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日本人に最適の英語習得法

     - アグレッシブ・リスニング その3 -
  


「SIMうんちく」は、このことろ「アグレッシブ・リスニング」

 というテーマでお話しています。



 ちょっと前回の復習をしましょう。


 アグレッシブ・リスニングとは、
 
 英語を聞く時の態度として、ただ漫然と聞き流すような聞き方ではなく、

 積極的にいわば「攻撃的に」英語と向かい合う姿勢、でしたね。

 

 例文を見てみましょう。


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   I want to go to see a movie next week.

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 I want to go … という英語を聴いたら、すかさず

 「いったいどこに行きたいんだろう?」と

 積極的に期待(Anticipation)することが大切でしたね。



「期待」があるからこそ、次に来る言葉に意識が集中します。


 そして、次の … to see a movie (映画を見に)を聴くことで

 その期待が満たされます。


 ただし、「期待」ができるためには前提条件がある、

 ということでした。


 それが「保持」(retention リテンション)です。

「保持」がなければ「期待」することはできません。



「保持」とは、I want to go … を聴いたときに、これを頭の中に

しっかり記憶してから、続く言葉、to see a movie … next week.

を聴く、ということでしたね。


 この保持がしっかりなされない場合、

「今のは何という内容だったのだろう?」と、元の英文に返って

 意味を確認するために「返り読み」になってしまいます。


 そうではなくて、英語をセンスグループごとに、

  I want to go (私は行きたい) …

  to see a movie (映画を見に) …

  next week.(来週)という具合に、

 その都度しっかり保持しておくから、前に戻ることなく、

 全文を聴き終わった瞬間にすべての内容が理解できるようになる、

 というわけですね。


 ただし、ここで注意すべき点がある、というお話でした。



 …前回は、ここまでです。

 今日は、ここから(↓)



 注意すべき点とは何かと言いますと?

 それは、「聴き終わった後、頭の中で日本語の語順に

 組み替えて理解してはいけない」ということです。


 日本人はどうしても「私は来週映画を見に行きたい」という

「日本語の思考法」で理解しないと、どこか腑に落ちない

 気がするものです。


 でも、それでは事実上「返り読み」になってしまいます。


 あくまで「私は行きたい → 映画を見に → 来週」という風に、

 その都度、センスグループごとに英語の語順で保持し、

 そのまま一方通行で input するのが秘訣です。


 このように見てくると、「期待」と「保持」は必ず

 ワンセットになっていることが判ります。


「保持」するから「期待」することができるのです。


 結局、リスニングの秘訣は、センスグループごとに内容を

「保持」しながら、次の展開を「期待」しつつ英語を聴く、

 つまり「アグレッシブ・リスニング」(Aggressive Listening)にあり、

 これが英米人のような「英語の思考法」を身につける上で

 決め手になります。


 最初は、「期待」も「保持」もなかなか難しいでしょうが、

 少しずつでもこれらを意識しながら実行するうち

 次第に慣れてきますよ。



 この続きは、また来週。

 
       …お楽しみに! 
by danueno | 2008-08-06 15:30 | SIMうんちく


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