ神様は、やみを創造し、
 わざわいを創造されるのでしょうか?

 ここを読んだ人の中には、「余計なことするな!」
 と怒る方がおられるかもしれません。


 ちょっと聖書の弁護をしておきますと、
 世の中に起こるわざわい、好ましからざる事は、
 神様の意地悪ではなく、私たちへの訓練なのです。


 たとえば、私たちが子どもであった時、
 親から様々な訓練を受け、しつけられたことでしょう。

 そして、年齢に応じて、学校や地域社会で訓練を受け、
 長じては会社で訓練を受けます。


 子どもはそのような訓練を経て、未熟な状態を脱し、
 社会人として一人前になれるのです。

 ですから、親や先生、そして上司から訓練を受けられず
 大人になった人は可哀想です。

 未熟なままで大人になったら、社会の厳しい荒波に
 耐えられないからです。


 これと同じように、神様も私たち人間を、
 子として扱っておられるので、様々な人生の訓練を、
 私たちに与えてくださいます。

 人生の訓練はその時は辛くて、泣きたくなるような事も
 あるでしょう。

 しかし神様は、人生の訓練を通して私たちを鍛え、
 同時に必要な助けと導きを与えてくださり、最終的には、
 私たちを大いに祝福してくださるご計画なのです。



    “For I know the plans I have for you,”
  declares the LORD, “plans to prosper you and not
  to harm you, plans to give you hope and a future.”

         BIBLE(Jeremiah 29:11)


 〔わたしは、あなたがたのために立てている計画を
  よく知っているからだ。――主の御告げ。――
  それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、
  あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。〕

          聖書 (エレミヤ書 29章11節)
 



★福音メッセージ「苦しみの目的」
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# by danueno | 2011-06-08 15:37 | 編集後記

「SIMの英文法」その91

     * 「SIMの英会話習得法」 その1 *
          
    

 前回まで、「SIMの発音習得法」シリーズでお話ししましたが、
 今日から数回にわたって「SIMの英会話習得法」というテーマで
 お話しします。
 

 第一回目は、「答え」のヒントは「問い」の中に、です。
 では、さっそくスタートしましょう。
 


 テレビなどでは、世界各国から来日した人々のインタビューを
 見聞きする機会が多くあります。

 その中で、たとえば、Is this your first visit to Japan?
 という質問に対して、Yes, it is. と省略されずに、
 きちんと対応されるのを見るのは気持のよいものです。


 そうなのです。私たちも、このような問いに対して、
 Yes だけで済ませてはいけません。

 学校英語では、簡略化して Yes だけを言うことが推奨されて
 いますが、会話としては稚拙です。


 それに、これでは英語のトレーニングにはなりません。

 Yes, it is. と最後のSVまできちん言うこと、
 実はここに、英語上達の秘訣が隠されているのです。
 


 疑問詞のない疑問文に対する応答には、
 ひとつの法則があります。

 たとえば先の例文、Is this your first visit to Japan?
 のように疑問詞のない疑問文に対する応答では、
 質問の文頭の語句 Is this が応答の締めくくりに
 it is となって必ず出てくるのです。

 ですから、質問の答としては、質問の文頭の語句を
 オウム返しに言えば自動的に成立することになります。

 要するに、「答のヒントは問いの中にある」ということです。


 ごく簡単な例で説明しましょう。

 -------------------------------------------------

   <1> Is this…your coat?

        → Yes, it is.

        → No, it is not.

 --------------------------------------------------


 Is this…your coat?(これは、あなたのコートですか)
 ときかれたら、冒頭の Is this をオウム返しに
 くっつけるだけです。

 すると Yes, it is. になります。
 Noだったら、No, it is not.ですね。


 
 ---------------------------------------------------

   <2> Did you come here … yesterday?

         → Yes, I did.

         → No, I did not.

 ----------------------------------------------------


 Did you come here … yesterday? ですから、
 (あなたはここに来ましたか … 昨日)
 質問の Did you の部分が、答えの I did の部分に
 対応して現れます。

 「はい」なら、Yes, I did. であり、

 「いいえ」なら、No, I did not. ですね。


 もうひとつ例文です。


 ---------------------------------------------------------

  <3> Did he come to school…the week before last?

        → Yes, he did.

        → No, he did not.

 ----------------------------------------------------------


 質問の Did が助動詞であるのに対して、答えの he did の
 didは、came の代りをする代動詞です。

 したがって、Did と did は文法上は同じものではありませんが、
 外形上同じなので、Did が応答の中で did になって現れる、
 と考えておけば便利です。


 ちなみに、No, he did not.の did は助動詞です。



      …この続きはまた次回。



                … お楽しみに!
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# by danueno | 2011-06-01 17:15 | SIMうんちく

不思議な助け

 今日は、ノーベル文学賞を受けたアメリカの女流作家、
 パール・バックのお母さんである
 キャロライン・サイデンストリッカーさんについてご紹介します。
 
 パール・バックの「大地」は私も昔読みました。
 重厚長大な、まさに中国の大地そのものを思わせる長編小説
 でした。


 さて、彼女のお母さん、キャロラインさんはクリスチャンで、
 伝道のために中国の農村に住んでいました。

 外国人に対して偏見と差別があるのは世界共通のことでしょうか、
 当時の中国においてもキャロラインさんの一家は、
 村人から心ない仕打ちを受けたものでした。


 ある年のこと、ひどい干ばつが続き一滴の雨も降りません。
 田は渇き、ひびが割れ、田の稲は枯れていきました。

 そんなある日のこと、
「雨が降らないのは西洋人が村に入ってきたせいだ」、
 と怒った村人たちがキャロラインさんの一家を殺しに来る、
 という情報が入ってきました。


 キャロラインさんは驚きましたが、
 部屋にこもって静かに祈りはじめました。
 すると、胸の奥から湧いてくる強い力を感じました。

 やがて彼女の心は、
「神様がついていらっしゃる。すべてを神様にお任せしよう」
 という平安な思いに満たされたのでした。


 その夜、不気味な静けさの中、村の男たちが
 キャロラインさんの家の様子をうかがいながら
 闇の中に立っていました。

 キャロラインさんはそれを知るとお茶の用意をし、
 テーブルにはケーキを置き、お客を迎えるための椅子を並べてから、
 心を静めて玄関を開け、声を和らげて親しげにこう語りかけました。

 「ご近所の皆さん、どうぞお入り下さい。
 お茶の用意ができていますから」


 殺気だって闇の中に立っていた男たちは予想外の展開に面くらい、
 気勢をそがれ、仕方なくぞろぞろと部屋の中に入ってきました。

 部屋の中にはパーティのようにお茶の用意が調えられていました。

 彼らはキャロラインさんの親切で暖かいもてなしを受けると、
 何もしないで、一人、また一人と立ち去っていったそうです。


 彼らが帰るとキャロラインさんは、全身の力が抜けてしまい
 ソファに腰を落としました。

 そして、助けられたことを神に感謝しました。


 その翌朝のことです。
 村には半年ぶりに雨が降り、干ばつは去りました。


 
    No temptation has overtaken you except what is common
  to mankind. And God is faithful; he will not let you be
  tempted beyond what you can bear. But when you are tempted,
  he will also provide a way out so that you can endure it.

BIBLE(1 Corinthians 10:13)

 〔あなたがたのあった試練はみな人の知らないようなものでは
  ありません。神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることの
  できないような試練に会わせるようなことはなさいません。
  むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道
  も備えてくださいます。〕

       聖書(コリント人への手紙 第1 10章13節)
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# by danueno | 2011-06-01 17:13 | 編集後記

「SIMの英文法」その90

     * 子音と母音の連結 ― Linking その2 *
          
    

「SIMの発音習得法」、その15回目です。

 前回は、「子音と母音の連結」ということで Linking について
お話ししました。

 ちょっと復習しましょう。


 ひとつひとつの単語の発音を正しく習得したつもりでも、
 実際にネイティブスピーカーが話すことばを、
どうしても聞き取ることができない場合がある、

…ということでしたね。


 これは、個々の単語が linking を起こしていることに
 原因があります。

 いくつかの単語が集まった phrase は、
 それぞれの単語が切り離して発音されるのではなく、
 あたかも全体で一つの単語であるかのように
 発音されることがあります。


 例えば in order to take offというセンスグループは、
 イン オーダー トゥー テイク オフ と聞こえることはあまりなく、
 実際には、イノーダートゥーテイコフと聞こえることが多いです。

   (カタカナ表記なので近似値です)


 つまり、先行の単語の語尾が子音で、
 後続の単語の語頭が母音である場合、
 子音と母音が連結して、新たに別の音を生じているのです。

 これが linking です。



 …前回は、ここまでした。

 ここからが今日のお話です。



 このように説明してくると、英語を聞いたり話したりする時に、
「いちいち子音だとか母音だとかを意識しなければならないの?」
 と、プレッシャーを感じる人がいるかもしれませんね。


 どうぞ、ご心配なく。

 子音と母音の連結というのは、発音上ごく自然に起きるものです。

 言いかえれば、
 誰でも個々の単語を句切りなしに続けて読もうとすれば、
 期せずして子音と母音が連結するものなんです。

 ですから、このことで悩む必要は全くありません。


 ただし、下記のことは注意が必要です。

 日本語では、
「個々のことばをはっきりと発音するのが良い発音」とされますが、
英語においては(特に米語では)、個々のことばをなめらかに
つないでいくことが、良い発音になるための大切な要素のひとつ
 なのです。

 ですから、そのことをふまえたうえで、
 個々のことばを、はっきりと発音することより、
 いかになめらかにつないでいくか、
 ということに注意を払ってください。


 これから皆さんが、英語を聞くときは、
 phrase の中のそれぞれの単語がどのように連結するかを、
 注意深く聴き取るようにしてください。

 
 そうして、それらを実際、自分でも真似をして発音してみることが、
 英語らしい発音になるために非常に有効です。


      …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
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# by danueno | 2011-05-25 15:52 | SIMうんちく

人生を変える言葉

ひとつの言葉が、人生を変える場合があります。
 いや、人間の生死まで決定してしまう場合すらあります。

 歯磨きや石けんで有名な「ライオン」の創始者である、
 小林富次郎さんの場合もそうでした。

小林さんはとても熱心なクリスチャンで、
「法衣を着た実業家」と呼ばれていました。


 そもそも、小林さんが信仰を持ったきっかけは、
 ある劇場で催された聖書の伝道集会でした。

 その時、小林さんはまだ信仰者ではなかったのですが、
 出席していた伝道集会の途中で、妨害しようとする若者が騒ぎ出し、
 場内は騒然となりました。


 そこに、柔道の教師をしているというクリスチャンの大男が
 控え室から出てきたので、小林さんは、「きっと腕ずくで
 暴徒をつまみ出すのだろう」と成り行きを見守っていました。

 ところが、予想に反して大男は暴徒たちの前に出ていくと、
 ひたすら頭を下げて、静かにしてくださいと頼み込んだのです。

 これを見た小林さんは、「これが聖書の精神か」と深く感動し、
 イエス・キリストを信じる決心をしたそうです。


 その後の小林さんの人生は波瀾万丈でした。

 ある時、マッチ製造の事業を始めようと、全財産をはたいて
 宮城県石巻に大規模な工場を建てました。

 工場にはフランス製の機械を導入し、北海道で
 マッチの軸木になる木材を購入しました。


 ところが洪水によって一年分の原木が流され、
 工場も水浸しとなってしまったのです。

 再起のために日夜奔走しましたが、うまく行かず、
 進退窮まった小林さんは、とうとう自殺を決意しました。

 ある晩、北上川の橋の上たたずみ身を投げようとしたその瞬間、
 小林さんの心に、稲妻のように次の言葉がひらめきました。


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  すべての訓練は、そのときは喜ばしいものではなく、
  かえって悲しく思われるものですが、後になると、
  これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます。

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 聖書の中の言葉でした。
 小林さんは、これによって自殺を思い止まりました。

 そして、再び事業に取り組む勇気を与えられ、
 東京の神田に石けんやマッチの原料取次ぎの「小林富次郎商店」を
 開設しました。

 それが後の「ライオン」へと発展したのでした。



    No discipline seems pleasant at the time, but painful.
  Later on, however, it produces a harvest of righteousness
and peace for those who have been trained by it.

BIBLE(Hebrews 12:11)

 〔すべての訓練は、そのときは喜ばしいものではなく、
  かえって悲しく思われるものですが、後になると、
  これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます。〕

          聖書(ヘブル人への手紙 12章11節)


 
★福音メッセージ「人生の訓練について」
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# by danueno | 2011-05-25 15:51 | 編集後記

 「SIMの英文法」その89

      * SIM音読と音節リズムの法則 *
          
    

「SIMの発音習得法」、その14回目です。
  
 前回は「SIM音読と音節リズムの法則」についてお話ししました。
 例によって、ちょっと復習しましょう。


 英文はいくつかのセンスグループ(意味のまとまり)からできています。

 そのセンスグループとは、いくつかの単語が集まってできた phrase
 ですから、個々の単語の拍数を合計し、それに従って全体を発音して
 いけばよい、ということでした。


 例えば、 “in order to take off”
 
 これは、6つの単語が寄り集まって、ひとつの意味のある単位を
 形成しています。

 そして、これら5つの単語の音節の合計は6つですから、
 in order to take off は全体を6拍のリズムで読まなければならない、
 ということでした。

 つまり、この phrase 全体が、ひとつの単語であるかのように
 なめらかにリズムをつけて発音するようにします。

  
 
 …さて、今日はこの続きです。


 今までご説明したことに関連するお話をします。

 それは、linking ということです。
 

 ひとつひとつの単語の発音を正しく習得したつもりでも、
 実際にネイティブスピーカーが話すことばを、どうしても
 聞き取ることができない場合があります。

 これは、個々の単語が linking を起こしていることに
 原因があります。


 この linkingについての知識がないと、聞くことも話すことも
 なかなか上達しません。

 先ほど述べたように、いくつかの単語が集まった phrase は、
 それぞれの単語が切り離して発音されるのではなく、
 あたかも全体で一つの単語であるかのように発音されます。


 例えば in order to take offというセンスグループは、
 in / order / to / take / off、つまり、イン オーダー ツゥー
 テイク オフと聞こえることはあまりありません。

 実際には、イノーダーツゥーテイコフと聞こえることが多いのです。

 (カタカナ表記なので近似値です)


 さて、ここで重大な事実に気づかされます。

 それは in order to take offを続けて発音した場合、
 先行の単語の語尾が子音で、後続の単語の語頭が母音である場合、
 子音と母音が連結して、つまりlinkingを起こして、新たに
 別の音を生じるという事実です。


 具体的には、inとorder、takeとoffの語尾、語頭が連結する
 ことによってこのことが生じているのです。

 したがって、イン/オーダーは、イノーダーであり、
 テイク/オフは、テイコフとなっているのですね。


      …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
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# by danueno | 2011-05-18 15:50 | SIMうんちく

塩狩峠

「汽車が離れた!」

 驚きおびえて、大声を出す乗客たち。


 汽車は険しい坂道をあえぎながら登っていたのですが、
 突然、最後尾の客車が離れて逆走しはじめたのです。

 
「直線の先の急カーブは曲りきれない。大惨事になる!」

 とっさに判断した車掌の長野信夫さんは、
 デッキから飛び降り、線路の上に身を投げ出しました。

 車内にガクンと強い衝撃があって客車は止まりました。
 多くの乗客の命が救われました。

 …長野さんの命とひきかえに。


 
 明治42年2月28日、北海道の塩狩峠で実際にあった出来事です。
 長野さんは敬虔なクリスチャンでした。

 この実話を元に三浦綾子さんの『塩狩峠』が書かれました。


 私も昔、『塩狩峠』を読んで大いに感動しました。
 人間の愛とは、かくも大きく素晴らしいのか!…と。

 でも、今読めば感想は少し違ったものになるでしょう。

 それは、この尊い犠牲的行為が、「人間がした事」というより、
 長野さんという人間を通して「神様がなさった事」だ、
 と思えてならないからです。


 私たちは、長野さんが乗客を救うためにとった犠牲的な行為を、
 ついつい拡大視してとらえがちです。

 もちろん、長野さんの行為は賞賛されるべきですが、
 それがゆきすぎると、人間をほめたたえる「英雄礼賛」になり、
 ヒューマニズム的な「人間中心主義」に至るでしょう。


 実際のところはどうだったのでしょうか?

 これは私の想像に過ぎませんが、長野さんは事故に遭遇して、
 おそらく自分を失ってしまったのではないでしょうか。

 茫然自失した長野さんを神様が用いて、
 多くの乗客を救ったのだと…。



    Because God's love has been poured out into
  our hearts through the Holy Spirit, who has been
  given to us.
BIBLE(Romans 5:5)

 〔なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が
  私たちの心に注がれているからです。〕

             聖書(ローマ書 5章5節)


 イエス・キリストを神と信じる者の心には、
 神様の愛が注がれています。

 神様の愛は、人間の限界ある愛をはるかに越えているので、
 人間に自分の命さえ惜しまない行動を取らせるのです。


 将来、神様の元で安らいでいる天国の長野さんと会ったら、
 このことをぜひ確認してみたいです。



★福音メッセージ「愛されていますか?」
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# by danueno | 2011-05-18 15:49 | 編集後記

「大岡裁き」の原典は?

 今日は読者の皆さんに、
「ソロモン王の裁き」についてご紹介します。

 このお話は、中国に伝来し、日本で「大岡裁き」に
 焼き直されましたが、原典は聖書にあります。


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  ある日、二人の遊女がソロモン王の前に出て互いを訴えました。
  一人の女の主張を聞くと次のような内容です。

 「私たちは同じ屋根の下に住み、同じ頃身ごもって子どもを
産みました。
  でも、もう一人の女の子どもが死んでしまい、
  私の寝ているうちに、子どもを取り替えてしまったのです。」  

  これに対してもう一人の女は、
 「いえ、生きているのが私の子で、死んでいるのが彼女の子です」
  と主張するのです。


  王は、争う二人の女を前に、こう宣言しました。

 「剣を持ってきて、生きている子どもを二つに断ち切り、
  半分をこちらに、半分をそちらに与えなさい」

  すると、生きている子の母親は、自分の子を哀れに思って
  胸が熱くなり、王に申し立てて言いました。

 「わが君。どうか、その生きている子をあの女にあげてください。
  決してその子を殺さないでください。」

  ところが、もうひとりの女は言いました。

 「それを私のものにも、あなたのものにもしないで、
  断ち切ってください。」


  王はこれを聞いて、宣告しました。

 「生きている子どもを初めの女に与えなさい。
  決してその子を殺してはならない。
  彼女がその子の母親なのだ。」


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 聖書は、人間の心の機微を深く知っており、
 しばしば驚きで目を見張るような知恵を語ります。

 それは、なぜかというと、神様が人間の心を造られたからです。


    From heaven the LORD looks down and sees all mankind;
  from his dwelling place he watches all who live on earth ?
  he who forms the hearts of all,who considers everything
they do.
                BIBLE(Psalm 33:15)

  〔主は天から目を注ぎ、人の子らを残らずご覧になる。
   御住まいの所から地に住むすべての者に目を注がれる。
   主は、彼らの心をそれぞれみな造り、彼らのわざの
   すべてを読み取る方。〕
                聖書(詩篇 33篇15節)


 
 神様が私たちの心を造ってくださったがゆえに、
 神様は、私たちの悩み、苦しみ、悲しみのすべてを、
 良く知っておられます。

 私たちは一人で重荷を負う必要はないのです。

 神様は、今日も、「疲れた人は、わたしのところに来なさい」
 と私たちを招いておられます。


     Come to me, all you who are weary and burdened,
  and I will give you rest.
                BIBLE(Matthew 11:28) 

 〔すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしの
    ところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませて
あげます。〕
                聖書(マタイ伝 11章28節)




★福音メッセージ「イエス様の優しい呼びかけ」
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# by danueno | 2011-05-11 15:53 | 編集後記

「SIMの英文法」その88

          ≪音節リズムの法則≫

         * 具体例のまとめ *
  
     

前回、予告しましたとおり、今日は、
「SIM音読と音節リズムの法則」についてお話しします。


 これまでは、主に単語や短文の発音を「音節リズムの法則」で
 捉えて来ましたが、今度は長い英文をSIM音読していく時に、
 音節リズムの法則がどのように働くかを考えてみましょう。


 SIM音読は、センスグループ(意味のまとまり)ごとに
 ポーズをおいて、次々に音読していく方法です。

 この場合のセンスグループの発音の仕方について説明しましょう。

 そもそもセンスグループとは、いくつかの単語が集まってできた
 phrase ですから、個々の単語の拍数を合計し、それに従って
 全体を発音していけばよいことになります。


 例えば in order to take offという phraseは、
 5つの単語が寄り集まって、ひとつの意味のある単位を
 形成しています。

 そして、これら5つの単語の音節の合計は6つですから、
 in order to take off は全体を6拍のリズムで
 読まなければなりません。


 ただし、この時、ひとつひとつの単語に気を配りすぎて、
 それらを切り離して発音すると、ぎこちない読み方に
 なってしまいます。

 ですから、ひとつの単語を発音するときもそうだったように、
 今度は phrase全体がひとつの単語であるかのように

 なめらかにリズムをつけて発音するようにします。



 では、もっと簡単な例をあげて、説明しましょう。


   --------------------------

       Not at all.

   --------------------------


 これを、あたかもひとつの単語であるかのように、
 Notatall (ノッ・タッ・トー)と3拍で発音するのです。

 そうすると、リズムに乗った良い発音になります。


      …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
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# by danueno | 2011-05-11 15:53 | SIMうんちく

「SIMの英文法」その87

          ≪音節リズムの法則≫

         * 具体例のまとめ *
  
     

「SIMの発音習得法」シリーズ、今日はその12回目です。
 さっそく、始めましょう。


 
 前回は、≪音節リズムの法則≫に基づいた実際の発音の例
 ということで、「動詞の語尾の変化をリズムで捉える」、
 というお話でした。


 ちょっと復習してみましょう。


  -------------------------------------

    run → runs

    drive  → drives

  -------------------------------------


 動詞に三人称単数現在のsがついています。


 この2つの単語はそれぞれの原形に、esではなく
 sをつけたものですが、どちらもリズムの数は増えません。

 ですから、両方とも1拍のまま、ということでしたね。


 次の2例です。


  --------------------------------------------

    promise → promises

     dramatize → dramatizes

 ---------------------------------------------


 promise(約束する)はもちろん2拍の動詞ですね。

 これに三人称単数現在のsがつくと promises の e が生きて
 3拍になります。


 dramatize(脚色する)も同じように拍が増えます。

 s が付いて dramatizes になると e が生きて、
 3拍から4拍に拍数が変化します。


 つまり、語尾の音の性質によって、三単現の s をつけたときに、
 発音上紛らわしいときには、語尾の e が母音になって
 現れるのです。



 …ここまでが、前回です。

 いかがですか。


 拍数が変化するものと変化しないものがあるので、
 ここをきっちり意識して、区別しなければなりません。
 

 では最後に、具体例をまとめて書いておきますので、
 確認しておいてください。


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 ◆ 複数形で拍数が変化しない名詞(1)と、一拍増える名詞(2)


 (1)books, bats, bags, balls, continents, riddles,

     circles, gloves, knives, wives, flies, fries,

candies, families


(2)dishes, watches, sandwiches, stitches, smashes,

languages, oranges, judges, noises, hinges,

privileges, axes, taxes



 ◆ 三単現で拍数が変化しない動詞(3)と、一拍増える動詞(4)


 (3)runs, cuts, sees, looks, notes, adapts,

   plots, executes, drives, loves, lives, gives


(4)raises, praises, exercises, promises, ceases,

memorizes, catches, snatches, perches, washes



◆ 過去形で拍数が変化しない動詞(5)と、一拍増える動詞(6)


 (5)looked, asked, worked, perched, marched,

    smashed, realized, normalized, centralized


(6)waited, limited, expected, wanted, corrected


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 「SIMの発音習得法」シリーズの「語尾の変化をリズムで捉える」は
 一応これで終わります。


 
 来週は、「SIM音読と音節リズムの法則」ということで
 お話する予定です。


      …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
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# by danueno | 2011-04-27 16:13 | SIMうんちく