保持(retention)その2

日本人に最適の英語学習法 (23)

          保持(retention)その2
  


「SIMうんちく」は、アグレッシブ・リスニングについて、
 さらに深く突っ込んだお話を展開していますが、

 前回は「保持」retention についてお話ししました。
 今日は、その2回目です。

 
 ちょっと復習しましょう。
 まず例文です。

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   I went to Harajuku to meet with Ichiro the day before
yesterday.

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 これにSIM訳をつけてみましょう。


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I went to Harajuku …
 私は原宿に行きました

    to meet with Ichiro …
    イチローに会うために

        the day before yesterday.
        おととい。

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 この英文の意味の流れは、次のようになっています。


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私は原宿に行きました → イチローに会うために → おととい。
     A            B           C

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 このように、英語はセンスグループごとに、内容が次々と
 展開していく言語である、ということでしたね。

 前記の例文も、「A→B→C」という意味の流れがあります。

「保持」(retention)とは、「A→B→C」という意味の流れを
 たどる時に、前のセンスグループごとの内容をしっかり記憶した
 上で先に進みましょう、ということでした。


 特に英語の場合は日本語と違って、述語動詞Vが
 最初のセンスグループに来ることが多いですが、
 このVの「保持」が充分になされないと、
 全体の意味がぼやけてしまいます。


 そして、保持が弱いと前のセンスグループに戻って確認しなければ
 ならないので、「返り読み」になってしまうのです。

「A→B→C→B→A」という感じです。

 これでは「元の木阿弥」だ、ということでしたね。  



 …ここまでが前回のお話でした。

 今回は、ここからです。



 保持(retention)について、さらに具体的な実例をあげましょう。
 次の英文をご覧ください。


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  Pipeline was built in the early 1970's, over the objections
of environmentalists who worried it would destroy fragile tundra.

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 これにSIM訳をつけて読んでみましょう。


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  Pipeline was built in the early 1970's, …
   パイプラインは敷設されました、1970年初頭に

    over the objections of environmentalists …
     環境保護運動家達の反対を押し切って

      who worried it would destroy fragile tundra.
       彼らは、それ(パイプライン)が傷つきやすい
       ツンドラを破壊するのを恐れたのです。

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 このように文章が長い場合、特に「S+Vの保持」が
 とても大切になります。


 なぜなら、「パイプラインが敷設された」という内容をしっかり
 保持していないと、文章の終わりの「それが傷つきやすいツンドラを
 破壊するのを恐れた」まで読んだ時に、「アレッ!『それが』って
 何のことだっけ?」ということになるからです。

 先ほども言った通り、それでは、また前に戻って確認することになり、
 結局「返り読み」になってしまいます。


 特に、最初の述語動詞Vは長い文章を読んでいるときに、
 頭の中で風化してしまいがちです。

「日本語では述語動詞Vが最後に来るので、それを待っていれば良い」
 ということで、述語動詞Vを保持する力が、そもそも日本人には
 必要なかったのです。


 ですから、この保持(retention)も意識して訓練しなければ
 なりません。


 そして、その訓練をするために作られた教材がリスニング教材、
「スーパーエルマー」なのですね。


      …この続きはまた来週!


              …お楽しみに!
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by danueno | 2011-12-07 17:17 | SIMうんちく


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