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新TOEICにどう立ち向かう? その5

~ リーディング・セクションの変更点 ~ 


新TOEICに関する緊急特集、「ダン上野Jr.の 新TOEICにどう立ち向かう?」
その5回目をお届けします。

前回までは、リスニング・セクションの具体的な変更点についてご説明しま
した。

今日は、リーディング・セクションの変更点について解説します。


まず、Part 5 の変更点です。

このパートは従来、「文法・語法問題」と呼ばれており、全部で40問ありま
した。

それがリニューアルでは、「単文穴埋め問題」になります。ただし、これは
名称の変更のようで、内容的には従来の「文法・語法問題」と変わらないよう
です。問題数の40問も変わりません。



次に、Part 6です。

Part 6は「誤文訂正問題」でしたが、今回この問題が廃止されます。

「誤聞訂正問題」とは、英文を読んで英文の間違いを訂正するという問題です。

でも、英文を見て間違いを正すなどと言うことは、現実的にそうあることで
はありません。

ですから、「より現実的に」という新TOEICの趣旨に沿って、廃止されるわけ
です。



その代わりにPart 6には、より難しい「長文穴埋め問題」が新しく登場します。

これは読んで字のごとく、長文の一部が空所になっており、前後の文脈や文法的
知識に基づいて、最も適切な単語を入れ、文章を完成させるというものです。

具体的にどういうものかといいますと、まず、ビジネスレターのように一つの
まとまった文章が出題され、その文章1つにつき4つの穴埋め問題が出題され
ます。

英文は全部で3つですので、3×4で、合計12問となります。

新設された「長文穴埋め問題」では、ズバリ、現実的な長文速読力が問われます。



Part 7 は、リーディング・セクションの中心である「読解問題」です。

ここでは、従来型の「Single passage」に加えて、「Double passage」形式の
問題が新たに登場します。

「Double passage」とは、これも読んで字のごとく2つの文書から設問に答え
る問題です。

具体的には、文書1がある会社が他社に送った会議の案内状、文書2がその会
議の出席者が別の出席者に送ったメール。この2つの英文を読んで、設問に答
えるというものです。

関連性のある複数の文書を読んで内容を理解することは、実際のビジネス現場
では普通のことです。

これも「現実に即して」という新TOEICの意図が反映されているわけですね。

この「double passage」は、文書の組み合わせが4組あり、1組につき5題が
出題されますので、設問数は4×5で、合計20問になります。

従来型の単文の読解問題「Single passage」は28問ですので、
「Double passage」の20問とあわせて48問になります。

つまり、読解問題が従来より8問増えたことになります。

★サンプル問題を見る http://www.toeic.or.jp/toeic/new/new02.html



…いかがでしょうか?

リーディング・セクションにおいても顕著なことは、「長文化」です。

ですから、「返り読み」をして英語を理解するよう学校で教わった日本人にと
って、かなり辛いリニューアルになってきます。

でも、スーパーエルマーで「英語の思考法」を養成すれば、どんな長文でも
速く正確に理解できるようになりすよ。 (^o^)/
by danueno | 2006-04-26 16:40 | SIMうんちく


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