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新しいスタート!

私は毎朝、通勤の途中で桜並木の下を通ります。

東京はそろそろ満開でしょうか、豪勢な花がまっさかりといった感じで、
見上げるとピンク色のバブルのようです。


この時期になると、いつも思うことがあります。

それは、「冬の後には必ず春が来る」ということです。

当たり前と言ってしまえばそれまでですが、厳しい冬の後に必ず、ポカポカと
暖かい春がやってくるという事実は、考えてみれば有り難いことです。

「朝の来ない夜はない」という言葉もあります。

現在もし、あなたが厳しい所を通らされているとしたら、今やるべきことを
淡々とこなしてください。そうすれば、必ずまた明るい展開がひらけます。

ですから、希望を持って新しいスタート、新しい年度を迎えてください。
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by danueno | 2006-03-31 11:10 | 編集後記

日本ってワケがわからないぞ! 

 昔々の話です。あるときリサイクルショップで扇風機を買いました。

さっそく家でスイッチを入れたところ、突然、火を吹いて止まりました。 (^_^;)

中古品は危ない? いえ、これは例外中の例外です…



しかし今、実際に「中古家電は危ない」という間違った認識のもとに、とんで
もない法律が施行されようとしています。(…正確には「いました」)

その名は「PSE法」。

正式名称は「電気用品安全法」と言います。



私は音楽が大好きで、したがってオーディオも好きなんですが、お金持ちでは
ないんで、中古屋さんには結構世話になっています。

つまり、古くなったオーディオ機器を中古屋に売って、より価値の高い中古の
名器を買ったりするんです。

しかし、4月1日から施行されるPSE法は、ひとことで言えば「中古のオー
ディオ機器を売ってはならない」という法律なんです。(つい最近、規制が
緩和されましたが…)

このことを初めて聞いたとき、私は「えらいことだ!」と思いました。

これは何も中古オーディオだけの話でなく、一般のTV、冷蔵庫、家電等も
対象となりますので、困る人は多いと思います。

英語の学習関連で言えば、中古のテープレコダー、ラジカセ、MD等は市場
から姿を消します。



そもそもPSE法が仮施行された5年前には、「中古品の販売禁止」とうた
われていなかったそうです。それで国民は、あくまでも新品家電の安全性を
確保するための法律だろう、と思ったんですね。

それが、今年4月からの本施行の直前に、経済産業省は急に「中古販売も
ダメです」と言い出したんです。

これではみんなが怒るのも当然ですね。
リサイクルショップはじめ坂本龍一などの音楽家や、一般ユーザーが猛反対
を開始しました。



それで幸いなことに、この法律、あまりに評判が悪いので、最近になって急に
トーンダウンしました。

つい数日前、経済産業省は修正した見解を打ち出しました。それによると、
PSEマークなしの中古品も「レンタル」とみなすことで販売を容認すると
発表したんです。


全く人騒がせなことです…

日本ってこのようなワケのわからないことが多すぎるような気がします。:-)

でも、一応一件落着で、メデタシ メデタシ…
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by danueno | 2006-03-30 12:47 | 編集後記

春は名のみの

「春は名のみの風の寒さよ」という言葉があります。

まだまだ外には寒風が吹き、マフラーを手放せませんが、ふと目を上げると
梅が見事に咲いていたり、早咲きの桜さえチラホラと見られます。

「春が来たー!」という実感はこの他に、春休みになった子供たちが、
学校にも行かずに、家で朝からゴロゴロしている光景からも (^_^;) 感じ
取れます。

さて、この4月から特効薬メルマガが変わります。

今まで木曜、金曜とバラケて配信していましたが、これを木曜日1本に統合し
て、さらに学習しやすくします。

その際、「SIM音読テキスト」や「オリジナルテキスト」は、専用サイトで
木曜日に見られるようにします。

これで、その日のうちに「SIM音読」ができるようになります。

「SIMうんちく」も、過去にさかのぼってすべての回が簡単にサイトで閲覧
できるように改善しますので、ご期待下さい。

TOEIC メールマガジン
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by danueno | 2006-03-27 12:00 | 編集後記

SIMの英文法 ~ その2

         ~ 英文法は不要? ~


さて、前回から始まった新シリーズ「SIMの英文法」の、第2回です。(^o^)

さっそく、いってみましょう。



何かと批判される文法教育ですが、SIMでは文法学習を否定しません。

英語をより早く確実に習得する上で、英文法は道具として役に立ちます。

英文法を武器にすれば、英語上達に有利なんですね。



そこで、英文法とは何かを考えるうえで、前もって注意しておきたいことが
ある、ということでした。

それは、「翻訳の害」です。

つまり英文法の役目が、「翻訳を上手にするためのもの」になっている、と
いうことです。

実は「英語を理解すること」と、「日本語をうまく練り上げること」とは、
全く別のことです。



たとえば、一般的な参考書の模範訳を見てください。

参考書の模範訳というものは、日本語としてあまりに凝りすぎている結果、
肝心の英語からあまりにかけ離れている場合があります。

ためしに参考書の模範訳だけを見て、そこから逆に英作文して、元の英文と
比較してみると良くわかります。

あまりに違うので、「エーッこれが元の英文!」という場合さえあります。

これが名訳の問題なんですね。 (^_^;)



現段階での私たちの目的は、翻訳家になることではありませんね。

私たちが目指しているのは、英文を少しでも速く、そして正確に理解できる
ようになることです。

ですから、SIM方式の英文法は、速読即解のための英文法であって、従来の
ように「こなれた日本語」にするための英文法ではありません。



ところで、前回のうんちくで紹介しましたように、「母国語は文法を知らなく
ても、読んだり話したりしているのですから、英語も文法はいらない」と主張
する人たちがいます。

でも、SIM方式では「母国語の習得と外国語の習得は、同じレベルでは考え
られない部分がある」と考えるんです。

なぜなら、私たちの頭脳はすでに「日本語の思考法」で働いているからです。



日本人は日本人として生まれ、小さな頃から日本人の様式で発想し、考え、
行動しています。

言語を司る「脳」も全く同じ事です。

日本人の脳は、小さな頃から、日本語の単語、文法といったものを膨大に蓄積
した上で、流ちょうに日本語を操っています。

この場合、前述したとおり、発想の基本に「日本語の思考法」があります。

「日本語の思考法」の本質は何でしょう?

…それは「日本語の語順」なんです。

「日本語の思考法」とは「日本語の語順で」発想し、考え、理解する、という
ことなんです。

いわば日本人の大人の脳は「日本語の語順でないと働かない」、そんなレベル
にまで達しているんです。

これが、どういう結果をもたらすかというと…?
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by danueno | 2006-03-27 11:59 | SIMうんちく

WBCと緻密な日本人 

「日本民族とは一体どんな民族なのだろう?」と私は考えることがあります。

同じ東南アジアでも、そのメンタリティーにおいて、日本はそれらの国々と
ずいぶん違うような気がします。

たとえば日本庭園のすっきりと緻密なさまを見ていると、非常に日本的な
ものを感じます。

この間の、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)でアマ最強軍団
キューバと戦った日本チームの試合ぶりを見ていても同じものを感じました。

…つまり「日本人の緻密さ」ですね。


対戦相手であるキューバのパワーは圧倒的でした。

いかにも力持ちという感じの、太めのおじさん達 (^_^;)が、バットをビュン
ビュン豪快に振り回しているのを見て、「日本は大丈夫?」と思いました。

しかし、これに対する日本チーム。個々人のパワーではなくて緻密な職人の
ワザで堂々勝負、という感じでしたね。(^o^)

まず、冷静で的確な王監督の采配が光りました。

それから、キューバの先頭打者がいきなりホームランをかっ飛ばしても落ち着
いていた先発投手、松坂の沈着冷静さ。

そして優勝の重圧のなか8回、9回を押さえ切った大塚の丁寧なピッチング。

しかし、何と言っても主役はイチローでした! いつもの「職人ワザ」という
べき打撃が冴えに冴えていました。

日本チームはホームランが1本も出なかったのに、10点もの大量得点を取り
ましたが、ここに「緻密な職人ワザで勝負」する日本人の特徴が表れていると
思いました。


日本民族の緻密さ、というところに着目すると、これは非常に「不思議だなー」
と思うんです。

…これはどこから来たんだろう?

言語学的なルーツで言うと、日本人は南島語族系が基本にあり、そこに北方の
ウラル・アルタイ語族系が入ってきたとのことですが…

まあ、ともかく、これからも日本人は「緻密さ」で世界と勝負していくので
しょうし、それが日本の勝ち残る道なのだと思います。



…そして、この特効薬メルマガも、緻密さで勝負します。

今まで、木曜、金曜とバラケて配信していましたが、これを木曜日1本に統合
して、さらに学習しやすくします。

その際、「SIM音読テキスト」や「オリジナルテキスト」は、専用サイトで
木曜日に見られるようにします。これで、その日のうちにSIM音読ができる
ようになります。

「SIMうんちく」も、過去にさかのぼってすべての回が簡単にサイトで閲覧
できるように改善しますので、ご期待下さい。

…詳しくは次週のメイン号でお知らせします。(^o^)/
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by danueno | 2006-03-23 18:40 | 編集後記

SIMの英文法 ~ その1

        ~ 英文法は不要? ~


さて、今日から新シリーズが始まります。

題して、「SIMの英文法」です。(^o^)/

つまり、英文法というものが、SIM同時通訳方式とどのようにかかわってく
るか、ということですね。


英文法というと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

穴埋め問題や書き換え問題などに代表される、試験によく出てくる文法問題で
しょうか。

確かに、英検などでは英文法のセクションがありますので、その対策のために
せっせと文法問題をやっている人もいるでしょうね。

日本人は文法の勉強が好きで、学校英語でも文法の授業には、かなりの程度
力を入れています。



しかし、一方で、英会話などの実用英語を教える人の中には、「英文法など
必要ない」と言う人もいます。

その言い分をきいてみると…

「文法など知らなくても会話はできるし、現に日本語を考えてみても、私たち
 は文法など気にせずに日本語を話しているではないか」ということです。

もし、その人たちの言うとおりならば、文法を苦労して勉強するのは、確かに
馬鹿げたことです。

それでは「試験のための英文法」、「規則のための文法」になってしまうから
です。

また、日本人が英会話を苦手とする理由として、あまりに文法にこだわって、
文法的な間違いを恐れるあまりに緊張してしまい、スムーズに会話ができない
のだ、という人もいます。



このように攻撃されることも多い文法学習ですが、私は、そうかなー?と思い
ます。

「何とかとハサミは使いよう」と言いますが、とかく問題視される英文法も
使いようで有効利用できるのではないか、と考えるのです。



というわけで、これから何回かに分けて、「SIMの英文法」というシリーズ
で話を展開していくつもりです。

つまり、私がこれからお話ししようとする英文法は、「試験のためだけに勉強
する英文法」ではありません。

そうではなく、英語をより早く確実に習得する上で、「道具として役立てるた
めの英文法」です。

まあ、言ってみれば「英文法を武器にする!」といった感じでしょうか。

効果的に英語を習得する上で、英文法も使いようによっては、不要どころか、
またとない武器になりうる、ということですね。



そこで、英文法とは何かを考えるうえで、前もって注意しておきたいことが
あります。

それは何かというと、今までも口を酸っぱくして言いましたが、「翻訳の害」
という問題です。

おさらいの意味を含めて、ちょっと触れておきます。



今までの学校英語では、「英語を日本語に訳すこと」、つまり「翻訳」が英語
を学ぶ第一の目的でもあるかのような教授法がなされてきました。

これについては批判も多く、だいぶ是正されてきていますが、しかし、大方は
最終的に日本語に翻訳することをゴールとしているように見受けられます。

その翻訳のための道具として、英文法が用いられています。

つまり、「翻訳を上手にするため」、つまり、「うまい訳をするための英文法」
になっているのです。

言い換えると、良い日本語にすることばかりに力が注がれ、肝心の英語を理解
することがないがしろにされている、ということですね。

実は「英語を理解すること」と、「日本語をうまく練り上げること」とは、全
く別のことです。

これについては、「名訳の問題」というのがあります。

皆さんに中にも、「名訳をものにしたい」という野望(?)を持っておられる
方がいらっしゃると思いますが、これについては私は「ほどほどに」と言いた
いんです。 (^_^;)

それはなぜかというと…?


                 この続きはまた来週…

                      …お楽しみに! (^o^)/


TOEIC メールマガジン
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by danueno | 2006-03-20 16:26 | SIMうんちく

生活習慣病に打ち勝つ

生活習慣に問題があると、たとえばガンなどという恐ろしい病気さえ引き起こ
してしまいます。

私もなるべく規則正しい生活をしようと心がけていますが、現代では食品が
いいかげん(添加物、加工)なこともあり、なかなか難しいですよね。

花粉症も生活習慣に深い関わりがあるようですね。

私は幸いにも花粉症とは無縁なのですが、いつもこの時期になると、花粉症
に悩まされている方も多いのではないでしょうか。

花粉症は、食品添加物が関係しているとも言いますし、不規則な生活自体が
体の免疫系をそこなう、ということも原因としてあるようです。


ところで、今回、花粉症というテーマでいろいろ調べてみると面白いことが
次々とわかりました。

たとえば「寄生虫を宿している人は花粉症にならない」!

…知ってました?

そのメカニズムを、あまり詳しくこの場で展開するのはやめますが…
(英語のメルマガなので (^_^;)

簡単に言うと、寄生虫がいる人は免疫細胞のバランスが良いんだそうです。

免疫細胞には、タイプ1(Th1)とタイブ2(Th2)の2つがあって、天秤の
ようにバランスを取って働いているとのこと。

前者(Th1)はウイルスやガンに対抗し、後者(Th2)はダニや花粉に反応して
アレルギーの原因となってしまいます。

寄生虫に感染したときは両者の均衡はうまく保たれますが、寄生虫を駆除して
しまうと、Th2が強くなってアレルギー症になりやすいのだそうです!


…だったら、寄生虫を飲むか??? (^_^;)            

アハハ…いくら何でもそれは無理ですね。

でも、方法はあります。ヨーグルトを飲むんです。

ヨーグルトの乳酸菌は、寄生虫と同じようにTh1細胞とTh2細胞のバランスを
整えてくれるそうです。

現代は昔に比べてはるかに衛生状態が良くなり、いわば無菌状態の中で暮らし
ているようなものですが、ある程度の菌が体にあるのは良い事らしいです。

そして、ヨーグルトは Th1細胞を活性化させるので、ガンにもかかりにくく
なるようですよ。(^o^)/

TOEICの切り札
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by danueno | 2006-03-20 16:24 | 編集後記

スパムメール退治! 

昨日の経済新聞に面白い記事がありました。

「顔なき社会」というタイトルで、スパムメールのことに触れていました。

----------------------------------------------------------------------

 個人情報を隠したまま快適なサービスを受けられる機会が増す中、利用者
 が匿名性を利用して、社会に混乱を引き起こすことも容易になっている。

 パソコンや携帯電話に一方的に送りつけてくるスパムメールがその典型だ。

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…そうなんですよ。全くスパムメールには腹が立ちます。

※ちなみに、スパムメールのスパムとは下記の意味です。

 spam  (名) スパーム, 米国で販売されている肉の缶詰; くず電子メール



私は仕事上、自分のメールアドレスをさらしている状態ですから、毎日多くの
スパムメールを受信し、せっせとそれらを削除しています。

スパムメールを配信する業者は、ネット上で申し込めるプロバイダーのメール
サービスを利用しているのだそうです。

身元審査が甘いため偽名でアドレスを取得でき、簡単に匿名性を身にまとって
しまう、とのこと。

しかし、ここを厳しくすれば一般ユーザーの利便性が損なわれる、というので
厳しくできない事情があるようです。

結局、専門家の意見としては「利便性を損なわずに、ネットから匿名性を排除
することは難しい」ということで、スパムメール全滅には悲観的と書いてあり
ました。 :-)


スパムメールがしかたのないことなら、逆に楽しんでやろう、というのが私の
発想です。

アウトルックにはフォルダの振り分け機能がついているのでこれを利用します。

「ツール → メッセージルール → メール」と選んで、新規のメールルールを
作成します。

その際、件名に「  」という言葉が含まれる時、削除済みアイテムに移動す
るように設定します。

「   」の中には、スパムメールによく含まれる言葉を入れます。
たとえば、「キャッシング、出会い、不倫、援助」…等々。

これにうまくひっかかれば、スパムメールが受信トレイに入る前に、削除済み
アイテムに移ります。…後は、それらを一斉削除するだけ。



私はこれでスパムメールの3分の2くらいは退治しています。

それで、毎朝削除済みアイテムを開いて、「やった、今日は30通撃沈!」
とか言って喜んでいます。
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by danueno | 2006-03-10 10:32 | 編集後記

 「期待」と「保持」 ~ 総集編 

昨年の暮頃から20回くらいのシリーズで、「期待」(anticipation)と「保持」
(retention)についてお話ししてきました。

次のテーマに進む前に、ここで、今までの総復習をしておきましょう。



そもそも、なぜ「期待」と「保持」が大切かというと、それが、より効果的に
「SIM音読」をするための2つのポイントである、ということでした。

つまり、SIM音読をするときに、センスグループをしっかり「保持」しなが
ら、先を「期待」して読みましょう、ということですね。(^o^)



さて、「SIM音読」は何のためにするのかというと、英語のガン「返り読
み」を克服して、英米人のような「英語の思考法」身につけるためでした。 

さっそくですが、前に見た例文を、もう一度ご覧ください。


----------------------------------------------------------------------
 
 Henry and Anna Polivoda were active retirees …
ヘンリーとアナ・ポリヴォダは活動的に引退生活を送っていました

until they were hit …
彼らがはねられるまでは

while out for a walk in their Los Angeles neighborhood …
彼らのロサンゼルスの家の近辺を散歩中に

       by a car fleeing police …
        警察から逃げていた車に

         because of missing license plates.
       ナンバープレートが無いために(逃げていた)。

----------------------------------------------------------------------
   

英語は非常に論理的な言語です。

まず最初にS+Vをズバッと出しておいて、それから、次々と付帯状況を説明
するセンスグループを付け加えていく仕組みになっています。

これが英語の「接ぎ木構造」でしたね。

最初のセンスグループを見てください。


---------------------------------------------------------------------

 Henry and Anna Polivoda were active retirees …
ヘンリーとアナ・ポリヴォダは活動的に引退生活を送っていました

---------------------------------------------------------------------


これがこの文章のテーマですね。

英語ではこのように、文章の根幹でありテーマである「S+V」を真っ先に
言います。

そして、ここから、いよいよドラマが始まります。


---------------------------------------------------------------------

until they were hit …
彼らがはねられるまでは

---------------------------------------------------------------------


 (エッ!はねられた?…いったいどうして?)

と、読み手は先を期待して待ちます。

…すると次のようにフレーズが続きます。


---------------------------------------------------------------------

while out for a walk in their Los Angeles neighborhood …
彼らのロサンゼルスの家の近辺を散歩中に

---------------------------------------------------------------------


ここで読み手は、(散歩中に何があったのかなー?)と疑問をふくらませます。

答えは、次のフレーズにあります。


---------------------------------------------------------------------

  by a car fleeing police …
   警察から逃げていた車に

---------------------------------------------------------------------


(逃走車だな!…でも、その車はどうして逃げていたんだろう?) 

…と、さらに話の続きがどうなるか「期待」して待ちます。


---------------------------------------------------------------------

   because of missing license plates.
   ナンバープレートが無いために(逃げていた)。

---------------------------------------------------------------------

 
(あー、なるほど…!)

…と、ここではじめて、読み手は話の全貌がわかります。

最後のフレーズまで読んで、「そういうことだったのか!」と納得するのです。


さて、ここで最も大切なことは何でしょう?
 
それは、今見てきたとおり、英語とはフレーズごとに「次はどうなるんだろ
う!」と、先を「期待」しながら順次理解していく言語であるということです。

そうして、「期待」が次々と後に続くフレーズによって「充足」されます。


----------------------------------------------------------------------

   <期待>        <充足> 

   いつはねられたの?  →  散歩中に  

   何にはねられたの?  →  逃走中の車に

   何で逃げていたの?  →  ナンバープレートがなかったから

----------------------------------------------------------------------

 
この「期待→充足」という関係の中で、はじめて、フレーズ同士が相互につな
がり、理解が成り立っていくわけですね。

したがって、「期待」がないところには「充足」もなく、フレーズ同士は
関係性のないバラバラのものとして存在することになります。

ところが、私たち日本人は、先を予測する必要のない日本語を使っています
ので、先を「期待」する習慣がありません。

ですから、この「期待」は、意識して訓練されなければならない、ということ
ですね。



…ここまではいかがでしょう。

思い出してきましたか?

では、次に進みましょう。


そして、「期待」(anticipation)と同時に重要なのが「保持」(retention)
でした。

例文をご覧ください。

----------------------------------------------------------------------

 Pipeline was built in the early 1970's, …
    パイプラインは敷設されました、1970年初頭に

      over the objections of environmentalists …
        環境保護運動家達の反対を押し切って

          who worried it would destroy fragile tundra.
           彼らは、それ(パイプライン)が傷つきやすい
           ツンドラを破壊するのを恐れたのです。 

----------------------------------------------------------------------


このように文章が長い場合、特に「最初のセンスグループの保持」がとても
大切である、ということでした。

なぜなら「パイプラインは1970年に敷設された」という内容をしっかり保持
していないと、文章の終わりの「それが傷つきやすいツンドラを破壊するの
を恐れた」まで読んだ時に、「アレッ!『それが』って何のことだっけ?」
ということになるからです。

それでは、また前に戻って確認することになり、結局「返り読み」になって
しまいます。 (^_^;)



特に、最初の述語動詞Vは長い文章を読んでいるときに、頭の中で風化して
しまいがちです。

なぜなら、日本語では述語動詞Vは最後に来るので、それを待っていれば良
かった…ということで、Vを保持する力がそもそも日本人にはないからです。

ですから、この保持(retention)の能力は、意識して訓練しなければなりま
せん。
 

最初の述語動詞、そして最初のセンスグループを充分に頭に刻み込んだ上で、
(つまり、しっかり保持して)その後で、先を「期待」しつつ次のフレーズ
に進むように心がけましょう。

そして、途中のセンスグループも、キーワードを意識して保持するように
努めましょう。

そのためには、特に最初の内は、各センスグループの「保持」に若干時間が
かかっても構いません。

「返り読み」に戻らないために、間違っても先を焦って「保持」が弱くなら
ないよう気を付けましょう。




…いかがですか?

これが、期待(anticipation)と保持(retention)でした。


ネイティヴの人たちも皆、(それを意識しているかどうかは別にして)、
センスグループごとに「保持」(retention)しながら、その先を「期待」
(anticipation)しつつ、英文を読んだり聞いたりしているます。

つまり、「保持」と「期待」はワンセットなんです。
両方がそろってはじめて、スムーズに英文を理解することができるんですね。


SIM方式の神髄である「SIM音読」には、この「保持」と「期待」の
両方が欠かせません。

とにかく、センスグループごとに頭から理解し、それを「保持」した上で、
先を「期待」しながら「SIM音読」することです。


その際、関係代名詞や関係副詞が出てきても動じてはいけません。

「関係代名詞は代名詞」であり、「関係副詞は副詞」としてとらえるのがコツ
でしたね。


このように「保持」と「期待」を駆使しながら、とにかく文頭から英語の語順
で「SIM音読」を積み重ねていく、これが「英語の思考法」養成の最も大切
なポイントです。

「SIM音読」なくして英語をマスターすることは不可能です。
 
そして、「SIM音読」をしているうちに、次第に英語が好きになります。

好きだから音読に身が入り、すると、さらに英語が上達するという好循環が生
まれます。



さて、来週から「SIM方式の英文法」という新しいテーマでお話しします。

                      …お楽しみに! (^o^)/
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by danueno | 2006-03-10 10:30 | SIMうんちく

対決! 日本語 vs. 英語 

以前「日本語のルーツ」ということで何回か書きましたが、今日からしばらく
の間、「日本語 vs. 英語」というテーマで、ちょっと面白い話題を取り上げ
てみます。


そもそも地球上には現在話されている言語がいくつあるかというと、6000にも
及ぶのだそうです。

世界には、なぜこんなに沢山の種類の言語があるんでしょうか?

かつて世界の言語は一種類でしたが、高ぶりおごる人類がバベルの塔を建てて
神様より大いなる者となろうとしたとき、神様が言語を分裂させて、その企て
を阻止した…と聖書には書いてあります。


この記述をどのように受ける取るかは別として、世界の言葉が一種類であった
ら、どんなに楽だったろうと私は思います。 (^_^;)

(私はクリスチャンなので、上記聖書の記述を文字通り信じていますが…)

ともかく、私たちは世界の同胞とコミュニケーションするために、苦労して
母国語以外の言語を学ばなければならないわけです。


しかし、地球上に6000もある言語が、今や2週間にひとつずつ消滅していって
いるということを、あなたはご存じですか?

現に、カリフォルニアでかつて話されていた土着民の100種類くらいの言語が
消えつつあり、オーストラリア先住民アボリジニーの250に及ぶ言語の大部分
は、すでに消滅してしまったそうです。

アンドリュー・デルビーという人の予測によれば、現在世界で話されている
言語の半数以上が、今世紀中に消滅する運命にある、とのこと。


そして、その反面、ごく一部の言語が、急速に領土を拡大しているそうです。

その中で最も強い言語は、…もちろん英語ですね。
この英語さえ克服すれば、世界中どこに行っても、ある程度のコミュニケー
ションをはかることができます。

しかし現実には多くの日本人が、6000もある言語のうちのひとつに過ぎない
英語さえ満足に話すことができません。

…これも悲しい事実です。 (^_^;)



なぜ、こんなに英語は難しいのか?

それは、「日本語と英語の構造の違い」にあったんです…

                             つづく
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by danueno | 2006-03-09 10:59 | 編集後記