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SIMの英会話習得法

     ~ 「一致の法則 その2」第2回 ~
  

 今日は、「一致の法則 その2」の2回目です。


 さっそく、復習をしましょうね。

 まず例文です。


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   Don't you have any New Year's cards left?

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「年賀ハガキはもうないの?」という質問に対して、

 日本語的な感覚で「はい、もうありません」と答えるつもりで

 Yes.と始めてはいけない、ということでしたね。


 なぜなら、Yes, we do not. という文章は、

 英語では成り立たないんです。


 英語では、「ない」のであれば必ず No で始めなければなりません。
 
 No, we do not. ですね。

 
 
 つまり「年賀ハガキはもうないの?」という質問に対して、

 英語では、「いいえ、もうありません」と答えるのですね。
        ~~~~~~

 これは、日本人の感覚では無理があるのですが、

 とりもなおさず、それが英語ネイティブの感覚なんです。



「どんな疑問文であろうと、Yes の後は肯定の内容が、

  No の後は否定の内容が続かなければならない」

…ということですね。 



ですから、日本語の「はい」、「いいえ」を類推して、

Yes, Noを使うわけにはいきません。

 
 これを「一致の法則 その2」と呼ぶことにします。
 


 …ここまでが、前回のお話でした。

 今日は、この続きですね。



 実は、「Yesは肯定が、Noは否定が続かなければならない」

 というこの法則は、英語の動かすことのできない法則です。


 というか、この法則は、ヨーロッパの言語に共通する

 大原則なんですね。


 そこで、Yes, Noの応対をする時には、

Yes.または No.で止めないで、必ず、Yes, we do. または、

No, we do not. まで言う習慣を身につけましょう。


 こうしておけば、先の質問に対して、

Yes, we do not.という間違った答えが出るはずがありません。


これに対して、Yes.または No.だけで止める癖がついていると、

 容易に間違ってしまいます。

しかも、それが間違っていることすら気付かないんですね。




 では、次の例文にいきましょう。


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   Are you Mr. Yamada?

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 この質問に対して、No, I am not. と答えたとします。


ところが、これに対して相手が Oh, no?と念を押してきました。

すると、多くの日本人が、Yes.と言ってしまいがちなんです(笑)。


「山田さんではないのですか?」に対して、日本語では、

「はい、山田ではありません」と言いますから、つい英語でも、

Yesと言ってしまう、ということなんです。


 英語では、ここでも No でなければなりません。


何回念を押されても、I am not Mr. Yamada.であることは

変わらないのですから、Noですね。


これがどんな場合でも、正しくできるようになるまでは、

No, I am not. まで言う習慣をつけなければなりません。


この習慣で応答していると、Yesは肯定が続き、Noは否定が続く

という法則が身についてきます。


 この法則が完全に身についてしまえば、たとえ Yes.または、

 No.で止めた場合でも、頭の中では、その後の部分がひらめいて、

正しい英語が使える、というわけですね。


    …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
by danueno | 2008-05-14 15:54 | SIMうんちく


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