SIM方式の英文法 その19

~ 目に見えない英文法 最終回 ~


今まで、目に見えない英文法シリーズとして「形の上では区別できない前置
詞句と不定詞」のお話をしてきました。

英語は「文法が先」ではなく、あくまでも「意味が先」ということでしたね。


ちょっと前回の復習をしてみましょう。

下記の英文を見てください。

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I want to buy something nice for my mother. 

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この to buy が「名詞的用法」であるか「形容詞的用法」であるか、あるいは
「副詞的用法」であるか、見ただけではわかりません。

文頭からセンスグループ(意味の取れるまとまり)ごとに訳してみてはじめて、
この不定詞が「名詞的用法」であることがわかります。

    I want (私はしたい)… to buy(買うことを)…



そして、次の例文。

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    They need some water to drink.

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これも、to drinkがどのように使われているのか、訳さないとわかりません。 

They need some water… 「彼らは水を必要としている」ですから、当然、
「飲むための」という意味が確定し、to drink が「形容詞的用法」であるこ
とがわかります。


次はどうですか?

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   I went upstairs to clean the bedrooms. 

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I went upstairs … は「私は2階に行った」ですね。

ですから、to clean the bedrooms は当然、「寝室を掃除するために」という
「副詞的用法」になります。



これらは訳してみなければわからない、という「目に見えない英文法」の例で
した。

…ここまでが、前回の復習です。



さて、普通日本人は、文法はすべて形に現れているものであり、目に見える
外形で判断できるものと考えています。

ですから「文法は暗記物だ」と考えます。

確かに文法といえば、現在進行形からはじまって、受身形、現在完了形、
不定詞形など、外形でわかるものが多いです。

これらはすべて「目に見える文法」です。それらは暗記すれば良いんです。
訳しなくてもわかりますので…


しかし、外形では判断できない「目に見えない英文法」、つまりある前置詞
句が形容詞句であるか副詞句であるか、またある不定詞が名詞的用法であるか
副詞的用法であるか、はたまた形容詞的用法であるか、などは訳さなければ
わかりません。

このように「目に見えない英文法」は、暗記ではわからない文法なんです。

実は、この両者がはっきりと区別して教えられていないことが、学校英語の
英文法の理解が中途半端に終わっている原因なんです。



そもそも、ある単語が名詞や動詞、形容詞、副詞に分類されるのは、文法では
ありません。意味があるからなんです。

たとえば apple が名詞として分類されるのは、なぜでしょう。

それは、これが「りんご」という物の名前だからです。

このように文法は意味から生まれました。つまり意味が先か、文法が先かと
問われれば、意味が先なんです。

同様に run という単語が名詞ではなく動詞であるのは、その意味が「走る」
という動作を意味するからです。

辞書には品詞名が最初に書いてあるので、いかにも英文法が先であるように
錯覚しがちですが、これまで説明してきましたように、本質的には意味が先
なんです。文法が先ではありません。




       … この続きは、また次回…


               …お楽しみに! (^o^)/
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by danueno | 2006-09-13 16:01 | SIMうんちく


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