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日本人に最適の英語習得法

       ~ 日本語の「触媒効果」 ~
  

「SIMうんちく」は、前回から新シリーズが始まりました。

テーマは、「日本人に最適の英語習得法」です。


 ちょっと、前回の復習をしましょう。

「日本人にとって最適な英語学習法は何だろう?」ということでした。


 それは、日本語を効率よく利用して英語学習をする、ということです。


 せっかく、私たちは日本人に生まれたのですから、
 
 日本人である特性をフルに発揮しよう、ということです。


 前回も聴きましたが、次の音声を聴いてください。


  http://tokyo-sim.com/atkyd/soundfile/angelabrown_hop.mp3


 英文とSIM訳は、下記の通りです。


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 They say good things come to those
 人は、よい事は人々にやってくると言います

   who wait,
    待つ(人々に)

     but the patient singer
     しかし忍耐強い歌手は

you’re about to meet
あなたが今、会おうとしている(歌手は)

never imagined
思いもしませんでした

how one night would change her life forever.
一晩が彼女の人生をこんなに変えるとは、永遠に。


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 これがSIMのリスニング教材「スーパーエルマー」に

 採用されている学習理論、Hop,Skip&Jump の中の Hopでしたね。


 Hopではこのように、英文がセンスグループ、

 つまり意味のまとまりごとに句切られ、その直後に

 日本語の同時通訳がついています。


 これは、みなさんおなじみの「SIM同時通訳方式」ですね。

 Hopでは、この「SIM同時通訳方式」が実際に音になっています。


 実はこれが、リスニング学習に、ものすごい効果を発揮します。


 なぜなら、この Hopで訓練すると、英文を最後まで聞き終えてから

 意味を考えるという、日本人特有の悪いクセが無くなり、

「英語の語順」で内容が理解できるようになるからです。


 実際に、スーパーエルマー受講生から「リスニング満点」

 「スコア激伸」が続出していますが、これは「SIM同時通訳方式」

 の効果の証明、とでも言うべきものなのですね。



 ところで、Hopを聴いた方の中には、

 いろんな感想を持つ方がおられます。


 「なかなか画期的だ」

 「そうなんだ、語順の問題だったんだ」とおっしゃる方が

 ほとんどですが、中には否定的なご意見を言われる方も

 おられるんです。


 たとえば 「ブツ切れの英語に日本語が混じっていて違和感がある」

 あるいは、「英語は英語だけで理解すべきじゃないの?」

 というご意見です。


 今日は、これらの疑問について、具体的にお答えしましょう。



 実は、Hop についている日本語訳、これをSIM訳と言いますが、

 このSIM訳が、センスグループごとの英語とガッチリ結びついて、

 「内容を理解」する上で、強力な助っ人になるんです。


 具体的に言うと、こういうことです。



 さきほどの音声は、CBSコースのAngela Brown、そのHopから

 取られていますが、この中には、but the patient singer という

 フレーズがあります。


 そして、その英語音声の直後に「しかし忍耐強い歌手は」という

 日本語訳が流れます。


 このように、but the patient singer という英語だけでは

漠然としていたイメージが、「しかし忍耐強い歌手は」という

 日本語とガッチリ結合すると、ある具体的なイメージとして

 強烈に、脳の中に刻み込まれるんです。


 これは日本語だから可能なことです。

 英語では漠然としてしまってダメなんです。


 なぜなら、私たちは日本人ですから、脳の中にイメージを

 形成する力は当然、日本語が最も優れているんですね。 


 これを「日本語の触媒効果」と呼びます。
     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 日本語にこれほどの力があるのなら、私たちは日本語を使わない

 手はありません。 



 ですから、「英語は英語だけで理解すべきじゃないの?」

 というご意見に対しては、「それでは、もったいんじゃない」

 と言いたいんです。


 もちろん、「英語を英語のまま理解する」ことは可能で、

 事実、多くの上級者はその域にあります。


 そして、「英語を英語のまま理解する」ことは、英語学習の

 最終目標であるべきです。


 しかし学習の最初の段階からそれを目指すと、これはかなり

 無理があるのも事実で、はじめからそれができる人は、

 まずいないでしょう。


 当研究所の考え方は、そうではありません。


 私たちは日本人なのですから、「日本語を最大限に利用しましょう」、

 「日本語の触媒効果をフルに発揮させましょう」、ということです。


 英語のみにシフトするのは、次の段階でいいんですね。 



 …いかがでしょうか?


 今日は、日本語を効率よく使った日本人に最適の学習法、

 ということでお話をいたしました。


 この続きは、また来週にしましょう。

 ではお楽しみに!
by danueno | 2008-05-28 18:17 | SIMうんちく


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