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わたしはあなたを愛している

 このところアンディー・ウイリアムズの Moon River にはまって、

 連日連夜、アンディーと一緒に熱唱している私です。(…笑)

 なぜかわかりませんが、これは果てしなく心にしみる音楽です。


 私たちが優れた音楽に接した時に受ける感動は、

 ジャンルを問わず、また古今東西を問わず、

 非常に大きく深いものがありますね。


 その感動は、美術、文学といった音楽以外の芸術からは

 なかなか得られない、特別に「直接的なもの」だと思います。


 …なぜなのでしょうか?


 なかにし礼さんの音楽エッセイ「天上の音楽・大地の歌」の中に、

 この問いに対する答の手掛かりとなるような文章がありました。


  「神の存在を否定したら音楽なんて内容空疎なものだ。」



 音楽とは本当に不思議な芸術です。

 音楽の元になっているのは音階ですが、

 音階はご承知の通り、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シの
 
 7つの音からできています。

 
 さらに、半音を含めると、ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、

 ソ、ソ#、ラ、ラ#、シという具合に、12の音から成っています。


 7というのは聖書で言うと、神を現す数字です。

 一週間が7日だったり、ラッキー7という言葉があったり、

 7という数は、私たちの生活において特別な数になっています。

 
 それに対して、12は人間を現す数字と言われています。

 1ダースが12個だったり、時計の文字が12時までだったり、

 これも私たちの生活に密接に関連しています。

 
 つまり音階の中では、神様を現す数字と人間を現す数字が、

 仲良くドッキングしているんですね。 


 これはあたかも、音楽を通して神様が人間に、

「わたしはあなたを愛しているよ」と

 呼びかけておられるようです。


 音楽を通して受ける心震える直接的な感動の根拠は、

 この辺にあるのではないだろうか…

     …などと、つらつら考える私でありました。




     Since you were precious in My sight,

You have been honored, And I have loved you.

       Bible(Isaiah 43:4)


   〔わたしの目には、あなたは高価で尊い。
     わたしはあなたを愛している。 

        聖書 イザヤ書 43章4節〕
by danueno | 2008-09-04 11:01 | 編集後記


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