【No.178】 SIMの英文法 ~ リテンションの重要性 ~

このところ「時制の一致」というテーマでお話ししています。


 今日は、その際、retention(リテンション 保持)が

 とても重要である、ということについて説明します。


 前回で、日本人は文を最後まで読んでいるうちに、

 前の部分を忘れてしまうと言いました。


 この問題の解決法はただひとつ、

「忘れないような訓練をする」ということでしたね。


 具体的に言うと、前のセンスグループ(意味のまとまり)を

 意識して retention(リテンション 保持)しながら読んでいく、
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  …ということです。


 この訓練は、時制をしっかり把握する上で、とても重要です。

 では、例文をご覧ください。


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  He said that the step I had taken was dangerous.

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これをセンスグループごとに、文頭から読んでみましょう。


 まず、S+Vで句切りましょうね。

 すると、He said「彼は言った」ですね。

 過去形です。


 このセンスグループを、時制も含めてしっかりと

 retenion(保持)してください。

 
 ところで、次の that以下の名詞節では a stepではなく

 the stepと theがついています。


 ですから「その手段」は、すでに前に説明されているか、

 あるいはこの直後に、形容詞節で説明されるのかのどちらかです。


 ここでは、直ぐ後の I had taken「私が採った」が

 the stepの説明です。


 そうすると、この had takenが過去完了形ですから

 「彼が言った」時点より前に「私が採った手段」であることを

 説明していることが理解できますね。


 そして、その手段が「危険である」と言ったのです。

 ここで was だから saidと同じ時点で「危険である」ということを

表しています。


 まとめてみましょう。


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  He said …that the step I had taken …was dangerous.

  彼は言った  … 私が取った手段は … 危険である。
   (過去)    (過去完了)     (過去)

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ちなみに、これが、had been dangerous だったら、

「彼が言った」時点より前の時点で「その手段は危険だった」と

言ったことになります。


 いずれにしても、最初のセンスグループである He said が

過去形であることを、意識的に保持(retention)することが

 とても大切です。


 そうしておいて、that以下で言われている内容が、

 「その時と同じ時点のことを言っているのか」、

 「それより前の時点のことを言っているのか」を

 きちんと理解することが大切なのです。



以上、今日は、retention (リテンション 保持)の

 重要性についてお話ししました。


 この能力は意識して訓練しなければ身に付きません。


 retentionがうまくできるようになると、時制にとどまらず

 前フレーズの内容把握が確実になるので、

 英文を速くスラスラと理解できるようになります。

  


    …この続きは、また来週!



                 … お楽しみに!
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by danueno | 2007-12-19 13:31 | SIMうんちく


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