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SIMの英文法 ~ その1

        ~ 英文法は不要? ~


さて、今日から新シリーズが始まります。

題して、「SIMの英文法」です。(^o^)/

つまり、英文法というものが、SIM同時通訳方式とどのようにかかわってく
るか、ということですね。


英文法というと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?

穴埋め問題や書き換え問題などに代表される、試験によく出てくる文法問題で
しょうか。

確かに、英検などでは英文法のセクションがありますので、その対策のために
せっせと文法問題をやっている人もいるでしょうね。

日本人は文法の勉強が好きで、学校英語でも文法の授業には、かなりの程度
力を入れています。



しかし、一方で、英会話などの実用英語を教える人の中には、「英文法など
必要ない」と言う人もいます。

その言い分をきいてみると…

「文法など知らなくても会話はできるし、現に日本語を考えてみても、私たち
 は文法など気にせずに日本語を話しているではないか」ということです。

もし、その人たちの言うとおりならば、文法を苦労して勉強するのは、確かに
馬鹿げたことです。

それでは「試験のための英文法」、「規則のための文法」になってしまうから
です。

また、日本人が英会話を苦手とする理由として、あまりに文法にこだわって、
文法的な間違いを恐れるあまりに緊張してしまい、スムーズに会話ができない
のだ、という人もいます。



このように攻撃されることも多い文法学習ですが、私は、そうかなー?と思い
ます。

「何とかとハサミは使いよう」と言いますが、とかく問題視される英文法も
使いようで有効利用できるのではないか、と考えるのです。



というわけで、これから何回かに分けて、「SIMの英文法」というシリーズ
で話を展開していくつもりです。

つまり、私がこれからお話ししようとする英文法は、「試験のためだけに勉強
する英文法」ではありません。

そうではなく、英語をより早く確実に習得する上で、「道具として役立てるた
めの英文法」です。

まあ、言ってみれば「英文法を武器にする!」といった感じでしょうか。

効果的に英語を習得する上で、英文法も使いようによっては、不要どころか、
またとない武器になりうる、ということですね。



そこで、英文法とは何かを考えるうえで、前もって注意しておきたいことが
あります。

それは何かというと、今までも口を酸っぱくして言いましたが、「翻訳の害」
という問題です。

おさらいの意味を含めて、ちょっと触れておきます。



今までの学校英語では、「英語を日本語に訳すこと」、つまり「翻訳」が英語
を学ぶ第一の目的でもあるかのような教授法がなされてきました。

これについては批判も多く、だいぶ是正されてきていますが、しかし、大方は
最終的に日本語に翻訳することをゴールとしているように見受けられます。

その翻訳のための道具として、英文法が用いられています。

つまり、「翻訳を上手にするため」、つまり、「うまい訳をするための英文法」
になっているのです。

言い換えると、良い日本語にすることばかりに力が注がれ、肝心の英語を理解
することがないがしろにされている、ということですね。

実は「英語を理解すること」と、「日本語をうまく練り上げること」とは、全
く別のことです。

これについては、「名訳の問題」というのがあります。

皆さんに中にも、「名訳をものにしたい」という野望(?)を持っておられる
方がいらっしゃると思いますが、これについては私は「ほどほどに」と言いた
いんです。 (^_^;)

それはなぜかというと…?


                 この続きはまた来週…

                      …お楽しみに! (^o^)/


TOEIC メールマガジン
by danueno | 2006-03-20 16:26 | SIMうんちく


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