「SIMの英文法」その28
        目に見えない英文法 補足7 



 前回は、英語はSIM同時通訳方式でなければ、

 つまり「英語の語順」でなければ、本当には意味が

 わからないようにできている、ということをお話ししました。


 それは、とりもなおさず、SIM同時通訳方式とは

 英語の本質から生まれてきた、ということを意味している、

 ということですね。


 ですから、必要以上に英文法に振り回されることは、

 学習の妨げにしかなりません。


 私たちは、文法をことさら意識することなく、

 SIM同時通訳方式によって、「英語の語順」でどんどん

 英語を読み、聴くような勉強を続けることがベストなのです。



 このことに関して、岩波新書「日本人の英語」で有名な、

 マーク・ピーターセン教授の卓抜なコメントがあります。

 ちょっと紹介しますね。


 ---------------------------------------------------------------------

  「なぜこのような表現になっているかのカギは、文法書や辞書の中に

   あるのではない。その英語自身の中にあるからである。

   そうでなければ、今ほど優れた文法書や辞書のない時代に、

   たとえば夏目漱石が書いたようなきちんとした英語が生み出された

   はずがない。」

 ---------------------------------------------------------------------


 …いかがでしょうか。

 さすがに含蓄に富む言葉ですね。


 日本人が社会人になって英語を習得しなければならない場合には、

 大学受験のような英文法を勉強しなければならない、

 と考える必要はありません。


 英語そのものを、もっと身につけるような勉強をしなければ

 なりません。


 それには、このSIM同時通訳方式で多くの英文を読み、

 その英文を頭に蓄積する方法をお勧めします。



 つまり、「心に響く英文」をSIM同時通訳方式で読むことです。

 心に響く英文でなければ、頭に蓄えるほどの情熱はわきません。


 そして、自分の頭の中で英文を再現する(Reproduction)能力を

 身につけることです。


 SIM同時通訳方式で英語を読み、音読して、そのまま自分の頭の中に

 蓄えることで、この英文再現(Reproduction)能力が身に付くはずです。


 このSIM同時通訳方式では、リーディング力ばかりでなく、

 リスニング力も身に付きます。


 なぜなら、「英語の思考法」は、リスニングにも有効だからです。

 ですから、まずその前提として、「英語の語順」で英語を文頭から

 理解していく姿勢がぜひとも必要です。


 そのレールの延長線上で、SIM同時通訳方式のリスニング教材を

 用いて、リスニング力を身につけるのがベストの英語学習法である

 と言えます。



     … この続きは、また次回!

           
     …お楽しみに! 
# by danueno | 2010-02-10 14:16 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その27
        目に見えない英文法 補足6 



 さて、「目に見えない英文法」シリーズをずいぶん長いこと

 続けてきました。


 なぜこのように詳しく書いてきたかと言いますと、その理由は

「目に見えない英文法」が、「SIM同時通訳方式の必然性」を

 現しているからなんです。


 ひとことで言えば、英語は、SIM同時通訳方式でなければ、

 つまり「英語の語順」でセンスグループごとに理解しなければ、

 本当には意味がわからないようにできています。


 ですから、SIM同時通訳方式さえ身につければ、

 英語を英米人と同じように、速く正確に理解していくことが

 可能になります。


 それは、とりもなおさず、SIM同時通訳方式とは、

「英語の本質から生まれてきた」、ということを

 意味しているんです。



 私は、これまで何度も「文法が先ではなく意味が先だ」と

 言ってきました。


 これはつまり、ある程度の英文法を一通り覚えてしまえば、

 それ以上、英文法を苦労して覚える必要はないということです。


 文法学者になるつもりなら話は違いますが、一般的には、

 要するに「内容が判れば足りる」のです。


 意味がわかるのに、それ以上の時間を費やして、難しい文法事項を

 覚える必要があるでしょうか。


 それよりも、むしろ、英語を「英語の語順」でセンスグループごとに、

 文頭から読み、聴く習慣を身につけ、多くの英文に触れることが

 何より大切です。



 実は、私たちは、日本語の場合だとそのようにしているのです。

 私たち日本人は、ほとんど文法も知らずに日本語を使っていますよね。

 日本語の辞書を持っていても、日本語の文法書を持っている人は

 まれでしょう。


 ならば、英語の習得でも事情は同じでないでしょうか?

 英語の勉強がある程度のレベルに達している人が、いつまでも、

「文法、文法」と言って、あたかも文法が最も大切であるかのような

勉強をしているのは、大きな間違いです。



 もちろん、英文法は英語を理解する上で、大きな助けになります。

 このメルマガでも、以前「英文法を武器にする」というテーマで、

 何度か書いた通りです。


 しかし、必要以上に英文法に振り回されることは、学習の妨げにしか

 なりません。


 私たちは、文法をことさら意識することなく、SIM同時通訳方式に

 よって、「英語の語順」でどんどん英語を読み、聴くような勉強を

 続けることをお勧めします。






     … この続きは、また次回!




           
    …お楽しみに! 
# by danueno | 2010-02-03 14:40 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その26
          目に見えない英文法 補足5 



 大好評の「目に見えない英文法」シリーズまだまだ続きます。

 今回は、「目に見えない英文法」が、SIM同時通訳方式とどのように

 かかわっているか、そのお話の続きです。


 ちょっと前回の復習をしましょう。

 これまで何度も言ってきましたが、「目に見えない英文法」がきちんと

 わかると、英文法の本質が自然にわかってきます。


 たとえば、次の例文を見てください。


 ------------------------------------------------------------------

     People return from the big cities like Tokyo and Osaka

  to their own hometowns in the countryside for about a week.

 ------------------------------------------------------------------


 この文には、from the big cities という前置詞句があります。

 これは「大都市からの」と形容詞句としての訳と、「大都市から」と

 副詞句としての訳のふたつの可能性があります。


 もし、この文が people from the big cities と、前に「人々」という

 名詞が来れば、「大都市からの人々」という形容詞句としての意味に

 なります。


 この文のように、return from the big cities と、前に「帰る」という

 動詞がある場合には「大都市から帰る」という副詞句としての意味に

 なります。



 前置詞句はこのように、その前の語句の意味がわかってなければ、

 それが形容詞句か副詞句かを決定することができません。


 これはつまり、語順としてその前にある語句を先に訳しておかなければ、

 後の語句の意味を正しく判断することができない、ということなんです。


 SIM同時通訳方式で、英語を「英語の語順」で頭から理解しなければ

 ならない理由はここにあるんですね。



 …ここまでが前回の内容でした。

 今日は、その続きです。


 ここまでの説明で、英語を「英語の語順」で頭から理解する

「SIM同時通訳方式」は、単に「返り読みをしないので理解するスピード

 が早くなる」といった功利的なものでないことがわかるでしょう。

 つまりこれは、「英語の本質」から生まれたものなのです。


 英語は後半の語句から先に訳するなど出来ない言語なのです。

 なぜなら、今までの例で「返り読み」で前置詞句を先に訳そうと試みても、

 その前置詞句が、形容詞句として使われているのか、副詞句として使われて

 いるのか、判断することができないからです。


 この究極の文法である「目に見えない英文法」がわかるには、

 SIM同時通訳方式で訳をすることが大前提なのです。


 この意味で、「目に見えない英文法」はSIM同時通訳方式でなければ

 判らないという論理的な関係があるのですね。


 では、今日の説明の最後に、前記の英文をSIM同時通訳方式で

 訳してみましょう。


  ----------------------------------------------------------------
 
     People return…
      人々は帰ってくる

       from the big cities…
        大都市から
 
        like Tokyo and Osaka…
         東京・大阪のような
 
          to their own hometowns in the countryside…
            田舎の彼ら自身の故郷へ

             for about a week.
              およそ一週間。


  ---------------------------------------------------------------

    
     … この続きは、また次回!

           
     …お楽しみに! 
# by danueno | 2010-01-27 14:52 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その25
          目に見えない英文法 補足4 



 お待ちかね、「目に見えない英文法」シリーズです。

 今回は、今まで書いてきた「目に見えない英文法」が、

 SIM同時通訳方式とどのようにかかわっているかについて

 お話しします。



 今まで何度も言いましたが、学校では「文法がわかれば英語がわかる」

 というように教えられています。


 ですから、文法を覚えることがまず英語の勉強である、

 と一般に考えられてきました。


 確かに、初歩的な段階では、まず「目に見える英文法」、

 つまり形から判断できる英文法を覚えることには意味があります。


 この点では「文法は暗記物である」という主張が間違っているわけでは

 ありません。


 それはたとえば、不定詞であるとか、前置詞句、現在完了形、

 動詞のing型などですね。

 これは、外見でわかる文法事項ですから、暗記すれば良いのです。



 しかし、実はそれだけでは英文法は成り立ちません。

 つまり、「目に見える英文法」をマスターしただけでは、

 まだ文法をマスターしたとは言えないのです。

 むしろ「目に見えない英文法」が重要なのです。


 これがきちんとわかると、英文法の本質も自然にわかってきます。

 次の例文を見てください。



 -------------------------------------------------------------------

    People return from the big cities like Tokyo and Osaka

  to their own hometowns in the countryside for about a week.

 -------------------------------------------------------------------


 この文には前置詞句がいくつあるでしょうか?


 …答は、5個です。


 ちょっと抜き出してみましょう。



 ----------------------------------------

   from the big cities

   like Tokyo and Osaka

   to their own hometowns

   in the countryside

   for about a week.

----------------------------------------


 さて、この5個の前置詞句のうち、どれが形容詞句で、どれが副詞句か、

 見ただけで判断できるでしょうか。


 まず、1番目の前置詞句 from the big cities から見てみましょう。

 これは「大都市からの」と形容詞句としての訳と、「大都市から」と

 副詞句としての訳のふたつの可能性があります。



 もしこの文が people from the big cities と、前に「人々」という

 名詞が来れば、「大都市からの人々」という形容詞句としての意味に

 なります。


 この文のように、return from the big cities と、前に「帰る」

 という動詞がある場合には「大都市から帰る」という副詞句としての

 意味です。



 したがって、これまで何度も言いましたが、前置詞句はその前の

 語句の意味がわかってなければ、それが形容詞句か副詞句かを

 決定することができません。


 これはつまり、語順としてその前にある語句を先に訳しておかなければ、

 後の語句の意味を正しく判断することができない、ということなんです。


 SIM同時通訳方式で、英語を「英語の語順」で頭から理解しなければ

 ならない理由はここにあるんですね。



    
     … この続きは、また次回!




           
    …お楽しみに! 
# by danueno | 2010-01-20 17:34 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その24
  目に見えない英文法 補足3 



「目に見えない英文法」シリーズは、どんどん補足が続きます。

 今回もちょっと、「目に見えない英文法」の例をご紹介します。

 それは、「現在完了形」です。



 現在完了形を中学の英語の授業などで初めて習う時、

 ちょっと難しいなー、と感じる人がいます。


 現在完了形は、現在と完了(つまり過去)の2つの時点を

 同時に表現します。


 これは日本語にはない表現です。

 だから、日本人には理解するのが難しいのです。



 ところが、難しいと感じる本当の理由は、

 実はこれが、見えない英文法である、というところにあります。

 現在完了形それ自体は、特に難しいものではありません。



 現在完了形は「have+動詞の過去分詞」の形をしていますので、

 これが「現在完了形である」ということは一目瞭然で判ります。


 しかし、これが意味として「完了」なのか「結果」なのか、

 それとも「経験」であるのか「継続」であるのか、その使われ方の内容は

 外見だけでは判断するのが難しいでしょう。


 その文を訳してからでないと現実的には判断できないと思います。

 たとえば次の文章を見てください。


 ---------------------------------------------------

   I have eaten an apple.

 ---------------------------------------------------


 これをもし「私はリンゴを食べたことがある」と訳すと、

 それは過去から現在までの「経験」を意味していることになります。


 ところが、この同じ文は「私はリンゴを食べ終わったばかりだ」と

 訳すことができます。


 食べたのはすでに過去ですが、それが現在に非常に近い時点であることを

 強調しているので、その場合は「完了」を意味する訳になります。


 こういう場合、話全体の中で、どちらの意味が使われているかで、

 どのように訳するかが決まります。


 つまり、現在完了形が「経験」を意味するのか、「完了」を意味するのか、

 あるいはそれ以外のことを意味するのか、外見上では全く判断することが

 できないのです。


 それは文脈の中で訳をして、はじめてどの意味で使われているのかが

 判ることなのです。


 その意味で、現在完了形も「目に見えない英文法」だと言うことが

 できますね。




 さて、これまで私は、「目に見えない英文法」というテーマで、

 いろいろとお話ししてきました。


「不定詞」にはじまって「前置詞句」「動詞のing型」「現在完了形」

 という順で説明が進んできました。


 次回は、これらの「目に見えない英文法」が、「SIM同時通訳方式」と

 どうかかわってくるか、その点についてお話ししましょう。



     … この続きは、また次回!




           
    …お楽しみに! 
# by danueno | 2010-01-13 16:52 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その23
  目に見えない英文法 補足2 



「目に見えない英文法」シリーズ、補足の続きです。

 前回は「変身する動詞 : 不定詞」というテーマで説明しました。

 ちょっと復習しましょう。


 不定詞は動詞が変身して、名詞、形容詞、あるいは副詞に変化した姿だ、

 ということでしたね。


 そして、不定詞の名前の由来です。

 そもそも動詞とは文の中で、主語の述語動詞として使われるのが

 本来の姿です。


 その場合には、現在形とか、過去形という特定の形に変形します。

 たとえば、三人称単数現在の s が付いたり、過去形の ed が

 付いたりします。


 このように特定の時制をとる以前の形が、動詞の原形です。

「to + 動詞の原形」を不定詞と呼ぶのは、それが、動詞が

 特定の時制をとる前の、不特定の段階の原形動詞を使うからなんです。

 これが、不定詞の名前の由来でしたね。


 そうして、不定詞とは、動詞が変身して、名詞的に、あるいは

 形容詞的に、そしてまた副詞的に使われる、ということなんです。



 さて、動詞が変身する例として、もうひとつあります。

 ここからが、今日のテーマです。


 動詞が変身する例として、ingが付く形があります。

ingが付くと、動詞が変身して、不定詞と同じように、

 名詞、形容詞、副詞の働きをするようになります。


 ingが付いて名詞になるのは動名詞ですね。


 ----------------------------------------------------------------------

   They say that smoking and drinking are not good for the health.

   一般に言われている … 喫煙や飲酒は良くないと … 健康に。

 ----------------------------------------------------------------------


 smoking 、 drinking と、それぞれ動詞にingがついて、「喫煙」「飲酒」と


 名詞になっています。


 
 では、次はどうでしょうか?


 ----------------------------------------------------------------------

   A slow-moving truck was blocking traffic on the hill.

 ----------------------------------------------------------------------


 文頭からセンスグループごとに訳してみましょう。


  A slow-moving truck was blocking traffic …
    徐行中のトラックが交通を妨害していた

        on the hill.
            坂道の    


 …となりますね。


 とすると、slow-moving は「徐行中の」という現在分詞で、

 形容詞的な働きをしていることになります。


 さて、ここで大切なのは、形の上だけでは現在分詞の形容詞的用法

 であることがわからないということです。


 訳してみなければ、それはわかりません。

 つまり、ここでも「先に英文法ありき」ではなく、

「先に意味ありき」なんです。



 では、次の例文に行きます。


 -------------------------------------------------------------------

    It was a burning hot day in August.

 -------------------------------------------------------------------


 訳してみましょう。


  It was a burning hot day … in August.

   焼けるように暑い日だった … 8月の


 …となりますね。


 ですから、burning は hot を修飾する現在分詞の副詞的用法

 ということになります。


 これも訳してみなければそのことが判りません。


 このように、動詞に ing が付いて変化する場合、それが動名詞なのか、

 現在分詞の形容詞的用法なのか、それとも現在分詞の名詞的用法なのか、

 あるいはまた副詞的用法なのかは、見ただけでは判らない、

 ということです。


 ここにも「目に見えない英文法」の例があったというわけですね。




      … この続きは、また次回!

           
    …お楽しみに! 
# by danueno | 2010-01-06 14:35 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その22
    目に見えない英文法 補足 


 前回は、「目に見えない英文法」シリーズの最終回でしたが、

 ちょっと書きたいことが出てきましたので、少し補足したいと

 思います。


 書きたいこととは、「変身する動詞:不定詞」です。

 不定詞は動詞が変身の術を使って、名詞、形容詞、あるいは

 副詞に変身した姿なのです。


 それは意味によって、変身のタイプ(名詞的用法、形容詞的用法、

 副詞的用法)が分かれます。



 さて、ここで不定詞の名前の由来について述べておきたいと思います。

 英文法には、この不定詞をはじめ、いくつかの意味不明の文法用語

 がありますね。


 たとえば、現在完了形です。


 現在完了形では、現在と完了(つまり過去)が同居しているわけですが、

 日本人の頭にはなかなかこれがピンと来ません。

 不定詞もこれに劣らず、わかりにくいものではないでしょうか。



 先にも述べましたように、不定詞はもともと動詞です。

 その動詞に、なぜ、不定詞という名前がつけられたのでしょうか。


 それは、不定詞になった動詞は、もう動詞ではないからです。

 たとえば次の文章をご覧ください。


 -----------------------------------------------------------

    Men should not offer to shake hands with a lady.
   
    男性は申し出るべきでない…女性に握手をすることを。

 -----------------------------------------------------------



 この場合の to shake hands(握手をすることを) は、

 もう動詞ではなくなっています。


 かといって、この場合は名詞的用法ですが、to shake を

 名詞と言うこともできません。


 …ではいったい何なのか?



 それを「不定詞」と呼ぶことにしたのです。

 なぜ「不定詞」という名前かというと、そもそも動詞とは、

 文の中で主語の述語動詞として使われるのが本来の姿です。


 その場合には、現在形とか、過去形という特定の形に変形します。

 たとえば、三人称単数現在の s が付いたり、過去形の ed が付いたり

 します。


 このように特定の時制をとる以前の形が、辞書に出ている動詞の原形です。

「to + 動詞の原形」を不定詞と呼ぶのは、それが、動詞が

 特定の時制をとる前の、不特定の段階の原形動詞を使うからなのです。

 これが、不定詞の名前の由来です。


 そうして、この不定詞とは、動詞が変身して、名詞的に、あるいは

 形容詞的に、はたまた副詞的に使われる、ということなのです。



 ところで、動詞が変身する例として、もうひとつあります。

 それは何かというと…




      … この続きは、また次回!

           
    …お楽しみに! 
# by danueno | 2009-12-22 15:49 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その21 
       形の上では区別できない不定詞 最終回 


 これまで、目に見えない英文法シリーズとして、

「形の上では区別ができない前置詞句と不定詞」のお話をしてきました。

 英語は「文法が先」ではなく、あくまでも「意味が先」

 ということでしたね。


 ちょっと前回の復習をしてみましょう。

 下記の英文をご覧ください。


 -----------------------------------------------------

  I want to buy something nice for my mother. 

 -----------------------------------------------------


 この to buy が「名詞的用法」であるか「形容詞的用法」であるか、

 あるいは「副詞的用法」であるか、見ただけではわかりません。


 文頭からセンスグループ(意味の取れるまとまり)ごとに訳してみて

 はじめて、この不定詞が「名詞的用法」であることがわかります。


 -------------------------------------------------------------
 
   I want (私はしたい)… to buy(買うことを)…

-------------------------------------------------------------


「買うことを」ですので、「名詞的用法」ですね。


 そして、次の例文です。


 ----------------------------------------------------------------

    They need some water to drink.

 ----------------------------------------------------------------


 これも、to drinkがどのように使われているのか、

 訳さないとわかりません。 


 They need some water… 「彼らは水を必要としている」ですから、

 当然、「飲むための」という意味が確定し、to drink が「形容詞的用法」

 であることがわかります。


 次はどうですか?


 --------------------------------------------------------------
 
   I went upstairs to clean the bedrooms. 

 ---------------------------------------------------------------


 I went upstairs … は、「私は2階に行った」ですね。

 ですから、to clean the bedrooms は当然、「寝室を掃除するために」

 という「副詞的用法」になります。



 これらは訳してみなければわからない、という「目に見えない英文法」

 の例でした。



 …ここまでが前回の復習です。

 今日は、ここからです。



 さて、普通日本人は、文法はすべて形に現れているものであり、

 目に見える外形で判断できるものと考えています。

 ですから「文法は暗記物だ」と考えます。


 確かに文法といえば、現在進行形からはじまって、受身形、

 現在完了形、不定詞形など、外形でわかるものが多いです。


 これらはすべて「目に見える文法」です。

 それらは暗記すれば良いんです。

 訳しなくてもわかりますので…


 しかし、外形では判断できない「目に見えない英文法」の場合、

 つまり、ある前置詞句が形容詞句であるか副詞句であるか、

 また、ある不定詞が名詞的用法であるか副詞的用法であるか、

 あるいはまた、形容詞的用法であるか、などは

 訳さなければわからないのです。


 このように「目に見えない英文法」は暗記ではわからない文法だ、

 と言えます。



 実は、この両者がはっきりと区別して教えられていないことが、

 学校英語の英文法の理解が中途半端に終わっている原因なのです。


 そもそも、ある単語が名詞や動詞、形容詞、副詞に分類されるのは、

 文法ではありません。意味があるからなのです。



 たとえば apple が名詞として分類されるのは、なぜでしょう。

 それは、これが「りんご」という物の名前だからです。


 このように文法は意味から生まれました。

 ですから、意味が先か、文法が先かと問われれば、

 意味が先なんです。


 同様に run という単語が名詞ではなく動詞であるのは、

 その意味が「走る」という動作を意味するからです。


 辞書には品詞名が最初に書いてあるので、いかにも英文法が先、

 であるように錯覚しがちですが、これまで説明してきましたように、

 本質的には意味が先なのです。

 文法が先ではありません。




       … この続きは、また次回!



               …お楽しみに! 
# by danueno | 2009-12-16 15:03 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その20
        形の上では区別できない不定詞 その2 


 今日は「形の上では区別できない不定詞 その2」について

 お話します。


 例によって前回の復習です。

 不定詞も形の上だけでは区別ができない、というお話でしたね。


 たとえば to buy という不定詞があるとすると、

 これが名詞として使われているか、形容詞として使われているか、

 それともは副詞として使われているか、

 形だけでは誰にも判りません。


 やはり訳してからでないとわからないんです。

 あくまでも「文法が先」なのではなくて、

「訳が先」ということです。



 まず、不定詞の「名詞的用法」です。

 前回の例文を見てみましょう。


 -----------------------------------------------------

  I want to buy something nice for my Mother. 

 -----------------------------------------------------


 意味のまとまりであるセンスグループごとに読んでみましょう。


 -----------------------------------------------------

  I want (私はしたい)… to buy(買うことを)

 -----------------------------------------------------


 I want が、私はしたい、ですので、

 to buy は当然、買うことを、となります。


 このように、文頭からセンスグループごとに訳してみると、

 to buy という不定詞が「名詞的用法」であることがわかります。


 この例文の場合、絶対に「買うための」(形容詞的用法)とか、

「買うために」(副詞的用法)にはなりません。


それは「意味からしてそうなりえない」、ということでした。



 …前回は、ここまでです。

 今日はその続きです。


 さっそく例文をご覧ください。


 -----------------------------------------------------------

    They need some water to drink.

 -----------------------------------------------------------


 パッと見たその形だけでは、to drinkが、「飲むために」

 (副詞的用法)か、「飲むための」(形容詞的用法)か、

 「飲むことを」(名詞的用法)かわかりません。
 

 それは、They need some water を訳してみてはじめてわかります。

 They need some waterの訳は、「彼らは水を必要としている」

 ですね。


 ですから、当然、「飲むための」という意味が確定し、

 これが形容詞的用法であることがわかります。



 では、次の例文はどうですか?

 -------------------------------------------------------------
 
    I went upstairs to clean the bedrooms. 

 --------------------------------------------------------------


 これも、to clean the bedrooms だけでは、

 どのような意味になるのかわかりません。


 I went upstairs の意味は、「私は2階に行った」ですね。

 ですから、to clean the bedrooms は当然、

「寝室を掃除するために」という副詞的用法になります。


 このように、不定詞を含む英文を訳す場合も、

 まず「文法ありき」ではなく、「意味ありき」なのです。

 あくまでも「意味が先」で、「文法が先」ではありません。



 
      … この続きは、また来週!  



               …お楽しみに! 
# by danueno | 2009-12-09 15:17 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その19
             不定詞の場合 


 前回にひきつづいて、目に見えない英文法のお話です。

 例によって復習しましょう。



「前置詞+名詞」でできている前置詞句が、

 ある時は形容詞句になり、ある時は副詞句として使われますが、

 その見分け方は?というお話でした。


 そして、その区別は「訳をしてからでないとわからない」

 ということでした。


 再度、例文を見てみましょう。


 ---------------------------------------------------------------

   This is my first assignment to the LA office.

 ---------------------------------------------------------------


 文章の前半が、「これは私の最初の赴任だ…」ですので、

 その後に来る前置詞句 to the LA office は当然、

「ロスの事務所への」という形容詞句になる、

 ということでした。



 次の例文です。

 ----------------------------------------------------------------

 Mr.Thompson has sent a very important document to the LA office.

 ----------------------------------------------------------------


 文章の前半は「トンプソン氏は、非常に重要な書類を送った」なので、

 to the LA office の意味は、おのずから「送った」を修飾する

 副詞句として、「LA事務所に」になる、ということでした。


 
 このように、ある前置詞句が、形容詞句か、副詞句かという

 文法上の最終判断は、訳をしなければわかりません。


 訳してみなければわからないという意味で、「目に見えない英文法」

 と呼びたいと思います。


 しかし、問題はこのことに学校英語で全く触れられないことです。

 学校英語では「文法がわかれば訳ができる」という前提に立って

 授業がなされますので、まず先生は文法の説明を先にします。


「ここは副詞句だから、全体の訳はこうなりますよ…」

という感じですね。


 しかしそれでは順序が逆、…ということでしたね。

 まず英文の訳をしないと、その前置詞句が副詞句であるか、

 それとも形容詞句であるか、全く判らないのですから、

 そこに大きな矛盾があるのですね。



 …前回はここまででした。

 今日は、この続きです。



 実はこのことは、不定詞でも全く同じなのです。

 ご承知のとおり「to+動詞の原形」を不定詞といいます。


 たとえば to buy という不定詞があるとすると、

 これが名詞として使われているか、形容詞として使われているか、

 それとも副詞として使われているか、

 形だけでは誰にも判りません。



 やはり訳してからでないとわからないのです。

 ここでも、やはり「文法が先」なのではなくて、「訳が先」なのですね。


 例文を見てみましょう。

 -----------------------------------------------------

   I want to buy something nice for my Mother. 

 -----------------------------------------------------


 文頭からセンスグループ(意味の取れるまとまり)ごとに

 訳してみると、まず、I want (私はしたい)…  

 となっています。


 ですから、次にくる to buy が「買うことを」という、

「名詞的用法」になってくるのです。


 全体のSIM訳は、「私はしたい…何か素敵なものを買うことを…母に。」

 となります。


 これは、to buy が「買うことを」と、 want の目的語となる

 名詞のような使われ方をしているので、「名詞的用法」と言います。


 ちなみに、不定詞が形容詞として使われる場合を「形容詞的用法」、

 副詞として使われる場合を「副詞的用法」と言います。



 大切なのは、この例文の場合、絶対に「買うための」というような

 形容詞的用法とか、「買うために」という副詞的用法にならない、

 ということです。


 なぜそうなるかというと、それは「意味からしてそうなりえない」

 ということなのです。



 このように、あくまで「文法が先」ではなく「訳が先」、

 というわけですね。

 

      … この続きは、また来週!  



               …お楽しみに! 
# by danueno | 2009-12-02 14:54 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その18
     形の上では区別できない形容詞句と副詞句(3) 



 前回にひきつづいて、前置詞句のお話しをしましょう。

 ちょっとその前に復習です。



「前置詞+名詞」でできている前置詞句ですが、

 この前置詞句が、ある時は形容詞句になり、ある時は副詞句として

 使われています。


 そして、その区別は、「訳をしてからでないとわからない」

 ということでした。



 たとえば、次の英文を見てください。


 -------------------------------------------------------------

   This is my first assignment to the LA office.

 -------------------------------------------------------------


 to the LA office が「ロスの事務所に」という副詞句になるか、

「ロスの事務所への」という形容詞句になるのか、

 どうしてわかるでしょうか?


 それは、文章の前半を訳さないとわかりません。


「これは私の最初の赴任だ…」という前提があるから、

「ロスの事務所への」という訳が確定する、ということでしたね。



 次の例文です。


 -------------------------------------------------------------------

  Mr.Thompson has sent a very important document to the LA office.

 -------------------------------------------------------------------


 文章の前半は「トンプソン氏は、非常に重要な書類を送った」です。

 すると to the LA office の意味は、おのずから「送った」を修飾する

 副詞句として「LA事務所に」になります。

 間違っても「LA事務所の」にはなりません。



 このように、前置詞句であることは目で見てはっきりわかりますが、

 この前置詞句が形容詞句か、副詞句かという文法上の最終判断は、

 訳をしなければわからないのです。


 これを私は、訳してみなければわからないという意味で、

「見えない英文法」と名付けたいと思います。



 …ここまでが、前回の復習です。

 今日は、この続きです。


 さて問題は、この「見えない英文法」という事実を、

 学校英語の英文法では全く無視している、ということなのです。

 それはどういうことかと言いますと…


 まず、学校の英語の授業では、この前置詞句の説明自体が、

 非常に少ないように見受けられます。


 説明がなされる場合でも、英文の訳をする前に、その前置詞句が

 形容詞句であるか、副詞句であるかの説明がなされます。


 これはどうしてかというと、学校英語では「文法がわかれば訳ができる」

 という前提に立って授業がなされるからです。



 ですから、まず先生は文法の説明を先にします。

「ここは副詞句だから、全体の訳はこうなりますよ…」

 という感じですね。

 しかし、それでは順序が逆なのです。


 何度も言ったように、英文の訳をしないと、その前置詞句が

 副詞句であるか、それとも形容詞句であるか、全く判らないのです。


 それを無視して、文法第一主義でこのような授業を進めるところに、

 学校英語の大いなる矛盾があるのですね。



 ところで、上記のような事情は、「不定詞」についても、

 同じようなことが言えます。


 詳しくは、また次回にご説明しましょう。        
  


               …お楽しみに! 
# by danueno | 2009-11-25 16:31 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その17 
     形の上では区別できない形容詞句と副詞句(2) 


 前回は、前置詞句のお話しをしました。

 前置詞句は「前置詞+名詞」でできていますが、この前置詞句が、

 ある時は形容詞句になり、ある時は副詞句として使われています。


 その区別はいったいどういう風にしてつけるのか、

 というお話しでした。


 結論は何でしたか…?



 はい…それは、「文章の前半を訳してからでないとわからない」

 ということでした。


 たとえば、in my pocket という前置詞句。

 これは形容詞句なのか、それとも副詞句なのか、

 見ただけではわかりません。


 これが文の中で使われて初めて、それが決まります。


  ------------------------------------------------------------
 
       I have a card in my pocket.

            ↓ ↓ ↓    

       私はカードを持っています/私のポケットの中に。

  ------------------------------------------------------------


 文章の前半が「私はカードを持っています」なので、

「ポケットの中に」と訳が確定します。

 つまり副詞句になります。


 この場合のin my pocket が、どうして「ポケットの中の」という

 形容詞句にならないのかというと、それは前文の意味からして

 そうなるのです。



 では、これと逆の場合を見てみましょう。


  ------------------------------------------------------------
 
      It is a card in my pocket.

         ↓ ↓ ↓    

      それはカードです/私のポケットの中の。

  ------------------------------------------------------------


 この場合、「ポケットの中の」と訳される形容詞句になる理由は、

 前文が「それはカードです」なので、当然、形容詞句としての訳が

 導き出されるわけなのです。


 つまり、外見上、全く同じ形をしている前置詞句が、

 はたして副詞句なのか形容詞句なのか判断ができるのは、

 その前の語句の意味がわかっているからだ、

 ということです。


 ということは、英文を文頭から訳さなければ、その前置詞句が、

 副詞句か形容詞句かはわからない、ということですね。


 ですから、学校で教わる「返り読み」のように、

 文の後部にある前置詞句から先に正しい訳をする事は、

 まず不可能、ということなんです。


 ここまでが前回のお話でした。



 今日は、この点を少し突っ込んでお話ししましょう。

 実は、英文にはこのような前置詞句が沢山使われますが、

 この前置詞句をうまく処理できなければ英文は読めない、

 といっても言い過ぎではないんです。


 そして前置詞句をうまく処理するためには、「返り読み」などせず、

 英語を「英語の語順」で頭から訳していくことが

 どうしても必要なんです。


 たとえば、次の英文を見てください。


  -----------------------------------------------------------

    This is my first assignment to the LA office.

  -----------------------------------------------------------


 まず、英語の語順で頭から訳してみてください。


 …いかがですか?

 前文は「これは私の最初の赴任だ…」ですね。


 すると、どうなりますか?

 はい、ごく自然に、to the LA officeは、「LA事務所への」という

「赴任」を修飾する形容詞句だ、ということになりますね。



 では、次の例文はどうですか?

 ------------------------------------------------------------------

  Mr.Thompson has sent a very important document to the LA office.

 ------------------------------------------------------------------


「トンプソン氏は、非常に重要な書類を送った」ですね。

 すると to the LA office の意味は、おのずから「送った」を

 修飾する副詞句として「LA事務所に」になります。

 間違っても「LA事務所の」にはなりません。



 このように、前置詞句であることは目で見てはっきりわかりますが、

 その前置詞句が形容詞句か、副詞句かという文法上の最終判断は、

 訳をしなければわからない、ということなんです。


 これを私は、訳してみなければわからないという意味で、

「見えない英文法」と名付けたいと思います。


ところが、この「見えない英文法」を全く無視するのが、

 先に少し触れました、いわゆる学校英語の英文法なんです。


 この点が全くおかしいので、生徒は非常に混乱してしまい、

 結局、「英語は難しい」ということになってしまったんですね。


 …どこがどうおかしいかというと。


     …それはまた次回ということで。
        
  

               …お楽しみに! 
# by danueno | 2009-11-18 16:59 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その16 
      形の上では区別できない形容詞句と副詞句  


 これまで、何回かに分けて、形容詞句と副詞句について

 説明してきました。


 副詞句と形容詞句は、同じように「前置詞+名詞」でできており、

 このような外形から共に「前置詞句」と呼ばれます。


 外形上全く同じ形をしている前置詞句が、ある時は形容詞句で、

 ある時は副詞句として使われているわけです。


 その区別はいったいどういう風にしてつけるのでしょうか。

 今日は、その点についてご説明しましょう。



 ここで、ちょっと皆さんに問題を出しましょう。


 in my pocket は前置詞句ですが、これは形容詞句でしょうか?

 それとも副詞句でしょうか?


 …答はわかりましたか。




 …はい。

 実は、このままでは、まだ形容詞句でも副詞句でもありません。

 これが文の中で使われて初めて、それが決まるんですね。


 例をあげましょう。


 ---------------------------------------------------------
 
    I have a card in my pocket.

 ---------------------------------------------------------


 さっそく訳してみましょう。


 ---------------------------------------------------------

    I have a card(私はカードを持っている)…

         in my pocket.(ポケットの中に)

 ---------------------------------------------------------


 この場合は、「ポケットの中に」と訳をしますので、

 in my pocket は副詞句になります。


 そして、これを「ポケットの中に」と副詞句としての訳ができるのは、

 I have a card が「私はカードを持っている」と訳されるからです。


 つまり、「カードを持っている」のだから、「ポケットの中に」、

 という訳が規定されてくるわけですね。



 しかしこれが、It is a card in my pocket. だったら

 どうでしょう。


 この場合、「ポケットの中の」と訳される形容詞句になります。

 これが形容詞句であると判断できるのは、It is a card が、

「それはカードです」と訳されるからです。



 つまり、前置詞句が名詞を説明するために使われていたら形容詞句で、

 動詞や形容詞、副詞、または文全体を説明するために用いられていたら

 副詞句です。


 ちょっとまとめてみましょう。


 ---------------------------------------------------------------- 
  
  ● 形容詞句 ⇒ 名詞を修飾

  ● 副詞句  ⇒ 動詞、形容詞、副詞、または文全体を修飾

 ----------------------------------------------------------------



 ここまでで重要な事は、外見上、全く同じ形をしている前置詞句が、

 はたして副詞句なのか形容詞句なのか判断ができるのは、

 その前の語句の意味がわかっているからだ、ということです。


 ということは、英文を文頭から訳さなければ、その前置詞句が、

 副詞句か形容詞句かはわからない、ということなんです。


 ですから、学校で教わる「返り読み」のように、文の後部にある

 前置詞句から先に正しい訳をする事はまず不可能というわけです。

 ここにも学校英語の矛盾があります。


 今回の例のような中学程度の簡単な文ならまだよいのですが、

 これがもう少し長い複雑な文になると、この学校英語の矛盾が

 はっきりと現れてきますね。



       



    …この続きはまた来週!

        
    
                 …お楽しみに! 
# by danueno | 2009-11-11 14:37 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その15
            副詞句を覚える(3) 


「SIMの英文法」シリーズは、このところ「副詞句の働き」という

 テーマでお話ししています。

 今日はその3回目です。


 前回は、副詞句を「英語の思考法」で理解することの大切さを

 お話ししました。


 そのために、Gone with the Wind という例文をあげました。

 ちょっと復習しましょう。


 Gone with the Wind を、「風と共に去りぬ」と訳したのでは、

 英語はいつまでたってもわかるようにならない、

 ということでした。


 英米人の感じ方はこれと違い、まず Gone を耳にした段階で瞬間的に、

「去りぬ」「行ってしまった」という語感を感じます。


それに続いて、with the Wind を聞くことで、「風と共に」という

付帯状況を感じ取っています。



---------------------------------------------------------------
   
      Gone(行ってしまった)…

                with the Wind(風と共に)

---------------------------------------------------------------


 このように「英語の語順」に忠実なSIM訳で理解すると、

 Gone(行ってしまった)の寂しさ、空虚感が、with the Wind(風と共に)

 という副詞句によって、強調されるのがわかります。


 日本語の語順で「風と共に去りぬ」と訳したのでは、この英語の味わいが

 死んでしまう、ということでしたね。


 このように、「英語の思考法」で理解することは、英語の本質の理解

 にまで関わってくるんです。



 では、他に少し実例をあげてみましょう。

 易しい例をあげますが、だからといって馬鹿にしてはいけません。


 英語上達のコツは、易しい英文であっても「英語の思考法」という

 基本に忠実に、ということに尽きるからです。


 では、1番目の例です。


  -----------------------------------------------------------

     Water is essential to life.

  -----------------------------------------------------------


 この文は、Water is essential(水は不可欠です)

 …to life.(生物に。)と、ふたつに分けて理解します。


「水は不可欠です」と言っておいて、何に水が不可欠かを副詞句で、

to life「生物に」と説明しているわけですね。


 2番目の例です。


  -----------------------------------------------------------

     I am blessed with good health.

  -----------------------------------------------------------


 皆さん、各自で考えてみてください。


 文章の前半は、I am blessed …「私は恵まれている」ですね。

 それを副詞句、with good health.「健康に。」で補足説明しています。


 3番目の例に行きましょう。


  --------------------------------------------------------------

    He is very busy in writing an essay.

  --------------------------------------------------------------


 まず、どこで句切りますか?

 He is very busy …「彼はとても忙しい」ですね。

 これを in writing an essay.「論文を書くのに。」で説明しています。


 副詞句 in writingは、前置詞+動名詞でできています。

 彼は忙しいのですが、何でそんなに忙しいのかを、副詞句で

 説明しているわけです。

 そこで、in writing「書くことに」と言っておいて、

 更に an essay「論文を」と説明しています。



 副詞句の例をあげてみましたが、いかがだったでしょうか?

 このように、英文を「英語の思考法」で分析するSIM方式で

 勉強する事によって、英語の語感がわかってきます。


 英語とはこれだったんだ、という手応えですね。

 これがはっきり理解できることで、英語学習が本当の意味で

 楽しくなります。



 さて、これまで3回のシリーズで、副詞句について説明しました。

 この副詞句と、前回のシリーズでお話ししてきた形容詞句は、

 同じように前置詞+名詞でできていて、この外形から共に、

 前置詞句と呼ばれます。


 このように外形上全く同じ形をしている前置詞句が、

 ある時は形容詞句で、ある時は副詞句として使われています。

 その区別は、いったいどのようにつけるのでしょうか?





    …この続きはまた来週!

        
    
                 …お楽しみに! 
# by danueno | 2009-11-04 15:44 | SIMうんちく | Trackback
「SIMの英文法」その14
            副詞句を覚える(2) 


「SIMの英文法」シリーズは、前回から「副詞句の働き」という

 テーマでお話しをしています。


 副詞句を「英語の思考法」で理解することの大切さは、

 いくら強調しても強調しすぎるということはありません。


 なぜなら、それは「英語の本質」を理解することに深く

 かかわっているからです。


 これをきちんと把握することで、「英語とはこれだったんだ!」と

 深く納得することができるようになります。

 こうなってくると、英語学習がますます楽しくなりますよ。



 たとえば、これです。

 “Gone with the Wind”


 皆さんご承知のとおり、映画にもなった有名な小説の題名ですね。

 しかし、これを「風と共に去りぬ」と訳したのでは、

 英語の語感が死んでしまうんです。


 読者の皆さんは、最初の Goneという語を聞いただけで、

 ただちに「行ってしまった」という語感が響いてくるでしょうか。


 日本人は Goneで「行ってしまった」という語感を感じとらないで、

 with the Wind まで読んでから、「風と共に去りぬ」と

 日本語の順序に翻訳しなければピンときません。


 これはどういうことかと言いますと、日本語は「行ってしまった」

 という結論の前に、「風と共に」という状況をまず考えることによって

 成立している、ということなんです。

 これが、日本人に頑固にしみついている「日本語の思考法」です。


 ですから Goneだけでは「行ってしまった」という語感を感じる事が

 できなくなっているんですね。



 英米人の感じ方はこれと違い、まず Gone を耳にした段階で瞬間的に、

「行ってしまった」という語感を感じます。


 それに続いて、with the Wind を聞くことで、「風と共に」という

 付帯状況を感じ取っているわけなんです。


 …すると、こうなります。


  ---------------------------------------------------------------
   
      Gone(行ってしまった)…

                with the Wind(風と共に)

  ---------------------------------------------------------------


 このように「英語の語順」に忠実なSIM訳で理解すると、

 Gone(行ってしまった)の寂しさ、空虚感が、with the Wind(風と共に)

 という副詞句によって、さらに強調されます。


 これを、日本語の語順で「風と共に去りぬ」と訳したのでは

 何の味わいもありません。


 先ほど、「それでは英語の語感が死んでしまう」と書きましたが、

 その理由はこういうことなんです。



 英語の語感を生かして、英語らしく感じ取ることは、

 このように「英語の語順」に忠実なSIM訳でなければならない事が

 理解できると思います。


 つまり、このように英語は、Goneと結論を言ってしまってから、

 どこに行ってしまったのか、誰と行ってしまったのかという状況を、

 副詞句で付け加えて説明していくのが普通なんです。


 私たち日本人は「風と共に去りぬ」と考えるのがあまりにも当然の

 ことですから、「風と共に」が状況で「去りぬ」が結論だ、

 などと、いちいち分析して考えてはいません。


 しかし、英語を「英語の思考法」で分析するSIM方式で勉強する

 事によって、今まで当然の事として考えてもみなかった事が、

 明瞭にわかってきます。

 これが本当の意味で「英語がわかる!」ということなんです。


 ここで言っている「わかる」ということばは、漢字で書くと、

「分かる」に当たります。


 物事を理解するための一つの方法は、対象を分析することから

 出てくるんです。


 Gone with the Windを、動詞の過去分詞+副詞句に分析する事により、

 日本語と英語の違いがよりよく理解されるわけですね。



 では、少し実例をあげてみたいと思いますが、

 それはまた次回にしましょう。




    …この続きはまた来週!

        
    
                 …お楽しみに! 
# by danueno | 2009-10-28 14:37 | SIMうんちく | Trackback


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