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SIM方式の英文法 その39

● SIM同時通訳方式によるリスニング学習 ●

          ~ Skipの意義 ~


前回は、『多聴リスニング特効薬』の特集号でしたが、今回は、父ダン上野が

開発した「スーパーエルマー」の開発秘話に戻ります。

今日はその5回目です。


この前の回までは、「Hopの誕生」について載せましたが、今回は「Skipの

意義」です。


  …では、お楽しみください。(↓)



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Hopは、「日本語の触媒効果」により、英語の意味を日本人にすんなりと理解

させる上で素晴らしい効果を発揮する。

「日本人だから日本語を積極的に利用して英語を学習しよう」、これが Hop

の基本的な理念である。


ところが、ある段階になると Hopを卒業しなければならない。

学習の最初の段階では、日本語の助けを借りるにしても、いつまでも Hopの

日本語に頼ることは学習の妨げになってしまう可能性がある、ということだ。



その点をクリアするために Skipが発案された。

Skipの考え方は単純明快で、Hopの日本語の部分を空白にして、そこを無音の

ポーズにしたものだ。

陸上競技の三段跳びは「Hop,Step,Jump」だが、この場合は英語の音声を

センスグループごとにスキップするので「Skip」と名付けた。



学習者は、SKipのポーズでいろいろなことが可能になる。

標準的な使い方としては、英語の後にあるポーズを利用して、直前の英語の

意味をイメージする、という学習法だ。


今まで Hopによって、日本語の助けを借りて意味を理解する訓練を積み重ね

てきたわけだが、今度はより積極的に、日本語なしで英語の意味をとっていく

段階に入るわけだ。


この場合もちろん、センスグループごとに句切って「英語の語順」で意味を

考えることに大きな意義がある。

Hop学習の後、いきなり元の英語を聴くという方法も考えられるが、それでは

元の木阿弥で「返り読み」に戻ってしまう恐れがある。


だから「英語の語順」で英語の意味をとっていく Skipの段階を設けることは

「英語の思考法」をしっかりと定着させ、順調に育てて行く上で、必要不可欠

なものなのだ。



ところで、直前の英語の意味をとる場合に、Hopの日本語訳と全く同じである

必要はない。

それどころか、それは「日本語」である必要すらない。


英語の上級者になればなるほど、英語を聴いてそれをいちいち頭の中で、

日本語に変換しながら理解しているわけではない。


この辺はいわく言い難い、それぞれの理解法が存在するわけで、厳密に定義

できるような性質のものではないが、ただ、学習者がいずれ「日本語の支配」

から離れなければならない、ということは確かなことだろう。


だから、Skipでは「イメージする」という言葉を使う。

とにかく直前の英語の意味を「自分なりのイメージで把握する」ということ、

それが Skip学習で最も大切なことだ。


英語のセンスグループを聴いて、その意味が反射的にパッとイメージできる

ようにうなったらしめたものだ。



Skipは、今言ったような利用法以外にも「リピーティング」という使い方も

ある。

直前の英語の意味をイメージしながら、同じ英語を口に出して言うことで、

スピーキング力が非常に訓練される。

このように Skipも Hopと同様に極めて奥の深い学習法であり、ゆえにHopと

Skipがスーパーエルマー学習の中核になろう。


                             (続く)
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…いかがですか? 父、ダン上野の手記。

Skipも英語学習のカギを握る大変重要な学習法なのですね。

これをお読みになった方は「目からウロコ」なのではないでしょうか。


では、この続きは、また次回のお楽しみ … (^o^)/
by danueno | 2007-02-14 15:55 | SIMうんちく


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