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SIMの英文法 

      ~ 関係代名詞は怖くない! その4 ~


 今日は、関係代名詞は怖くない、その4です。

 さっそく、前回の復習をしましょう。



 まずは例文を見てみましょう。


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   These are rhymes which have been passed on for

generations from parents to children.

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 まず、These are rhymes まで読んだら、パッと

 「これらは詩です」と訳します。

 ここが非常に大切でしたね。


 次にwhichが来ていますから、これは代名詞と考え which=rhymes

 ということでした。


 これを代名詞にするとtheyまたはthemです。

 したがって、whichは「それらは」か「それらを」になるはずです。

 
 どちらになるかは、もう少し先を読んで、

 この後の、have been passed on が動詞ですから、whichはthey

 だったということがわかります。


 さらに、その内容は「引きつがれてきた」ですが、

 現在完了形ですから、現在も「引きつがれている」という内容も

 含んでいることに注意、でしたね。


for generations は副詞句で「何世代もの間」。


 最後の from parents to children は「親たちから子供たちへ」

 という意味の副詞句です。
 

すなわち、この文全体をSIM訳すると下記の通りです。


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  これらは詩です/それらは引き継がれてきました/何世代もの間/

  親たちから子供たちへと。

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 いかがですか?

 非常にすっきりとしていますね。




 以上、4回のシリーズで関係代名詞を見てきました。


 この関係代名詞や、他にも現在完了形などは、

 英語独特の表現をするものの代表格でしょうね。


 これらを含む英文をSIM訳で読む醍醐味は、訳すというより、

 「日本語には訳しきれない内容まで読みとっている」

 ところにあります。



 したがって、最初の通読で一応内容がわかっても、

 SIM音読をするたびに、それまで気がつかなかったことを、

 その英文から発見することがしばしばあるのです。


 これが、ゾクゾクするほどの快感なのです。



 つまり、SIM音読によって、その英文に隠されている内容を

 深く読みとり、また、最初は気づかなかった文法事項なども、

 改めて確認することにもなるのです。


 特に読解力を養成している段階では、一読ではその英文に

 含まれている思想内容、文法事項などすべてを汲みつくせる

 ものではありません。


 ですから、英文に密着して読み進むSIM音読を繰り返す

 ことが非常に重要なんですね。


 また、英語を読むたびに、形容詞句、副詞句がたくさん

 用いられていることに気がつきます。


 この文章にも for generations, from parents, to children と

三つの副詞句が使われています。


そのような点にも、注意を払って、SIM音読することが

 非常に大切ですよ。




               …では、続きは、また来週!


           … お楽しみに!
by danueno | 2007-11-15 15:36 | SIMうんちく


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