<   2010年 08月 ( 6 )   > この月の画像一覧

「SIMの英文法」その55

            「第1文型」その2 



 今日は、「第1文型」のつづきです。

 英文法の基本である5文型も、SIM同時通訳方式だと、スッキリと

 把握できますよ。



 まずは例文です。

 今日のは全文ではなく、とりあえずS、Vを先に見せましょう。


  ------------------------------------------
 
     Elephants live …    

  -------------------------------------------


 はい、これを見ると、「象は生きている」でしょうか。

 それとも、「象は住んでいる」でしょうか。

 いったい、どちらでしょうか?


 Elephants live だけでは、どちらになるか、まだ判りません。

 この文は、その後に副詞句が現れるだろうことは期待されますが、

 この段階ではまだ、「生きている」か「住んでいる」か、

 どちらとも取れるからです。



 では、とりあえず「象は生きている」にしておいて、英文の続きを

 見てみましょう。


   -----------------------------------------
 
       … in Africa.

   -----------------------------------------


「アフリカに」ですね。

 すると文章の前半は、「象は生きている」のではなくて、

「象は住んでいる」に修正しなければならないことがわかります。



   --------------------------------------------------------------

     Elephants live … in Africa.

     × 象は生きている ⇒ ○象は住んでいる … アフリカに

   --------------------------------------------------------------


 
 いかがでしょうか?

 実はここに、重大な英語の本質が隠されています。


 私たち日本人は、「返り読み式」に in Africa.まで読んでから

 文頭に戻り、「あー、象はアフリカに住んでいる、だな」と

 判断しますが、これは「ネイティブ思考法」ではありません。


「ネイティブ思考法」に従うなら、あくまでも英語の語順通りに、

 とりあえずS+Vである Elephants live… まで読んで、

「象は生きている」と input しなければなりません。


 そして、その後で、in Africa. を目にした瞬間に、頭の中で

「象は生きている」を「象は住んでいる」と修正して、

「アフリカに」とつなげなければなりません。


 その際、inputされたものを頭の中で瞬間的に修正するだけで、

「返り読み」はしません。

もちろん、「象は住んでいる」で始めたら修正する必要はありません。



 なぜ、このような頭の働かせ方を強調するのかというと、

 ネイティブは皆、このような方法で理解するからです。


 あくまで「英語の語順」で理解しつつ、修正しなければならない場合は、

 一秒の何十分の一の判断で、修正を行いながら理解しています。


 ですから、私たちもこれにならって、いっさいの「返り読み」を捨てて、

 あくまで「英語の語順」に忠実に理解していかなければなりません。


 そうでないと、複雑な文章になった時に、スピーディーな理解が不可能に

 なるからです。




        …この続きはまた来週!




       …お楽しみに! 
[PR]
by danueno | 2010-08-25 16:42 | SIMうんちく

すてきなひとりぼっち

 数日前に読んで、妙に頭から離れない詩があります。

 それは、「ひとりぼっち」という谷川俊太郎さんの詩です。


------------------------------------------- 

      ひとりぼっち

   誰も知らない 道を通って
   誰も知らない 野原に来れば
   太陽だけが おれの友だち
   そうだ おれには おれしか いない
   おれは すてきな ひとりぼっち

   きみの忘れた 地図をたどって
   きみの忘れた 港に来れば
   アンドロメダが あおく輝く
   そうだ おれには おれしか いない
   おれは すてきな ひとりぼっち

   みんな知ってる 空をながめて
   みんな知ってる 歌をうたう
   だけどおれには おれしかいない
   そうだ おれには おれしか いない
   おれは すてきな ひとりぼっち


-------------------------------------------  


 なかなか印象的な詩だと思います。

 リフレインである「そうだ おれには おれしか いない
 
 おれは すてきな ひとりぼっち」の部分に、

 この詩の思想が凝縮されています。


 つまり、「俺の人生、自分しか頼る者はいない。だから、

 一人でたくましく生きていくんだ」ということでしょう。


 ところが私は、この意気込みの裏側に、

 叫びだしたいほどの焦燥感に満ちた、いやしがたい孤独を

 感じるのです。


「おれは すてきな ひとりぼっち」と強がりながら、

 さびしくてしかたがない孤独な魂を見ます。
 
 そして、ここが、この詩の勘どころではないかと思うのです。

 (まあ、個人的な感想なので適当にスルーしてください)



 現代人は孤独です。

 それは病気のようなものだと聖書は言っています。

 でも、「あなたは、ひとりぽっちではないのだよ」と
 
 語っています。


「人間は羊のようなもの」なのだそうです。

 羊は弱く愚かな動物で、羊飼いからはぐれると道に迷ってしまい、

 やがては狼などの獣に殺されてしまいます。 

 だから、「羊飼いの側にいるのが一番幸せで安全なんだよ」、と。




     The LORD is my shepherd, I shall not be in want.

  He makes me lie down in green pastures, he leads me beside

  quiet waters, he restores my soul. He guides me in paths

of righteousness for his name's sake.

                 Bible(Psalm 23:1)


 〔主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。
   主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。
   主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に
   導かれます。〕

                 聖書 (詩篇 23篇1節)
[PR]
by danueno | 2010-08-25 16:41 | 編集後記

 「第1文型」の復習 

● 「SIMの英文法」その53 ●

           「第1文型」の復習 


 前回まで、12回シリーズで「SIM方式スピーキング力UP法」を

 お話ししてきましたが、これは「SIMの英文法~5文型がスッキリ

 わかる!」を中断して始めたシリーズでした。


 というわけで、今回から本来の「SIMの英文法」に戻りたいと思います。

 SIM方式は英文法不要と勘違いしている方がおられるかもしれませんが、 

 そうではありません。


 実は英文法というものをSIM方式で捉えていくと、これは英文理解の上で

 非常に強力な武器になり得るんです。



 では、さっそく「第1文型」のおさらいをします。


 まず、例文です。


  ≪ 第1文型 S+V ≫
 --------------------------------------------

   His father went out…for a walk.

 --------------------------------------------


 ちょっと簡単すぎる例文で拍子抜けかもしれませんが、

 SIM方式による英文法という切り口で理解を容易にするために、

 あえて簡単なものにしました。


 さて、この例文が第1文型であることは誰にでもわかります。

 went out の out は、もちろん「外に」という意味の副詞です。


「彼の父は外出した」と読んで、ここでこの文型が第1文型だ、

 ということを判断します。


 すると for a walk を読んだ時には外出の目的が「散歩に」

 であることがわかりますね。


 したがって、もう「返り読み」する必要はありません。

 ここが肝心です。「返り読みしない」これが大前提です。

 SIM方式の英文法は、「英語の語順」で理解するための英文法

 なのです。



 さて、for a walkは副詞句です。

 第1文型が単純にS+Vだけで実際に使われることはあまりありません。

 この例文のように、副詞や副詞句がついているのが普通です。

 したがって、第1文型だからといって短いとは限りませんよ。


 英語はまずS+Vを言っておいて、その後に副詞句が幾つも並んでいる

 ことが多いし、副詞節がついている場合もあります。


 この文全体を翻訳すると、「彼の父は散歩に出かけた」となりますが、

 His father went out までを句切ってとらえなければなりません。


 この段階ではまだ「どこへ」出かけたのかわかりません。

 しかし、これが「ネイティブ思考法」(英語の思考法)なのです。


 ここで句切って考える事によって、その後に to a concert(副詞句)

 を付けたり、また、to see a movie(副詞用法の不定詞)を

 付けたりして、自由自在に応用することができるようになるのです。


「応用」、これがSIM方式の大きなポイントのひとつです。

 応用できなければそれは丸暗記と同じで、上達はおぼつかない

 でしょう。


 このようにS+Vの部分と、その後の副詞句などを切り離す事によって、

 文法どおりに副詞句がはっきりします。

 つまり動詞とその後の副詞句は、本来、別の語句なのです。


 この区別をするのが、英語の本当の姿であり、上達の近道であることが

 わかるでしょう。


      …この続きは、また次回!


       …お楽しみに! 
[PR]
by danueno | 2010-08-11 14:42 | SIMうんちく

台風の効能

 台風4号が近づいています。

 この影響で、ほぼ全国で局地的に激しい雨が降ると予想され、

 気象庁が大雨や暴風、高波に警戒するよう呼び掛けています。

皆様、くれぐれもお気を付けください。



 さて、私の知人に奄美大島出身の方がいます。

 さぞや島民は台風に悩まされているだろう、と思っていたのですが、

 その方いわく、「最近は違う」のだそうです。


 なんでも、台風の進路が昔とは変わり、あまり台風が来ない、

 とこのこと…。 そして、そのせいで異変が起こっているようです。


 異変とは、「珊瑚の死滅」です。

 なぜ台風が来ないと珊瑚が死ぬのでしょうか?



 そもそも台風とは珊瑚にとって「救世主」なのだそうです。

 普段、珊瑚には海の汚染によるヘドロが堆積しています。

 台風がそのヘドロを洗い去り、外海からの新鮮な酸素を運ぶので、

 珊瑚は生き返るのだとか。

 ですから、台風が少ない昨今は、珊瑚にとって致命的で、
  
 珊瑚の死滅が進行している、というわけなのです。



 うーん。…実に考えさせられる話です。


 人間の人生にもときどき台風が訪れます。 

 この大不況など、超大型台風のようなものかもしれません。

 そのせいでガックリきている人や、悩んでいる人も多いでしょう。

 
 しかし、ものは考えようです。

「人生の台風は自分をクリーニングするチャンス」と、

 そのように考えるのです。


 聖書には、このようなことばがあります。

 
  “どうしても必要なことはわずかです。

   いや、一つだけです。” (ルカ伝 10章42節)



 物が有り余り、贅沢が許される環境にあると、

 欲に目がくらんで、あれこれと空しいものを求めてしまう、

 そのような弱さが人間にはあるのではないでしょうか。


 厳しい環境は、私たちから余計なものをそぎ落とします。

 私たちは、そこに至ってはじめて、本当に大切なもの、

 どうしても必要なものを見いだすことができるのでは、

 ないでしょうか。
 

 

     Do not work for food that spoils, but for food

 that endures to eternal life. 

            Bible(Jhon 6:27)


〔なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに
  至る食物のために働きなさい。〕

   聖書 (ヨハネ伝 6章27節)
[PR]
by danueno | 2010-08-11 14:41 | 編集後記

「SIMの英文法」その52

※お詫び

  前回、「形容詞句を覚える、という新テーマが始まる」とお伝え
  しましたが、これは当方の手違いで、本来は、「SIMのスピー
  キング力UP法」最終回を掲載する予定でした。お詫びの上、
  今回、そちらを掲載します。




【今日のテーマ】


        ● 「SIMの英文法」その52 ●

       SIMのスピーキング力UP法(最終回)  

 

 これまで11回にわたって「SIMのスピーキング力UP法」

 というテーマでお話しをしてきましたが、今日で最終回になります。


 さて、このところ、スピーキング力UP法の中でも、

「イントネーションの活用」について多くの時間を割きました。


 ちょっと復習を兼ねて、次の例題を見てみましょう。


 ----------------------------------------------------------

   鳥の歌声と鳥の呼び声の間に正確な線を引くことは、

   しばしば難しいものです。

 ----------------------------------------------------------


 これを英語で言ってみましょう。

 まず、SとVは何でしょうか?



 この場合のSを、「鳥の歌声と鳥の呼び声の間に正確な線を引くこと」

 としてしまうとえらく長ったらしくなります。

 そこで、仮主語 it を使うということでした。


 …これが大きなポイントです。


 すると、

 It is often difficult … (それは、しばしば難しいものです)
               ~~~~~~~   
 となります。

 最後の方はちょっと尻上がりのイントネーションを付けます。




 次に、「何が難しいのか」を考えます。

 イントネーションを付けていますので、あわてる必要はありません。


 すると、「正確な線を引くことは」で、to draw a precise line… 

 となります。


 ここでも、尻上がりのイントネーションを付けて、相手に待って

 もらいましょう。


 最後に、「鳥の歌声と鳥の呼び声の間に」ですから、

 between bird songs and bird calls. とまとめます。

 センテンスの最後ですから、イントネーションは下げてください。


 …ここまでが前回の内容でした。



 とにかく、このように仮主語を使うと、早くS+Vを出すことが

 できるので、相手に安心して待ってもらうことができ、その間に、

 実質的な主語を考える時間をかせぐことができます。


 このような頭の働き(S+Vをとにかく早く出すこと)は、

 SIM方式によるトレーニングによって、非常に効果的に

 身に付いてきます。


 このシリーズを終えるにあたって、ここでもう一度皆さんに

 強調しておかなければならないことは、何よりも英米人のような

「ネイティブ思考法」を身につける努力を欠かしてはならない

 ということです。


 実際に英語を話すときには、丸暗記で覚えた文をその通りに

 話す機会などあまりないのですから、句切ごとに次の語句を考えながら、

 イントネーションを活用して話しましょう。


 シリーズを終えるに当たり、重要なポイントを下記にまとめました。



 --------------------------------------------------------------------

 1.英会話が上達するのに必要な訓練は、英文を丸暗記することではない。


 2.それは「英語の語順」で考える「ネイティブ思考法」を養成すること

   である。


 3.そのためには、必ず英語の思考単位で句切り、「返り読み」をせずに

   理解し、また「英語の語順」に従って発話することが大切だ。

 --------------------------------------------------------------------


 
 いかがでしょうか?

 英米人のように、英語を「英語の語順」でセンスグループ(意味のまとまり)

 ごとに理解していく「ネイティブ思考法」さえ身に付けば、

 英語力は必ずUPしますよ。


      …この続きは、また次回!

 
       …お楽しみに! 
[PR]
by danueno | 2010-08-04 14:12 | SIMうんちく

Take it easy!

 人を励ます時に、つい「がんばって」と言ってしまいますが、

 この言葉は、ご承知の通りウツの人には禁句です。

 がんばれないからウツになるのです。


 ところで、「がんばる」を漢字で書くと「頑張る」で、

「頑な」「張る」という語のセットであることがわかります。
 

「頑な」を辞書で調べてみました。

  1)意地を張って自分の主張や態度を変えないさま。頑固。

  2)見苦しく劣っているさま。愚かで下品なさま。


 このように見てみると「がんばる」という言葉には、

 基本的な所でネガティブな傾向があるようです。


 その証拠に、人は「がんばれ」と励まされると、

 ついつい肩に力が入ってしまったり、緊張したりします。



 ところが英語では、人を励ますときに“Take it easy!”

 という言葉を使います。


「肩の力を抜こうよ」「リラックスしようよ」

「気を楽に持とうよ」という意味です。



 全く、両者は正反対ですね。

 日本人は子供の頃から「がんばれ」と励まされ、

 かたや英米人は、子供の頃から“Take it easy!”と励まされて

 大人になることになります。


 その差は、いろんなところで出ると思います。

 たとえば、スポーツと音楽です。


 日本人は大きな大会になるとメンタル面で弱い、

 肩に力が入ったり、緊張して固くなるので良い成績が出にくい、

 と言われがちです。

 
 その反面、英米人はリラックスする訓練を積んでいるので、

 伸び伸びと普段の実力を出せる、というわけです。



 この両者の感覚の違いは、どこから来るのでしょうか?

 私は、バックボーンとして「聖書の有る無し」ではないか、

 と思えてなりません。





    Cast your cares on the LORD and he will sustain you;

he will never let the righteous fall.

               Bible(Psalm 55:22)


  〔あなたの重荷を主にゆだねよ。主は、あなたのことを
   心配してくださる。主は決して、正しい者がゆるがされる
   ようにはなさらない。〕
               聖書(詩篇 55篇22節)
[PR]
by danueno | 2010-08-04 14:11 | 編集後記