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「プール事故」問題で私たちができること

先日、子どもたちを連れてプールに行こうと計画していたのですが、あいにく
雨になったので中止にしました。

でも、その後、ふじみ野市のプール事故を知り背筋が寒くなりました。

海と違って安全だと思っていたプールが、実は必ずしもそうではなかった!
…これには愕然としました。



調べてみると、このような事件は何も初めてのケースではなく、20年程前は
かなりの頻度で起こっていたのだそうです。また、近年も少なくはありません。

あるデータによると、1966年から2004年の間に約六十件、国内で吸い込み事故
が発生し、ほとんどは死亡だそうです。

近年のケースだけですが、具体例をあげてみます。

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●99年7月 山形県藤島町(現鶴岡市)の町立小学校で、6年生の女児(11)
 が排水口にひざを吸い込まれ水死。排水口のふたは以前から付いてなかった。

●99年8月 栃木県葛生町(現佐野市)の町営プールで、高校1年生の男子
 生徒(15)が排水口のふたを開けて遊んでいるうちに両足を吸い込まれ水死。

●04年7月 新潟県横越町(現新潟市)の町民プールで、小学6年生の男児
(12)が排水口に足を吸い込まれて水死。排水口のふたは固定されていなか
 った。

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このように排水口がらみの事故が多発してるのに、その対策が完璧になされて
いないから、今回のように悲劇が繰り返されたのです。

…これは全く人災としか言えません。

それに追い打ちをかけるように、私は驚くべき事実を知りました。

20年程も前から文部省は何度か改善の通達をしているそうですが、未だに
1割ほどのプールでは、ボルト止めすらしてないそうなのです!

…「ゲッ!」と思いました。

子どもは好奇心旺盛なものです。排水口に興味をもって蓋で遊ぶということは
ありえるでしょう。

しかし問題は危険なものに近づく子どもではありません。危険なもの放置して
おく大人の側にあります。



今回のプール事故で亡くなった瑛梨香ちゃんのご両親が、TVに映し出され
ていました。号泣しておられました。 …私も思わず涙が出ました。

子どもたちが安全に遊べる環境を与えてあげたい、と痛切に思いました。
そのために何ができるのでしょう?

とりあえず、子どもが通っている学校のプールはどうなのか、その事を調べ
てみたいと思っています。
by danueno | 2006-08-03 10:37 | 編集後記


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