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「SIMの英文法」その74

           時制の一致 その2
 

 前回は、時制の一致というテーマでお話しました。
 今日は、その2です。

 まずは、前回の復習です。


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  I thought that he was ill.

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 この文を日本語に訳してみると「私は、彼は病気であると思った」
 となり、 「思った」(過去)と「病気である」(現在)とでは
 時制が一致しない、ということでした。


 また「彼は病気であったと思った」と訳すと、この訳は
 I thought that he had been ill. という文の訳になります。


 英語では「私が考えた」時と同じ時点で、
 彼が病気をしていたのであれば that he was illとなり、
 thought と was の時制が一致しなければなりません。


 日本語ではこの場合「病気であると思った」となって、
 表現上の時制は一致しない、ということでしたね。



 そこで、英語を読んだり書いたりする時には、
 主節の時制を正確に記憶していなければならない、
 ということです。

 これを基準にして次の従属節の時制を読む、
 というわけですね。


 ところが、日本人には、これがなかなか難しいんです。
 日本人は、文を最後まで読んでいるうちに、
 前の部分を忘れてしまいます。

 そのため「返り読み式」に、再び前の部分に戻って
 読まなければならなくなります。

 実はこれが、日本人が速読できない大きな原因です。

 …この問題の解決法はあるのでしょうか?


 今日は、この続きです。

 先ほど、日本人は文を最後まで読んでいるうちに、
 前の部分を忘れてしまうと言いましたが、
 それならば解決法はただひとつ、
「忘れないような訓練をする」ということですね。


 そして、そのために最も効果的なのが、
「SIM音読」による訓練なんです。


 結局、主節の時制を正確に記憶できないのは、
 その部分の「内容の把握力」が弱いということです。

「SIM音読」によって訓練を積むと、前の語句を記憶する力が
 飛躍的に高まります。

「SIM音読」の方法をひとことで言いますと、
「前のセンスグループ(意味のまとまり)を意識して retention
 しながら読んでいく」というものです。

 この訓練は、時制をしっかり把握する上で、とても重要です。

「SIM音読」については、また次回、
 詳しくご説明しましょう。


        …続きは、また来週!

                 … お楽しみに!
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by danueno | 2011-01-26 17:16 | SIMうんちく

春の来ない冬はない

 まだまだ寒い日が続いていますが、
 最近は、あちこちにチラホラと梅の花を見ることができて、
 気持ちがとても明るくなります。
 
 まだ、ちょっと先かもしれませんが、それでも、
「春の便り」は確実に、私たちのもとに届いているのですね。

 
 毎年この季節になると思うことがあります。
 それは、「春は必ずやってくる」ということです。

 どんなに冬が長く厳しかろうとも、
 それでも毎年、必ず春はやってきます。
 朝の来ない夜がないように、春の来ない冬はありません。


 これと同じように、たとえ私たちの人生の歩みの中で
 厳しい冬のような試練に見舞われたとしても、
 それは永遠に続くものではありません。

 試練は、いつか必ず終わるのです。

 春の来ない冬がないように、
 試練は必ず終わり、安らかな喜びの時が巡ってきます。
 

 ところで、いったい何のために、私たちの人生には、
 苦しい試練が付いてまわるのでしょうか?

 私たちの人生には楽しい出来事ばかりが起こるのではなく、
 時として耐えがたいような、苦しく、悲しく、辛い体験が
 もたらされます。

 それはいったい、なぜなのでしょうか?


 これは私の答ですが、
 試練とは、私たちがより大切なことに目が開かれ、
 本当の意味で幸せになるための天の配剤ではないでしょうか。

 私たちが何不自由ない生活をしている時、
 私たちは、なかなか自分の問題に気づきません。
  
 うまくいっていれば、気づく必要もないのです。

 ところが、私たちが試練の中で行き詰まり、
 孤独と悲しみの中で立ちすくむ時、はじめて私たちは、
 自分自身に直面して、自分の問題に目が開かれるのです。


 そこにおいて、私たちは、かけがえのない人生の宝を
 つかむことができるのではないでしょうか。




   “God keeps his promise, and he will not allow you to
  be tested beyond your power to remain firm, at the time
  you are put to the test, he will give you the strength
  to endure it, and so provide you with a way out.”

           BIBLE(1 Corinthians 10:13)

      
   〔神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることの
    できないような試練に会わせるようなことはなさい
    ません。
    むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、
    脱出の道も備えてくださいます。〕

           聖書(コリント人への手紙 10章13節)


※もっと詳しく知りたい方はこちら
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by danueno | 2011-01-26 17:15 | 編集後記

「SIMの英文法」その73

            時制の一致
 

 前回は、「SIM訳は隠された内容まで読み取る」というテーマで、
 書かせていただきました。

 今日は、これに関連して「時制の一致」について説明しましょう。


 まずは、例文です。

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  I thought that he was ill.

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 この文を日本語に訳してみると「私は、彼は病気であると思った」
 となり、 「思った」(過去)と「病気である」(現在)とでは、
 時制が一致しません。

 また「彼は病気であったと思った」と訳すと、それは、
 I thought…that he had been ill. という文の訳になります。


 つまり英語では「私が考えた」時と同じ時点で、
 彼が病気をしていたのであれば that he was illとなり、
 thought と was の時制が一致しなければなりません。


 日本語ではこの場合「病気であると思った」となって、
 表現上の時制は一致しません。


 そこで、英語を読んだり書いたりする時には、
 まず I thought の主節の時制を正確に記憶して、
 これを基準にして次の従属節の時制を読み、that he was ill
 だったら I thoughtと、同じ時点で彼が病気だったのだ、
 と判断します。


 また従属節が that he had been ill だったら、
「考えた」時より以前の時点で病気だったのだ、
 と判断します。


 この判断の基準が主節 I thought にあるのですから、
 まずこの部分を正確に把握しなければなりません。


「主節を基準にして従属節の内容を考える」
 という「ネイティブ思考法」で読み進むには、
 主節の語句を、その文を読み終えるまで記憶しておいて、
 従属節の内容を判断するのです。


 …ところが、これがなかなかできないのです。

 文を最後まで読んでいるうちに、前の部分を忘れてしまうのです。
 そのために、再び前の部分に戻って読まなければなりません。

 これでは、「返り読み」になってしまいます。
 それではいけませんね。

 解決法はあるのでしょうか。


        …続きは、また来週!


                 … お楽しみに!
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by danueno | 2011-01-20 10:27 | SIMうんちく

自分の前でラッパを吹く

 前回は、全国の『伊達直人』さんの話題にふれました。

 恵まれない子供達に善意を贈る『タイガーマスク』運動は、
 さらに全国的な広がりを見せているようです。


 そして、とうとうと言うべきか、実際にタイガーマスクをかぶって!
 市役所を訪れ、文房具を寄付していった男性が登場したようです。
 http://sankei.jp.msn.com/life/photos/110111/trd11011118570120-p1.htm
(ニュースサイトです。リンク切れの場合は悪しからず)


 まあ、これなどは、ちょっと微妙なところですが(笑)、
 それでも、善意のあらわれであることには間違いありません。

 マスクをかぶることで匿名性が保証されているからです。

 そこに、善意が善意であり得るギリギリの生命線があります。


 ある児童福祉施設の方は、「ちゃんと名を名乗って欲しい。
 子供達にお礼をさせたいから」とおっしゃっているようです。

 でも、顔出ししたら意味がないでしょう。

 なぜなら、子供達からお礼をされることで、
「報い」を受け取ってしまうからです。


 何の報いも受けないから、善意が善意でありえるのだ、
 と思います。

 その意味で、下記の聖書のみことば、
「自分の前でラッパを吹いてはいけません」は、
 まさに真理そのものです。

 

   Be careful not to practice your righteousness in front
 of others to be seen by them. If you do, you will have no
 reward from your Father in heaven.

  So when you give to the needy, do not announce it with
 trumpets, as the hypocrites do in the synagogues and on
 the streets, to be honored by others. Truly I tell you,
 they have received their reward in full.

            Bible(Matthew 6:1)


 〔人に見せるために人前で善行をしないように気をつけなさい。
  そうでないと、天におられるあなたがたの父から、報いが
  受けられません。
  だから、施しをするときには、人にほめられたくて会堂や通りで
  施しをする偽善者たちのように、自分の前でラッパを吹いては
  いけません。まことに、あなたがたに告げます。
  彼らはすでに自分の報いを受け取っているのです。〕

           聖書(マタイ伝 6章1節)
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by danueno | 2011-01-20 10:26 | 編集後記

「SIMの英文法」その72

       SIM訳は隠された内容まで読み取る



 前回は、関係代名詞や現在完了形など、英語独特の表現を
 するものについてお話ししました。


 今日は、このポイントを発展させて、
「SIM訳は隠された内容まで読み取る」というテーマで、
 少しお話しいたします。

 
 …ちょっと前回の復習をしましょう。


 関係代名詞や現在完了形を含む英文をSIM訳で読む醍醐味は、
 訳すというより、「日本語には訳しきれない内容まで
 読みとっている」ところにありました。


 ですから、最初の通読で一応内容がわかっても、
 SIM音読をするたびに、それまで気がつかなかったことを、
 その英文から発見することがしばしばあるのです。

  …これが、ゾクゾクするほどの快感だ、ということでしたね。


 つまり、SIM音読によって、その英文に隠されている内容を
 深く読みとり、また、最初は気づかなかった文法事項なども、
 改めて確認することにもなるのです。


 つまり、英文に密着して読み進むSIM音読を繰り返すことが
 非常に重要だ、ということでした。



 …今日は、この続きです。

 今まで言ったことを、具体的に例文を交えて説明します。

 下記の英文をセンスグループごとにSIM訳を付けながら
 読んでください。


-------------------------------------------------------------

   The American astronauts brought with them samples of
 rock and dust that they had collected from the moon
 surface.

-------------------------------------------------------------



 まず、何はともあれ、S+Vを訳しましょう。

 The American astronauts brought までを見て、反射的に
 「アメリカの宇宙飛行士は持ってきた」と訳せましたか?


 続いて、with以下です。

 with them samples of rock and dust ですので、
 「彼らと一緒に、岩石と塵の標本を」ですね。


 はい。ここまで読んだところで、that という関係代名詞が
 出て来ます。

 次の語を見ると they という主格の語が来ていますから、
 たぶん that は目的格だろうと予想がつきます。

 同時に that が何の代名詞かを判断しなければなりません。

 ここでは samples であると考えて、them 即ち「それらを」
 と訳します。



 では、that以下を訳してみましょう。

 that they had collected 「それらを彼らが採取した」
  …ですね。

 from the moon surface.ですので、「月の表面から」と
 いうことになります。


 では、以上をまとめてみましょう。



---------------------------------------------------------

  The American astronauts brought

   アメリカの宇宙飛行士は持ってきた


    with them samples of rock and dust

      彼らと一緒に、岩石と塵の標本を


      that they had collected

          それらを彼らが採取した  


         from the moon surface.

                月の表面から。

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 いかがでしょうか?
 これで、すっきりと理解できましたね。


 that節の時制は、過去完了形であることに注意しましょう。

 過去完了形とは、過去のある時点からさらにさかのぼった
 ある時点のことを表現します。

 この時点を「大過去」と呼びます。

 日本語に訳したら、過去か大過去かわかりませんが、
 ここでも英語に密着して「彼らが採取した」のは
「持ってきた」時点より前の大過去の時点であった、
 ということを確認することができます。

 そして大切なことは、このことを「SIM音読」をするたびに
 確認することです。

 つまり、that they had collected を読む時に、
 The American astronauts brought よりも、以前の時点で
 あることを、心に感じながら読むということです。


 これで日本人には本来ない、「大過去に対する感受性」を養う
 ことができます。


         … この続きは、また来週!


                … お楽しみに!
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by danueno | 2011-01-12 16:44 | SIMうんちく

無償の愛

 久々に温かい気持ちになれるニュースです。

 静岡の『伊達直人』さんは児童擁護施設に10万円を寄付、
 沖縄の『伊達直人』さんはランドセル3つを施設に寄付…。

 このように、日本のあちこちの児童養護施設に、
『伊達直人』さんからの贈り物が届いています。


『伊達直人』とは、もちろん、梶原一輝原作のプロレス漫画、
「タイガーマスク」の主人公ですね。

孤児院出身の主人公は、プロレスラーになってもその恩義を忘れず、
 ファイトマネーの一部を孤児院に寄付しました。

 この『伊達直人』の名を借りて、全国的な善意の連鎖反応が
 年末あたりから起きている、というわけです。


 この現象について、
「アニメの主人公の名をかたるから軽薄」
「連鎖反応」「はやり」「おもいつき」など、
 いろんなことを言う人がいるようです。

 でも、何の見返りも要求せずに、
 恵まれない子供達のために、自分の身銭を切って善意を届けるなど、
 この世知辛い世の中で、普通のことではないと思います。

 ある意味、「無償の愛」と言ってもよいでしょう。



 ところで、「無償の愛」と言えば、
 私はクリスチャンですので、やはりこの方のことを
 思い出します。

 その方は、あえて無実の罪を着て、身代わりに十字架の上で
 殺されました。

 もちろん、何の見返りも要求なさいません。


 いったい誰の身代わりになったのでしょう…?

 それは、「私たちも含めた人間全員の罪の身代わりであった」、
 と聖書には書いてあります。


 年頭にあたり、この素晴らしいみことばをご紹介して、
 一年を始めたいと思います。



   But he was pierced for our transgressions,
he was crushed for our iniquities; the punishment that
brought us peace was on him, and by his wounds we are
healed.
We all, like sheep, have gone astray, each of us has
turned to our own way; and the LORD has laid on him
the iniquity of us all.
               Bible(Isaiah 53:5)



 〔しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、
  私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに
  平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。
  私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、自分かってな
  道に向かって行った。しかし、主は、私たちのすべての咎を
  彼に負わせた。
              聖書(イザヤ書 53章5節)
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by danueno | 2011-01-12 16:41 | 編集後記