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行うべき公義

 前回、裁判員制度にからむTVドラマ「スマイル」(TBS金曜22時)

 についてご紹介しましたが、結局、6/19放送分では、

 裁判員制度の問題点があぶり出された形になりました。



 冷酷かつ卑劣な検事の豪腕によって裁判が誘導され、

 裁判員たちは被告に死刑の判決を下してしまったのです。


 プロでない一般人が、偏見や感情にまどわされず、

 公正な判断を下すことの難しさについて、この番組は問題提起を

 したかったのかもしれません。


 ところがこれはTVの中の話であって、実際の裁判では、

 裁判員はむしろ冤罪を防ぐ上で大きな働きをするのではないか、

 と期待されています。


 このことについて、丸山和也弁護士が、大変興味深い話を

 しておられました。


 ある夏祭りでの出来事でした。

 27歳の青年がいたずらを止めない子供に対して、

 すべり台の上で、ふざけて首をしめたのだそうです。


 ところがこれを見た子供のお母さんが「キャー!殺されるー」

 と騒ぎ出し、青年は捕らえられ警官に尋問されました。


  「おまえ首をしめたらどうなる?」

  「…息ができなくなります」

  「息ができなくなって、そのままにしてたらどうなる?」

  「…死にます」

  「わかってたんだな?」

  「…それはわかります」

  「なら、おまえは殺人未遂だ」


 この冤罪事件は、裁判員の常識があれば防げたかもしれない、

 と丸山さんは語っていました。

 …この青年は、私たちの明日の姿かもしれません。



 裁判員制度について多くの人が困惑を感じる理由として、

「人間に人間が裁けるのか」ということがあるようです。


 確かに聖書には「裁いてはいけない」と書いてあります。

 でもこれは「心の中で批判してはいけない」という意味で、

 むしろ日常生活において、私たちは正義を実践することが

 求められています。


 たとえば、身近で誰かが危害を加えられているような時、

 私たちは頬っかむりをしてはいけない、ということなのです。


「悪いことは悪い、良いことは良い」と旗幟鮮明にすること、

 これは誰であろうと、人間が人間として生きる上で、

 とても大切なことではないでしょうか。 
 



   He has showed you, O man, what is good. And what

 does the LORD require of you? To act justly and to
 
 love mercy and to walk humbly with your God.

              Bible(Micah 6:8)


〔主はあなたに告げられた。人よ。何が良いことなのか。
  主は何をあなたに求めておられるのか。それは、ただ公義を
行ない、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩む
ことではないか。〕
              聖書(ミカ書 6章8節)
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by danueno | 2009-06-24 14:28 | 編集後記

文法力の身に付け方 

 このところ「SIMうんちく」では、「英語学習の全般的な注意」、

 ということでお話ししています。 


 前回までは、「単語力」の身につけ方についてご説明しましたが、

 今日は、「文法力の身につけ方」についてお話ししましょう。


 実は、皆さんから、文法力に関するご質問をとてもたくさん

 いただきます。

 それだけ、文法力についての関心が高いのでしょう。


 ところが中には、「文法力がないから英文を速く読めないのでは?」

 と間違った悩みを持っている人がいます。


 文法的な知識があることと、英文が理解できることとは、

 必ずしも一致しないんです。


 文法はあくまでも英文を理解する「助け」に過ぎません。

 文法をあまりに重視して、それに振り回されるのは良くありません。


 英語を理解したり話したりする上で、もちろん文法は必要ですが、

 実は、それほど高度な文法知識は必要ないんです。


 特に、当研究所の「SIM同時通訳方式」を身につければ、

 英文を前からどんどん意味をとることができるようになりますから、

「難しい文法知識は不要」と言っても言い過ぎではないくらいです。



 そうは言っても、中学3年間で習うくらいの知識は必要です。

 ですから、簡単な中学の英文法が学べるような本を1冊読むことを

 おすすめします。


 特におすすめの一冊というのはありませんが、

 書店で見て簡単そうなものを選べば良いでしょう。

 簡単な文法書を一通り読むと、だいたいの感覚がつかめるはずです。


 全てを完全に理解する必要はありません。

 だいたい分かれば良いのです。


 簡単な英文法がだいたい分かったあとは、

 とにかく聞くときも読むときも、前からどんどん

 理解できるようになるためのトレーニングをしましょう。


 ここが非常に大切です。


 結局、英語学習は、単なるお勉強ではなく、

 トレーニングの問題なのです。


 どれだけ有効なトレーニングを積み重ねていくか、

 これに尽きます。


 ですから、たとえば英語教材を選ぶのも、

 このトレーニングが簡単にできるように作られた教材を選ぶ、

 というのが賢明でしょう。





    …この続きはまた来週!


             …お楽しみに!
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by danueno | 2009-06-24 14:21 | SIMうんちく

No.297 オリジナル英文

----------------------------------------
'Black Boxes' Aren't Just for Airplanes Any More
----------------------------------------
More than two-thirds of the new cars - foreign and domestic - sold in the United States this year will be equipped with so-called black boxes.

In fact, about a third of all the vehicles on the American road today have such devices.

These are not like the airliner black boxes that record long periods of audio from the cockpit and streams of data about the performance of the plane's technical systems.

Famously and tragically, those kinds of boxes, when recovered from crash sites, often provide important clues to what might have brought the plane down.

Those black boxes actually aren't black but are bright orange, to make them easier to find in wreckage.

In automobiles, they're not black, either.

In fact, they're not even boxes!

They're electronic components built into newer cars' computer systems.

You cannot disable these sensors by yanking a few wires.

They are built so deeply into the guts of the onboard computer that they're almost tamper-proof.

Automobile black boxes do not record voices or sniff out whether drivers have been drinking.

In fact, they don't even turn on unless and until there's a crash so serious that the vehicle's air bags deploy.

But these sensors do record the car's speed, starting about five seconds before a high-speed accident.

And they measure the degree to which the driver applied the brakes, and whether or not the driver and passengers had buckled their seat belts.

Big auto companies and the National Highway Transportation Safety Administration gather black-box data from these serious crashes to improve auto safety systems.

Highway police and insurance companies like to get hold of this information, too.

They can in some states and communities, but are not allowed access in other places without permission from the car's owner.

Some advocacy groups oppose putting black boxes in cars.

They consider them an invasion of owners' privacy.

But data sensors are showing up in more and more vehicles each year, whether people like it or not.

I’m Ted Landphair.
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by danueno | 2009-06-24 14:15 | オリジナル英文

No.297 SIM音読用英文

----------------------------------------
'Black Boxes' Aren't Just for Airplanes Any More
----------------------------------------

More than two-thirds of the new cars -

foreign and domestic -

sold in the United States this year

will be equipped with so-called black boxes.


In fact, about a third of all the vehicles

on the American road today

have such devices.


These are not like the airliner black boxes

that record long periods of audio

from the cockpit

and streams of data

about the performance

of the plane's technical systems.


Famously and tragically,

those kinds of boxes,

when recovered from crash sites,

often provide important clues

to what might have brought the plane down.


Those black boxes actually aren't black but are bright orange,

to make them easier to find in wreckage.


In automobiles, they're not black, either.


In fact, they're not even boxes!


They're electronic components

built into newer cars' computer systems.


You cannot disable these sensors

by yanking a few wires.


They are built

so deeply into the guts of the onboard computer

that they're almost tamper-proof.


Automobile black boxes do not record voices

or sniff out whether drivers have been drinking.


In fact, they don't even turn on

unless and until there's a crash

so serious that the vehicle's air bags deploy.


But these sensors do record the car's speed,

starting about five seconds before a high-speed accident.


And they measure the degree

to which the driver applied the brakes,

and whether or not the driver and passengers had buckled their seat
belts.


Big auto companies and the National Highway Transportation Safety
Administration

gather black-box data

from these serious crashes

to improve auto safety systems.


Highway police and insurance companies

like to get hold of this information, too.


They can in some states and communities,

but are not allowed access in other places

without permission from the car's owner.


Some advocacy groups oppose

putting black boxes in cars.


They consider them

an invasion of owners' privacy.


But data sensors are showing up

in more and more vehicles each year,

whether people like it or not.


I'm Ted Landphair.
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by danueno | 2009-06-24 14:14 | SIM音読用英文

明日はあなたも裁判員?

 私はあまりTVを見ない方なのですが(スポーツ番組は例外)、

 先日、非常に面白い番組に出くわしました。

 それは、「スマイル」(TBS金曜22時)というドラマです。



 ドラマの内容は、松本潤の扮する主人公が正当防衛ながら殺人を犯し、

 それを、裁判員制度のもとで裁かれる、というものです。


 先月から施行された裁判員制度ですが、

 ご承知の通りこの制度は様々な問題をはらんでいます。

 ドラマを見ていて私も「うーん、難しいなー」と感じました。

 どこが、難しいか…?


 それは、6人の裁判員がみな普通の人々、つまり裁判のプロではない

 一般人であり、ある人はなげやりな態度だったり、ある人は強い偏見の

 持ち主だったり、ある人は他人の意見に同調しやすい人だったりと、

 人を公正に裁く上で多少とも問題を抱えた人たちだったからです。


 プロではない一般人が重大事件を裁くことの危険については、

 田原総一朗さんが、「裁判員が裁くことは無免許運転に近い」と

 的確にコメントしておられます。


 その他、裁判員制度の問題点として下記のようことが言われています。

------------------------------------------------------------

  ・国民の8割が参加に消極的

  ・3日で結論を出すことの性急さ

  ・一部例外を除く強制的な参加であること

  ・国民が裁く側に立つことの危険性(仕返し、中傷など)

  ・裁判員がPTSD(心的外傷ストレス障害)になる可能性
   〔凄惨な死体写真や現場写真などを見せられることにより〕

-------------------------------------------------------------


 ところで私の最大の疑問は、これほど反対の多い裁判員制度を、

 誰が、何の目的で導入したか、ということです。


 その本音の部分については、実はなかなか見えてきません。

 でも、ネットで調べてみて、次のことが判りました。


 そもそも、この制度を積極的に推進してきたのは、

 日弁連の推進派の弁護士さんたちだということです。

 …何の目的で?


 それは、裁判官や司法への信頼が揺らいでいるからです。

 露骨に言うと、検察と裁判官には昔からなれ合い体質があり、

 起訴されたら自動的に裁判が進行して、弁護士の奮闘空しく、

 99%が有罪になってしまう、という状況があるのだそうです。
               (丸山和也弁護士 談)

 それで、常識で考えると有罪になりえないような事件でも、

 足利事件の菅家さんのような冤罪事件になってしまいます。


 この状況に「市民の常識」で風穴を開けるべく、

 数々の不備を指摘されながらも、裁判員制度が導入された、

 ということのようです。



 この説明を聞いて、私は少し霧が晴れたような思いがしました。

 …皆さんはいかがでしょうか?




   
    For rulers hold no terror for those who do right,
 but for those who do wrong. Do you want to be free from
 fear of the one in authority? Then do what is right and
 he will commend you. For he is God's servant to do you
 good. But if you do wrong, be afraid, for he does not bear
 the sword for nothing. He is God's servant, an agent of
 wrath to bring punishment on the wrongdoer.

              Bible(Romans 13:3)


〔支配者を恐ろしいと思うのは、良い行ないをするときではなく、
悪を行なうときです。権威を恐れたくないと思うなら、善を行
ないなさい。そうすれば、支配者からほめられます。それは、
彼があなたに益を与えるための、神のしもべだからです。
しかし、もしあなたが悪を行なうなら恐れなければなりません。
彼は無意味に剣を帯びてはいないからです。彼は神のしもべで
あって、悪を行なう人には怒りをもって報います。〕

              聖書(ローマ人への手紙 13章3節)
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by danueno | 2009-06-17 16:48 | 編集後記

単語力の身に付け方 その2

 このところ「SIMうんちく」では、「英語学習の全般的な注意」、

 ということでお話ししています。 


 前回は、「単語力」の身につけ方についてご説明しましたが、

 ちょっと復習しましょう。


 
 単語を覚える際には、実際的な使い方と共に覚えることが大切だ、

 ということでしたね。


 買ってきた単語集をアルファベット順に、

 バラバラに覚えるといった学習法は感心しません。


 単語はストーリー性の高い英文を通して覚えるのが、

 最も効果的です。


 そして、英文を読む際にも、ただ辞書を見て、その場その場が

 訳せればそれでよいというものではなく、一度出会った単語は

 忘れずに自分のものにしてしまう姿勢が大切でしたね。


 そのためには辞書をひきっぱなしにせず、調べた単語は自分で

 単語帳を作るなどして、実際的な使い方と共に徹底的に

 覚えることです。

 このような単語帳の使い方は非常に有効だ、というお話でした。



 …前回は、ここまででした。

 今日はこの続きをお話しします。



 実は、語彙不足で悩んでいる方は結構多いんですね。

 ところが、語彙力を増やそうと単語帳などで勉強しても、

 前回もちょっと触れたとおり、努力の割には成果が上がりません。


 その理由は、大人である私たちは記憶力が減退しているので、

 覚える作業が単調に感じられて、すぐに飽きてしまうからです。


 ここが、最も大切なポイントです。

 要するに、少しでも楽しくする工夫が必要なのです。


 結論から言いますと、「言葉は文章や文脈の中で覚えていく!」

 これが最も効果的です。


 なぜなら、文章や文脈の中で覚えていくようにすると、

 そこにストーリー性があるので単調な作業から免れるからです。


 また、単語同士の有機的な結びつきがあるので、単語を単体で

 覚えるより、はるかに楽に記憶できるのです。


 読み物としては、「週刊ST(ジャパンタイムズ刊)」や

 「ASAHI WEEKLY(朝日新聞社刊)」などがお勧めです。


 これらは英語の記事に日本語の対訳がついていますから、

 内容はすぐに理解できます。


 その内容を理解した記事を1つ選んで繰り返し音読しましょう。

 1つ記事を20~30回できるといいですね。


 そしてその記事の中で、今まで知らなかった単語を

 意識的に覚えるつもりで音読します。


 意識的にとは、例えばその単語のところに来たら、

 何度かその単語だけを繰り返し発音するのです。


 前後の語句を入れてもいいですね。


 これができたら記事を2つ、3つと増やしていきましょう。

 でも決して広く浅くにならないように、興味のある記事だけに

 焦点をしぼるようにするといいですよ。




    …この続きはまた来週!


             …お楽しみに!
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by danueno | 2009-06-17 16:42 | SIMうんちく

No.296 オリジナル英文

----------------------------------------
Clinton Urges 'Clemency' for US Journalists in North Korea
----------------------------------------
The Obama administration has tried to keep the case of the two journalists separate from broader problems with North Korea, including its recent nuclear test, and it is appealing for their release on humanitarian grounds, now that their brief closed-door trial has ended.

Americans Euna Lee and Laura Ling, who were detained along the North Korea-China border in mid-March, were sentenced to 12 years of hard labor for illegally entering the country and committing an undefined "grave crime" against the communist state.

Although U.S. officials initially dismissed the charges against them as baseless, the Obama administration has since dropped that language.

At a press conference with Indonesian Foreign Minister Hassan Wirajuda, Secretary Clinton said the United States is focused on obtaining clemency for the two journalists - a matter she said that should be seen as separate from the nuclear issue.

"We are pursuing every possible approach that we can consider in order to persuade the North Koreans to release them and send these young women home.

We view these as entirely separate matters.

We think the imprisonment trial and sentencing of Laura and Euna should be viewed as a humanitarian matter.

We hope that the North Koreans will grant clemency and deport them.

There are other concerns that we and the international community have with North Korea, but those are separate and apart from what's happening to the two women."

Clinton declined to elaborate on her assertion that every possible channel with the North Koreans was being used.

But officials here said this has included a letter to North Korean authorities from the Secretary, apparently urging clemency and explaining the circumstances of the two reporters' presence along the border on March 17.

The reporters were detained by North Korean border guards as they worked on a story about North Korean refugees in China for the California-based media company Current TV.

There have been published suggestions that former Vice President Al Gore, a co-founder of Current TV, or some other senior U.S. political figure might travel to North Korea to intercede.

But State Department Spokesman Ian Kelly declined comment on Monday, citing the sensitivity of the case.

David Gollust, VOA News, the State Department
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by danueno | 2009-06-17 16:37 | オリジナル英文

No.296 SIM音読用英文

----------------------------------------
Clinton Urges 'Clemency' for US Journalists in North Korea
----------------------------------------

The Obama administration has tried to keep

the case of the two journalists

separate from broader problems with North Korea,

including its recent nuclear test,

and it is appealing for their release

on humanitarian grounds,

now that their brief closed-door trial has ended.


Americans Euna Lee and Laura Ling,

who were detained

along the North Korea-China border in mid-March,

were sentenced to 12 years of hard labor

for illegally entering the country

and committing an undefined "grave crime"

against the communist state.


Although U.S. officials initially dismissed

the charges against them

as baseless,

the Obama administration has since dropped that language.


At a press conference

with Indonesian Foreign Minister Hassan Wirajuda,

Secretary Clinton said

the United States is focused on obtaining clemency

for the two journalists -

a matter she said

that should be seen as separate from the nuclear issue.


"We are pursuing every possible approach

that we can consider

in order to persuade the North Koreans

to release them and send these young women home.


We view these

as entirely separate matters.


We think the imprisonment trial and sentencing

of Laura and Euna

should be viewed as a humanitarian matter.


We hope that the North Koreans will grant clemency

and deport them.


There are other concerns

that we and the international community have with North Korea,

but those are separate and apart

from what's happening to the two women."


Clinton declined to elaborate

on her assertion

that every possible channel with the North Koreans

was being used.


But officials here said

this has included a letter to North Korean authorities

from the Secretary,

apparently urging clemency

and explaining the circumstances

of the two reporters' presence

along the border on March 17.


The reporters were detained

by North Korean border guards

as they worked on a story

about North Korean refugees in China

for the California-based media company Current TV.


There have been published suggestions

that former Vice President Al Gore,

a co-founder of Current TV,

or some other senior U.S. political figure

might travel to North Korea

to intercede.


But State Department Spokesman Ian Kelly declined comment on Monday,

citing the sensitivity of the case.


David Gollust, VOA News, the State Department
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by danueno | 2009-06-17 16:36 | SIM音読用英文

盲目のピアニストに見えるもの

 去る6月7日、米国テキサス州で開かれたヴァン・クライバーン

 国際ピアノコンクールで、日本人ピアニスト、辻井伸行さん(20)

 が優勝しました。


 このニュースは、同じ日本人としてとてもうれしく思いましたが、

 驚いたのは、辻井さんが全盲であるということです!


 ピアノは鍵盤の数が88鍵もあり、これを正確に押さえるためには、

 視覚がかなり重要です。 そもそも目が不自由となれば、

 楽譜も見ることができないでしょう。

 
 ですから辻井さんの快挙は、大きなハンディを克服した上での

 ことだけに、なおさら貴重と言わなければなりません。



 生まれつき全盲だった辻井さんが、ピアノを始めたきっかけは、

 お母さんでした。 


 ある日、お母さんは、家事の合間に何げなくジングルベルを

 口ずさんでいたのですが、これを耳にした2歳3ヶ月の辻井さんが

 突然おもちゃのピアノでそのメロディーを弾き出したのだそうです。



 これを見たお母さんは驚き、ピアノの手ほどきを始めました。

 辻井さんはみるみる上達し、10歳でプロ・オーケストラと共演、

 12歳でサントリーホールでソロ・デビュー、

 そして今回のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝と、

 目覚ましい成長をとげられたわけです。



 辻井さんの演奏は非常に不思議です。

 とにかく「音が喜んでいる」のです。

 透き通ったピュアな音がキラキラと笑いさざめいています。


 演奏中彼は、何かを一心に見ている様子があります。

 いったい何を見ているのでしょう?


 もちろん鍵盤や楽譜は見えませんので、心の中で響いている

「音楽そのもの」を見ているのではないでしょうか。


 彼のまぶたの裏で、音楽は時に踊り出し、時に歌い、

 喜びながら虹のような色彩をふりまいていることでしょう。



 結局、人間が肉眼で見えるものというのは、

 あまり大したものではないのかもしれません。

 むしろ心の目を大きく見開く時、本当に大切なものが

 見えてくるのだと思います。


 ※辻井伸行さんの演奏はこちらで聴けます
 


   
      So we fix our eyes not on what is seen, but on what

  is unseen. For what is seen is temporary, but what is unseen

  is eternal.
Bible(2 Corinthians 4:18)


〔私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。
見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです。〕
              聖書(コリント人への手紙 第二 4章18節)
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by danueno | 2009-06-10 14:55 | 編集後記

単語力の身に付け方

 今日からこの「SIMうんちく」では、英語学習の全般的な注意、

 ということでお話しします。 


 一回目の今日は特に、皆さんに関心の高い「単語力」の身につけ方

 についてご説明したいと思います。



 英文を正確に理解するには、確かに単語力がものをいいます。

 そこで学習者の中には、どれくらい単語を知っていればよいかと、

 単語数を気にする人がいますが、数だけが問題なのではなく、

 実際に使える単語を増やすことが必要なんです。


 いくら単語を数多く知っていたとしても、それを実際に

 使いこなせないなら、あまり意味はないでしょう。


 ですから、単語を覚える際には、実際的な使い方と共に

 覚えることが大切です。


 買ってきた単語集をアルファベット順に、

 バラバラに覚えるといった学習法は感心しません。


 単語はストーリー性の高い英文を通して覚えるのが、

 最も効果的です。


 そして、英文を読む際にも、ただ辞書を見て、その場その場が

 訳せればそれでよいというものではなく、一度出会った単語は

 忘れずに自分のものにしてしまう姿勢が大切です。


 そのためには辞書をひきっぱなしにせず、調べた単語は自分で

 単語帳を作るなどして、実際的な使い方と共に徹底的に

 覚えることです。

 このような単語帳の使い方は非常に有効です。


 また、単語は一語に対して一つの意味というような単純な

 ものではないので、そのことばの基本的な意味だけでなく、

 他の意味も確認し、できれば類語や派生語なども一緒に覚えると

 よいでしょう。


 いずれにしろ、市販の単語集は、ただ丸暗記するために使うなら、

 あまり意味がありません。


 単語は文章の中でどのように使われているか確認しながら

 覚えないと、仮に何万語知っていても、実際には使いこなせない

 ことが多いからです。


 単語集は、単語の整理、単語力の確認などのために利用し、

 あくまでも英文を多読し、多くの単語に出会うことをお勧めします。






   …この続きはまた来週!


            …お楽しみに!
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by danueno | 2009-06-10 14:41 | SIMうんちく