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「SIMの英文法」その90

     * 子音と母音の連結 ― Linking その2 *
          
    

「SIMの発音習得法」、その15回目です。

 前回は、「子音と母音の連結」ということで Linking について
お話ししました。

 ちょっと復習しましょう。


 ひとつひとつの単語の発音を正しく習得したつもりでも、
 実際にネイティブスピーカーが話すことばを、
どうしても聞き取ることができない場合がある、

…ということでしたね。


 これは、個々の単語が linking を起こしていることに
 原因があります。

 いくつかの単語が集まった phrase は、
 それぞれの単語が切り離して発音されるのではなく、
 あたかも全体で一つの単語であるかのように
 発音されることがあります。


 例えば in order to take offというセンスグループは、
 イン オーダー トゥー テイク オフ と聞こえることはあまりなく、
 実際には、イノーダートゥーテイコフと聞こえることが多いです。

   (カタカナ表記なので近似値です)


 つまり、先行の単語の語尾が子音で、
 後続の単語の語頭が母音である場合、
 子音と母音が連結して、新たに別の音を生じているのです。

 これが linking です。



 …前回は、ここまでした。

 ここからが今日のお話です。



 このように説明してくると、英語を聞いたり話したりする時に、
「いちいち子音だとか母音だとかを意識しなければならないの?」
 と、プレッシャーを感じる人がいるかもしれませんね。


 どうぞ、ご心配なく。

 子音と母音の連結というのは、発音上ごく自然に起きるものです。

 言いかえれば、
 誰でも個々の単語を句切りなしに続けて読もうとすれば、
 期せずして子音と母音が連結するものなんです。

 ですから、このことで悩む必要は全くありません。


 ただし、下記のことは注意が必要です。

 日本語では、
「個々のことばをはっきりと発音するのが良い発音」とされますが、
英語においては(特に米語では)、個々のことばをなめらかに
つないでいくことが、良い発音になるための大切な要素のひとつ
 なのです。

 ですから、そのことをふまえたうえで、
 個々のことばを、はっきりと発音することより、
 いかになめらかにつないでいくか、
 ということに注意を払ってください。


 これから皆さんが、英語を聞くときは、
 phrase の中のそれぞれの単語がどのように連結するかを、
 注意深く聴き取るようにしてください。

 
 そうして、それらを実際、自分でも真似をして発音してみることが、
 英語らしい発音になるために非常に有効です。


      …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
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by danueno | 2011-05-25 15:52 | SIMうんちく

人生を変える言葉

ひとつの言葉が、人生を変える場合があります。
 いや、人間の生死まで決定してしまう場合すらあります。

 歯磨きや石けんで有名な「ライオン」の創始者である、
 小林富次郎さんの場合もそうでした。

小林さんはとても熱心なクリスチャンで、
「法衣を着た実業家」と呼ばれていました。


 そもそも、小林さんが信仰を持ったきっかけは、
 ある劇場で催された聖書の伝道集会でした。

 その時、小林さんはまだ信仰者ではなかったのですが、
 出席していた伝道集会の途中で、妨害しようとする若者が騒ぎ出し、
 場内は騒然となりました。


 そこに、柔道の教師をしているというクリスチャンの大男が
 控え室から出てきたので、小林さんは、「きっと腕ずくで
 暴徒をつまみ出すのだろう」と成り行きを見守っていました。

 ところが、予想に反して大男は暴徒たちの前に出ていくと、
 ひたすら頭を下げて、静かにしてくださいと頼み込んだのです。

 これを見た小林さんは、「これが聖書の精神か」と深く感動し、
 イエス・キリストを信じる決心をしたそうです。


 その後の小林さんの人生は波瀾万丈でした。

 ある時、マッチ製造の事業を始めようと、全財産をはたいて
 宮城県石巻に大規模な工場を建てました。

 工場にはフランス製の機械を導入し、北海道で
 マッチの軸木になる木材を購入しました。


 ところが洪水によって一年分の原木が流され、
 工場も水浸しとなってしまったのです。

 再起のために日夜奔走しましたが、うまく行かず、
 進退窮まった小林さんは、とうとう自殺を決意しました。

 ある晩、北上川の橋の上たたずみ身を投げようとしたその瞬間、
 小林さんの心に、稲妻のように次の言葉がひらめきました。


 ---------------------------------------------------------

  すべての訓練は、そのときは喜ばしいものではなく、
  かえって悲しく思われるものですが、後になると、
  これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます。

----------------------------------------------------------


 聖書の中の言葉でした。
 小林さんは、これによって自殺を思い止まりました。

 そして、再び事業に取り組む勇気を与えられ、
 東京の神田に石けんやマッチの原料取次ぎの「小林富次郎商店」を
 開設しました。

 それが後の「ライオン」へと発展したのでした。



    No discipline seems pleasant at the time, but painful.
  Later on, however, it produces a harvest of righteousness
and peace for those who have been trained by it.

BIBLE(Hebrews 12:11)

 〔すべての訓練は、そのときは喜ばしいものではなく、
  かえって悲しく思われるものですが、後になると、
  これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます。〕

          聖書(ヘブル人への手紙 12章11節)


 
★福音メッセージ「人生の訓練について」
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by danueno | 2011-05-25 15:51 | 編集後記

 「SIMの英文法」その89

      * SIM音読と音節リズムの法則 *
          
    

「SIMの発音習得法」、その14回目です。
  
 前回は「SIM音読と音節リズムの法則」についてお話ししました。
 例によって、ちょっと復習しましょう。


 英文はいくつかのセンスグループ(意味のまとまり)からできています。

 そのセンスグループとは、いくつかの単語が集まってできた phrase
 ですから、個々の単語の拍数を合計し、それに従って全体を発音して
 いけばよい、ということでした。


 例えば、 “in order to take off”
 
 これは、6つの単語が寄り集まって、ひとつの意味のある単位を
 形成しています。

 そして、これら5つの単語の音節の合計は6つですから、
 in order to take off は全体を6拍のリズムで読まなければならない、
 ということでした。

 つまり、この phrase 全体が、ひとつの単語であるかのように
 なめらかにリズムをつけて発音するようにします。

  
 
 …さて、今日はこの続きです。


 今までご説明したことに関連するお話をします。

 それは、linking ということです。
 

 ひとつひとつの単語の発音を正しく習得したつもりでも、
 実際にネイティブスピーカーが話すことばを、どうしても
 聞き取ることができない場合があります。

 これは、個々の単語が linking を起こしていることに
 原因があります。


 この linkingについての知識がないと、聞くことも話すことも
 なかなか上達しません。

 先ほど述べたように、いくつかの単語が集まった phrase は、
 それぞれの単語が切り離して発音されるのではなく、
 あたかも全体で一つの単語であるかのように発音されます。


 例えば in order to take offというセンスグループは、
 in / order / to / take / off、つまり、イン オーダー ツゥー
 テイク オフと聞こえることはあまりありません。

 実際には、イノーダーツゥーテイコフと聞こえることが多いのです。

 (カタカナ表記なので近似値です)


 さて、ここで重大な事実に気づかされます。

 それは in order to take offを続けて発音した場合、
 先行の単語の語尾が子音で、後続の単語の語頭が母音である場合、
 子音と母音が連結して、つまりlinkingを起こして、新たに
 別の音を生じるという事実です。


 具体的には、inとorder、takeとoffの語尾、語頭が連結する
 ことによってこのことが生じているのです。

 したがって、イン/オーダーは、イノーダーであり、
 テイク/オフは、テイコフとなっているのですね。


      …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
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by danueno | 2011-05-18 15:50 | SIMうんちく

塩狩峠

「汽車が離れた!」

 驚きおびえて、大声を出す乗客たち。


 汽車は険しい坂道をあえぎながら登っていたのですが、
 突然、最後尾の客車が離れて逆走しはじめたのです。

 
「直線の先の急カーブは曲りきれない。大惨事になる!」

 とっさに判断した車掌の長野信夫さんは、
 デッキから飛び降り、線路の上に身を投げ出しました。

 車内にガクンと強い衝撃があって客車は止まりました。
 多くの乗客の命が救われました。

 …長野さんの命とひきかえに。


 
 明治42年2月28日、北海道の塩狩峠で実際にあった出来事です。
 長野さんは敬虔なクリスチャンでした。

 この実話を元に三浦綾子さんの『塩狩峠』が書かれました。


 私も昔、『塩狩峠』を読んで大いに感動しました。
 人間の愛とは、かくも大きく素晴らしいのか!…と。

 でも、今読めば感想は少し違ったものになるでしょう。

 それは、この尊い犠牲的行為が、「人間がした事」というより、
 長野さんという人間を通して「神様がなさった事」だ、
 と思えてならないからです。


 私たちは、長野さんが乗客を救うためにとった犠牲的な行為を、
 ついつい拡大視してとらえがちです。

 もちろん、長野さんの行為は賞賛されるべきですが、
 それがゆきすぎると、人間をほめたたえる「英雄礼賛」になり、
 ヒューマニズム的な「人間中心主義」に至るでしょう。


 実際のところはどうだったのでしょうか?

 これは私の想像に過ぎませんが、長野さんは事故に遭遇して、
 おそらく自分を失ってしまったのではないでしょうか。

 茫然自失した長野さんを神様が用いて、
 多くの乗客を救ったのだと…。



    Because God's love has been poured out into
  our hearts through the Holy Spirit, who has been
  given to us.
BIBLE(Romans 5:5)

 〔なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が
  私たちの心に注がれているからです。〕

             聖書(ローマ書 5章5節)


 イエス・キリストを神と信じる者の心には、
 神様の愛が注がれています。

 神様の愛は、人間の限界ある愛をはるかに越えているので、
 人間に自分の命さえ惜しまない行動を取らせるのです。


 将来、神様の元で安らいでいる天国の長野さんと会ったら、
 このことをぜひ確認してみたいです。



★福音メッセージ「愛されていますか?」
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by danueno | 2011-05-18 15:49 | 編集後記

「大岡裁き」の原典は?

 今日は読者の皆さんに、
「ソロモン王の裁き」についてご紹介します。

 このお話は、中国に伝来し、日本で「大岡裁き」に
 焼き直されましたが、原典は聖書にあります。


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  ある日、二人の遊女がソロモン王の前に出て互いを訴えました。
  一人の女の主張を聞くと次のような内容です。

 「私たちは同じ屋根の下に住み、同じ頃身ごもって子どもを
産みました。
  でも、もう一人の女の子どもが死んでしまい、
  私の寝ているうちに、子どもを取り替えてしまったのです。」  

  これに対してもう一人の女は、
 「いえ、生きているのが私の子で、死んでいるのが彼女の子です」
  と主張するのです。


  王は、争う二人の女を前に、こう宣言しました。

 「剣を持ってきて、生きている子どもを二つに断ち切り、
  半分をこちらに、半分をそちらに与えなさい」

  すると、生きている子の母親は、自分の子を哀れに思って
  胸が熱くなり、王に申し立てて言いました。

 「わが君。どうか、その生きている子をあの女にあげてください。
  決してその子を殺さないでください。」

  ところが、もうひとりの女は言いました。

 「それを私のものにも、あなたのものにもしないで、
  断ち切ってください。」


  王はこれを聞いて、宣告しました。

 「生きている子どもを初めの女に与えなさい。
  決してその子を殺してはならない。
  彼女がその子の母親なのだ。」


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 聖書は、人間の心の機微を深く知っており、
 しばしば驚きで目を見張るような知恵を語ります。

 それは、なぜかというと、神様が人間の心を造られたからです。


    From heaven the LORD looks down and sees all mankind;
  from his dwelling place he watches all who live on earth ?
  he who forms the hearts of all,who considers everything
they do.
                BIBLE(Psalm 33:15)

  〔主は天から目を注ぎ、人の子らを残らずご覧になる。
   御住まいの所から地に住むすべての者に目を注がれる。
   主は、彼らの心をそれぞれみな造り、彼らのわざの
   すべてを読み取る方。〕
                聖書(詩篇 33篇15節)


 
 神様が私たちの心を造ってくださったがゆえに、
 神様は、私たちの悩み、苦しみ、悲しみのすべてを、
 良く知っておられます。

 私たちは一人で重荷を負う必要はないのです。

 神様は、今日も、「疲れた人は、わたしのところに来なさい」
 と私たちを招いておられます。


     Come to me, all you who are weary and burdened,
  and I will give you rest.
                BIBLE(Matthew 11:28) 

 〔すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしの
    ところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませて
あげます。〕
                聖書(マタイ伝 11章28節)




★福音メッセージ「イエス様の優しい呼びかけ」
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by danueno | 2011-05-11 15:53 | 編集後記

「SIMの英文法」その88

          ≪音節リズムの法則≫

         * 具体例のまとめ *
  
     

前回、予告しましたとおり、今日は、
「SIM音読と音節リズムの法則」についてお話しします。


 これまでは、主に単語や短文の発音を「音節リズムの法則」で
 捉えて来ましたが、今度は長い英文をSIM音読していく時に、
 音節リズムの法則がどのように働くかを考えてみましょう。


 SIM音読は、センスグループ(意味のまとまり)ごとに
 ポーズをおいて、次々に音読していく方法です。

 この場合のセンスグループの発音の仕方について説明しましょう。

 そもそもセンスグループとは、いくつかの単語が集まってできた
 phrase ですから、個々の単語の拍数を合計し、それに従って
 全体を発音していけばよいことになります。


 例えば in order to take offという phraseは、
 5つの単語が寄り集まって、ひとつの意味のある単位を
 形成しています。

 そして、これら5つの単語の音節の合計は6つですから、
 in order to take off は全体を6拍のリズムで
 読まなければなりません。


 ただし、この時、ひとつひとつの単語に気を配りすぎて、
 それらを切り離して発音すると、ぎこちない読み方に
 なってしまいます。

 ですから、ひとつの単語を発音するときもそうだったように、
 今度は phrase全体がひとつの単語であるかのように

 なめらかにリズムをつけて発音するようにします。



 では、もっと簡単な例をあげて、説明しましょう。


   --------------------------

       Not at all.

   --------------------------


 これを、あたかもひとつの単語であるかのように、
 Notatall (ノッ・タッ・トー)と3拍で発音するのです。

 そうすると、リズムに乗った良い発音になります。


      …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
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by danueno | 2011-05-11 15:53 | SIMうんちく