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FOOTPRINTS(足あと) 

 そろそろ本格的に寒くなり、冬本番が近づいてきました。

 会社の前の桜の木も、今やとうに秋の紅葉は落ち尽くし、
 寒風の中に黒い木肌をさらしています。

 
 しかし、どんなに厳寒の冬でも、また春ともなれば、
 ピンクの美しい花が咲くことを知っています。

 そんな桜を見ていると、桜は自分で頑張って「生きている」
 のではなく、何か大きな存在に「生かされている」のだと、
 つくづく思います。


 私たちもまた、厳しい世間の寒風にさらされ、
 心がふさぐ時があります。

 そんな時こそ、私たちは自分の力で「生きている」のではない、
 実は、目に見えない大きな存在に「生かされている」のだ、
 ということに気付く良い機会なのです。
 
 夜寝ていても、私たちの心臓と肺を動かしていてくださる、
 そんな大きな存在に見守られ、抱かれ、愛され、
 生かされていることを。


 こんな素敵な詩があります。



           * * *



        FOOTPRINTS(足あと)


  ある夜、私は夢を見た。


  私は、神様とともに、なぎさを歩いていた。
  暗い夜空に、これまでの私の人生が映し出された。


  どの光景にも、砂の上に二人の足あとが残されていた。
  一つは私の足あと、もう一つは神様の足あとであった。


  これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
  私は、砂の上の足あとに目を留めた。


  そこには、一つの足あとしかなかった。
  私の人生で一番つらく、悲しい時だった。


  このことがいつも私の心を乱していたので、
  私はその悩みについて神様にお尋ねした。


  「神様。私があなたに従うと決心したとき、
  あなたは、すべての道において、私とともに歩み、
  私と語り合ってくださると約束されました。

  それなのに、私の人生の一番つらい時、
  一人の足あとしかなかったのです。

  一番あなたを必要としたときに、
  あなたが、なぜ、私を捨てられたのか、
  私にはわかりません」


  神様は、ささやかれた。


  「わたしの大切な子よ。わたしは、あなたを愛している。
  あなたを決して捨てたりはしない。
  ましてや、苦しみや試みの時に。

  足あとが一つだったとき、
  わたしは、あなたを背負って歩いたのだ」


            マーガレット・F・パワーズ




        【今日の英語の聖句】

    In all their distress he too was distressed,
  and the angel of his presence saved them. In his
love and mercy he redeemed them; he lifted them
up and carried them all the days of old.

Bible(Isaiah 63:9)


 〔彼らが苦しむときには、いつも主も苦しみ、主の使いが
  彼らを救った。その愛とあわれみによって主は彼らを贖い、
  昔からずっと、彼らを背負い、抱いて来られた。〕

             聖書(イザヤ書 63章9節)
by danueno | 2011-12-21 16:42 | 編集後記


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