SIM方式の英文法 その14

~ 形の上では区別できない形容詞句と副詞句  ~


さてこれまで、何回かに分けて、形容詞句と副詞句について説明してきました。

この副詞句と形容詞句は、同じように「前置詞+名詞」でできています。

このような外形から共に「前置詞句」と呼ばれます。

この外形上全く同じ形をしている前置詞句が、ある時は形容詞句で、ある時は
副詞句として使われています。

その区別はいったいどういう風にしてつけるのでしょう?



では、ここで問題です。

in my pocket は前置詞句ですが、これは形容詞句でしょうか、それとも副詞句
でしょうか?

…皆さん、答はわかりましたか。




実は、このままでは、まだ形容詞句でも副詞句でもありません。 (^_^;)

これが文の中で使われて初めて、それが決まるんですね。

例をあげましょう。


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    I have a card in my pocket.

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さっそく訳してみましょう。

I have a card(私はカードを持っている)…in my pocket.(ポケットの中に)

この場合は、「ポケットの中に」と訳をしますので副詞句になります。

そして、これを「ポケットの中に」と副詞句としての訳ができるのは、I have
a card が「私はカードを持っている」と訳されるからです。

つまり、「カードを持っている」だから、「ポケットの中に」という訳が規定さ
れてくるわけですね。



しかしこれが、It is a card in my pocket.だったらどうでしょう。

この場合、「ポケットの中の」と訳される形容詞句になります。

これが形容詞句であると判断できるのは、It is a card が「それはカードです」
と訳されるからです。



つまり、前置詞句が名詞を説明するために使われていたら形容詞句で、動詞や
形容詞、副詞、または文全体を説明するために用いられていたら副詞句です。


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   形容詞句 ⇒ 名詞を修飾

   副詞句  ⇒ 動詞、形容詞、副詞、または文全体を修飾

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ここまでで重要な事は、外見上、全く同じ形をしている前置詞句が、はたして
副詞句なのか形容詞句なのか判断ができるのは、その前の語句の意味がわかっ
ているからだ、ということです。

ということは、英文を文頭から訳さなければ、その前置詞句が、副詞句か
形容詞句かはわからない、ということなんです。

ですから、学校で教わる「返り読み」のように、文の後部にある前置詞句から
先に正しい訳をする事はまず不可能というわけです。

ここにも学校英語の矛盾があります。

今回の例のような中学程度の簡単な文ならまだよいのですが、これがもう少し
長い複雑な文になると、この学校英語の矛盾がはっきりと現れてきますね。



            …この続きはまた来週…

      
                   …お楽しみに! (^o^)/
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by danueno | 2013-10-15 14:55


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