<   2010年 11月 ( 8 )   > この月の画像一覧

「SIMの英文法」その67

          「第五文型」その2
 

今日は第五文型その2です。
今回をもって五文型シリーズは終わりになります。


では、さっそく始めましょう。
 
例によって、前回の復習です。
まず例文をご覧ください。

 ---------------------------------

   They found him … dead.

 ---------------------------------

易しい英文でも、きちんとグルーピングしましょうね。

SIM訳をつけると下記になります。


------------------------------------------

  They found him   …   dead.

   彼らは彼を発見した    死んでいる

------------------------------------------


これを翻訳して「彼らは彼が死んでいるのを発見した」
と訳してはいけない、ということでしたね。

そうなると、英語の構造からかけ離れた訳になってしまします。


自然な日本語に翻訳することに気を取られてばかりいると、
肝心の英語からどんどん離れてしまいますよ。
 

「英語の語順」で捉えると、あくまで、「彼らは彼を発見した」
のであり、その彼が「死んでいる」のです。


とにかく愚直なまでに「英語の語順」で捉えること、
それが英語上達の秘訣だ、ということでしたね。



さて今日まで、このシリーズで「SIM方式による五文型」
について考えてきました。


五文型については「学校の授業では、ややわかりにくかった」
という意見をよく聞きますが、SIM方式で五文型をとらえると、
このように非常にすっきりと把握できます。


SIM方式では、英文の構造をそのまま受け止めて、
対応する語句の直下に訳を書いていくので、
あまり文型を意識しなくても構文の把握ができるのです。


したがって「英語の語順」で読んでいくSIM方式は、
最も英語の構文に忠実で、しかも楽な読み方だと言えます。


学校で五文型をかなりしっかり教える理由は、
日本語への翻訳によって英語の構造が崩れてしまうので、
それを補うという意味があるのかもしれません。


   …来週からは新シリーズが始まります。           

  
          …お楽しみに!
[PR]
by danueno | 2010-11-24 16:16 | SIMうんちく

「君は君であれば良いのだ」

秋と言えば、紅葉ですね。

当研究所のオフィスのある多摩センターは、自然が豊かで、
色とりどりの紅葉が目を楽しませてくれます。

というわけで、お昼休みの散歩が待ち遠しくてならない
今日この頃です。


ところで、紅葉といえば、
史上最高のチェリストといわれるカザルスが、
非常に興味深い言葉を残しています。


「木の葉を見てごらん。
 同じ色形をした葉っぱは1枚もない。
 だから、私もいつも違うように演奏する。」


カザルスは、同じ曲を演奏するたびに、
表情やテンポが全く違った風になったそうです。

そこである時、弟子がカザルスにたずねました。


「先生の演奏は、同じ曲を演奏するのに、
 いつも違った風に演奏するのですね」


それに対してカザルスは、
先ほどご紹介した木の葉のたとえで、
弟子の問いに答えたのです。

同じ色形をした葉っぱが1枚もないように、
演奏も多様でなければならない、ということですね。


そして、カザルスの深い洞察は演奏にとどまらず、
人間存在の根本に迫るものでした。

カザルスは先ほどの言葉に続けて、こう語ったそうです。


「同じ色形をした葉っぱが1枚もないように、
 人間も、一人一人みな違う。
 だから、君は君であれば良いのだ」


人間一人一人は、神様の被造物としてユニークであり、
唯一無二の存在です。

カザルスはそのことを言いたかったのでしょう。




  God saw all that he had made, and it was very good.

           Bible(Genesis 1:31)


 〔そのようにして神はお造りになったすべてのものを
  ご覧になった。見よ。それは非常によかった。〕
  
           聖書(創世記 1章31節)
[PR]
by danueno | 2010-11-24 16:14 | 編集後記

「SIMの英文法」その66

            「第五文型」その1



 今日から第5文型です。
 
 第5文型といえば、もちろん S+V+O+C ですね。

 さっそく、例文を見てみましょう。


 ---------------------------------

   They found him dead.

 ---------------------------------


 これをセンスグループに分けましょう。


 ---------------------------------

   They found him … dead.

 ---------------------------------
 

 いくら易しい英文だからといって、グルーピングをおろそかにしては

 なりませんよ。

 そうしないと、簡単に「返り読み」に戻ってしまいます。


 いくら短文であっても、きちんとセンスグループごとに訳するのが

 鉄則です。 これが英語上達の秘訣です。



 では、最初の句切りを訳しましょう。 

 They found him ですから、「彼らは彼を発見した」です。

 この部分が、S、V、Oですね。


 そして、その後に dead が続きますので、

「死んでいる」と訳します。


 ------------------------------------------

   They found him   …   dead.

   彼らは彼を発見した …   死んでいる。

 ------------------------------------------


 dead はC(補語)です。

 第五文型の場合、目的語と補語がイコールの関係になります。

 him と dead がイコールの関係にある、ということですね。



 ところで、“They found him dead.”は通常、

「彼らは彼が死んでいるのを発見した」と訳されるでしょう。


 しかし、これはあくまで、こなれた日本語への翻訳であって、

 英語の構造からは、非常にかけ離れた訳なのです。

 そこに一直線に行ってしまってはいけません。


 自然な日本語に翻訳することに気を取られてばかりいると、

 肝心の英語からどんどん離れてしまいます。
 

 この英文を「英語の語順」で捉えると、まず「彼らは彼を発見した」

 であり、その彼が「死んでいる」のです。


 どんなに簡単な文章であっても、このように「英語の語順」で捉える

 ことが、基本中の基本です。


 これを解った上で、「翻訳しなさい」というのであれば、

「彼らは彼が死んでいるのを発見した」と、一般的な日本語に

 訳してあげれば良いのです。


           …この続きは、また来週。


                      お楽しみに!
[PR]
by danueno | 2010-11-17 15:28 | SIMうんちく

自分に会ってみる?

「あなたはまだ、自分に会ったことがないでしょう?」

 私は、この言葉を聞いてぶっとびました。

 有名なクリスチャン作家である故三浦綾子さんが、

 生前、ある講演会で語った言葉です。


 
「あなたはまだ、自分に会ったことがない」とは、

「私たちは、本当の自分を良く知らない」という意味です。
 
 以下、三浦さんの講演からの引用です。


 …私たちは毎日、多くの人に会います。

 そして、それらの人々に様々な「顔」を見せます。


 ある時は、優しそうな顔であったり、にこやかな顔であったりします。

 ところがそうでない場合もあります。

 
 冷酷な顔、ずるそうな顔、傲慢な顔、イライラした顔…、

 私たちが見せる顔は、良い顔ばかりではなく、このように、

 ネガティブな印象を与える場合も多々あるでしょう。


 私たちは、良い部分も悪い部分もひっくるめて、

 そのすべてが「私」なんです。



 ところが、私たちが鏡を見る場合、どうでしょう?

 その時、私たちは世界で最も大切で、大好きな人の顔を見るのです。


 ですから自然に、最も良い角度で自分を映し、

 そこには、最も良い表情をした自分が鏡の中に居ます。

 間違っても、憎々しげな顔や、冷酷な顔にはなりません…。

 
 
 なるほどなー、と私は思いました。

 三浦さんの言うとおり、私たちの多くはまだ、

 本当の自分に出会っていないのかもしれません。

 (本当の自分に出会ったら相当ショックだったりして…汗)


 私たちの多くに、本当の自分と出会うチャンスが与えられれば、

 世の中はもっと平和になり、争いもなくなるでしょう。




   You say, ‘I am rich; I have acquired wealth and do not

  need a thing.’ But you do not realize that you are wretched,

  pitiful, poor, blind and naked.
 
           Bible(Revelation 3:17)


  〔あなたは、自分は富んでいる、豊かになった、乏しいものは
   何もないと言って、実は自分がみじめで、哀れで、貧しくて、
   盲目で、裸の者であることを知らない。〕
  
           聖書(黙示録 3章17節)
[PR]
by danueno | 2010-11-17 15:28 | 編集後記

「SIMの英文法」その65

            「第四文型」その2

 

 今日は、第四文型その2です。

 例によって、ちょっと復習です。

 すでに、センスグループで句切ってあります。


------------------------------------------------------------

   The father will read his son … a fairy tale.
   
------------------------------------------------------------


 最初のグループは「父親は息子に読むでしょう」ですね。


 ここでとても重要なポイントがありました。


 それは、「父親は息子に読むでしょう」だから、

「何を読むのかなー」と先を期待して読むことでしたね。

 これが、「anticipation(期待)」ということでした。


 SIM同時通訳方式では、この anticipation が極めて大切です。

 英文をダラーッと最後まで読んでから、

 やおら意味を考えるようでは、いつまでたっても

「返り読み」のクセが抜けないからですね。

 

 ですから、先ほどの例文の、The father will read his son

「父親は息子に読むでしょう」を読んだ時点で、

「何を読むのかな!」と、次を期待(anticipation)して

 読む姿勢が、極めて大切ということです。


 すると、a fairy tale ですから、「おとぎ話を」となり、

「う~ん、そうかー。父親が息子に読むのは、おとぎ話なんだな」

 と期待が充足されて、知的な満足感を得ることになります。


 

 今日はこの続きです。


 ----------------------------------------------
  
    The suit cost me forty dollars.

 ----------------------------------------------

 
 まず、The suit cost me(このスーツは私に費やさせた) で

 句切るのは当然ですね。


 ここで、すかさず「いくらなのかな?」

 と先を期待(anticipation)してください。


 これをしないと、なかなか「ネイティブ思考法」は身に付きません。

 ここがカギであり、英語上達のツボなんです。


 そう期待しながら読むと、forty dollars. と続きますので、

「40ドルを」ということですね。

 こうすると、もう動詞の方へ戻る必要はありません。



 ところで一般に、この文は「このスーツは40ドルした」とか、

 場合によっては、「このスーツの値段は40ドルでした」

と訳されます。

 しかし、これでは英文からどんどん離れてしまいますよね。


 SIM方式の目的は、こなれた日本語に翻訳することではなく、

 英文の内容を正確に捉えていくことにあります。


 ですから、センスグループごとに、できる限り英文に忠実な

 SIM訳をすることが上達の必須条件なんです。



 もちろん、試験で「日本語訳を書きなさい」という場合は

 あるでしょう。


 その場合も、まずセンスグループごとに英文の内容を正確に

 捉えてから、その後に、こなれた訳を作ればよいのです。



           …この続きは、また来週。


                      お楽しみに!
[PR]
by danueno | 2010-11-11 11:16 | SIMうんちく

暖炉に薪をくべる

 最近、私は、ビスマルクが奥さんにあてた手紙を読んで

 とても感動しました。

 ビスマルクと言えば、もちろん「鉄血宰相」です。


「鉄(大砲)と血(兵隊)」に象徴される強力な武力と、

 魔法のような外交手段をあやつって、

 当時38の諸侯国に分裂していたドイツを見事統一した人です。

 そんな彼が、このような手紙を奥さんに書くなんて…!

 まあ、お読みください。

     
         *  *  *


  私はおまえを、主にあって心から愛するために結婚した。

  私はこの世にあって、外で冷たい風が吹き、

  凍りつくような寒い晩などに、暖炉の火が赤々と燃えている

  温かい我が家を心から切に求めたがゆえに、おまえと結婚した。


  私は、暖炉のように温かい優しい心を持ったおまえを

  大切にしていきたいと思う。


  そのために私は、暖炉に薪をくべ、

  火が消えないようにするために、あらゆる悪からおまえを守り、

  小さなともし火が消えないようにするために、

  一生懸命になりたいと思う。


  というのは、私にとっては主イエスのあわれみを除いては、

  おまえの愛よりも尊いものはないからだ。




 … に感動的な手紙ではないでしょうか。

 ここには、幸福な結婚の秘訣が書かれています。


 結婚するまで、人はおもに自分だけを喜ばせて生きています。

 ところが結婚してからはガラッと変わる。

 それだけでは、到底うまくいかないからです。


「相手の喜び」を「自分の喜び」とするような所までいかないと、

 本当のところ、幸福な結婚生活とは言えないでしょう。

 ビスマルクは、そのことを熟知していました。


 結局、結婚とは学校のようなもので、

「生まれつきの自己愛が本当の愛に成長していくための学校」

 ではないでしょうか。




   In this same way, husbands ought to love their wives

  as their own bodies. He who loves his wife loves himself.
 
         Bible(Ephesians 5:28)


  〔そのように、夫も自分の妻を自分のからだのように
   愛さなければなりません。自分の妻を愛する者は
   自分を愛しているのです。〕
  
         聖書(エペソ人への手紙 5章28節)
[PR]
by danueno | 2010-11-11 11:16 | 編集後記

「SIMの英文法」その64

            「第4文型」その1

 

 今日から、第4文型です。

 第4文型とは、もちろんS+V+O+Oですね。


 ここには2つの目的語があります。

 そこで、SIM同時通訳方式では、S+V+Oと、まず前の目的語

 (間接目的語)までを、ひとまとめに捉えます。


 実は、第4文型に出て来る動詞は非常に範囲が限られています。

 それが多くの文に接しているうちにわかってきますから、

 S+V+Oとまとめても混乱しません。

 また、その方が便利だということがわかってきます。


 さっそく例文を見てみましょう。


 ------------------------------------------------------------

   The father will read his son a fairy tale.

 ------------------------------------------------------------


 S+V+Oがひとまとめですから、The father will read his son

 「父親は息子に読むでしょう…」で、いったん句切ります。


 ------------------------------------------------------------

   The father will read his son …

   父親は息子に読むでしょう…
    
 ------------------------------------------------------------


 さて、ここでとても重要なポイントがあります。


 それは、「父親は息子に読むでしょう」だから、

「何を読むのかなー?」と先を期待して読むことです。

 つまり、anticipation(期待)ですね。


 SIM同時通訳方式では、この anticipation が極めて

 大切なのです。


 英文をダラーッと最後まで読んでから、

 やおら意味を考えるようでは、いつまでたっても

「返り読み」のクセが抜けません。

 
 日本語は、最初に付帯する情報を言って、最後に結論である

 述語動詞が来ます。


 たとえば、「私は来週、映画を見に行きます」という具合です。


 しかし、英語は違います。 


----------------------------------------------------

  I want to go … to see a movie … next week.

  私は行きます … 映画を見に  …  来週。

----------------------------------------------------


 このように、英語では最初の方に結論があります。


 そして、センスグループごとに、次々と、これに付帯する

 情報を付け加えていくのです。



 ですから、先ほどの例文の、The father will read his son

「父親は息子に読むでしょう」を読んだ時点で、

「何を読むのかな!」と、次を期待(anticipation)して

 読む姿勢が、極めて大切になります。


 すると、a fairy tale ですから、「おとぎ話を」となり、

「うーん、そうかー。父親が息子に読むのは、おとぎ話なんだな」

 と期待が充足されて、知的な満足感を得るわけです。

 
 このような「期待」と「充足」のサイクルが、英語を読む

 醍醐味なのです。


 それがまた英語上達の秘訣でもあります。



           …この続きは、また来週。


                      お楽しみに!
[PR]
by danueno | 2010-11-04 11:41 | SIMうんちく

誰に一番癒される?

「あなたは誰によって一番、癒されますか?」

 というアンケートが、あるサイトでなされていました。


 答は男女別にあって、女性の場合、

 一位は、友人 25%

 二位は、旦那 23%

 三位は、子供 21% ということでした。


 これに対して男性の場合、

 一位は、妻 25%
 
 二位は、子供 21%

 三位は、友人 19% だそうです。



 私はこれを見て、ちょっとガッカリしました。 
 
 男性が「奥さん」に最も癒されるのに対して、

 女性は、「ご主人」ではなくて「友人」なのですから。


 でも、その理由を見て納得しました。

 ご主人は、外での戦いに疲れても家に帰れば安らげるのに、

 奥さんは、ご主人に仕え、子供の世話をしと、

 まさに「家庭が戦場」なので、しかたがないのです。


 ご主人を「旦那」と呼ぶのもストレスの表れでしょう。
 
 それで、いきおい友人にはけ口を求める、と…。
 

 ですから世のご主人方は、奥さんに過大な負担をかけないように

 少し気を付けた方が良いかもしれません(笑)。


 もし奥さんから「友人と旅行に行きたい」と言われたら、

「ああ、行っておいで。楽しんでおいで!」と、

 ガス抜きさせてあげるのも男の甲斐性でしょうね。


 
     Husbands, in the same way be considerate as you

   live with your wives, and treat them with respect as

  the weaker partner and as heirs with you of the

   gracious gift of life.

               Bible(1Peter 3:7)


  〔同じように、夫たちよ。妻が女性であって、自分よりも
   弱い器だということをわきまえて妻とともに生活し、
   いのちの恵みをともに受け継ぐ者として尊敬しなさい。〕
    
               聖書(ペテロの手紙 第一 3章7節)
[PR]
by danueno | 2010-11-04 11:40 | 編集後記