保持(retention)その1

日本人に最適の英語学習法 (22) ●

          保持(retention)その1
  


「SIMうんちく」は、アグレッシブ・リスニングについて、
 さらに深く突っ込んだお話を展開しています。

 このところ「期待」anticipation について解説していますが、
 今日は、保持 retention についてお話しましょう。

 
 その前に、ちょっと前回の復習をしましょう。

 まず例文です。


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   Henry and Anna Polivoda were active retirees until
 they were hit while out for a walk in their Los Angeles
 neighborhood by a car fleeing police because of missing
 license plates.

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 この英文をセンスグループで句切り、SIM訳を付けて
 読むと下記のようになります。



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 Henry and Anna Polivoda were active retirees …
  ヘンリーとアナ・ポリヴォダは活動的に引退生活を
  送っていました


  until they were hit …
   彼らがはねられるまでは


    while out for a walk in their Los Angeles
                 neighborhood …
      彼らのロサンゼルスの家の近辺を散歩中に


       by a car fleeing police …
        警察から逃げていた車に


        because of missing license plates.
         ナンバープレートが無いために(逃げて
         いた)。

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 そして、この英文の流れをまとめると、下記のような図になる、
 ということでした。

「期待」が括弧の中で現わされています。



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  ヘンリーとアナ・ポリヴォダは活動的に引退生活を送っ
ていました

        ↓


  彼らがはねられるまでは

     (いつはねられたの?)


        ↓


  彼らのロサンゼルスの家の近辺を散歩中に

      (何にはねられたの?)


   ↓


      警察から逃げていた車に

       (何で逃げていたの?)


            ↓


   ナンバープレートが無いために。


―――――――――――――――――――――――――――――――――



 このように先を「期待」しながら読んだり聴いたりするから、
 センスグループは次々に有機的につながって行く、
 ということでしたね。



 ところが日本人の場合は、英語を聴いたり読んだりする時、
 この「期待」がなかなかうまくいきません。
 
 その理由は、「英語の語順」に慣れていないからです。

この訓練をする上で最も力のあるのが、スーパーエルマーの
 リスニング強化法「Hop,Skip&Jump」である、ということでした。




 …ここまでが前回のお話でした。

 今回は、ここからです。

 
 さて、これまでかなりの回数を割いて「期待」(anticipation)に
 ついて説明してきましたが、英語をスムーズに理解するためには
 実は、これだけでは不十分なんです。


 円滑な英語コミュニケーション能力を育成するために、もうひとつ
 大事がことがあります。

それが「保持」(retention)です。


 結論から言いますと、いくら「期待」が大切だといっても、
「保持」がなされていないならば、スムーズな英語の理解は難しく
 なります。


 それほど「保持」(retention)は重要です。

 このように大切な「保持」とは一体何なのでしょうか?

 さっそくご説明しましょう。


 まず例文を見てください。

 わかりやすいように、あえて簡単な英文にしました。


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  I went to Harajuku to meet with Ichiro the day before
yesterday.

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 これにSIM訳をつけてみましょう。


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I went to Harajuku …
 私は原宿に行きました

    to meet with Ichiro …
     イチローに会うために

       the day before yesterday.
        おととい。

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 この英文の意味の流れは、次のようになっています。


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私は原宿に行きました → イチローに会うために → おととい。
      A           B           C

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 このように、英語はセンスグループごとに、内容が次々と
 展開していく言語です。

 前記の例文も、「A→B→C」という意味の流れがあります。


「保持」(retention)とは、「A→B→C」という意味の流れを
 たどる時に、前のセンスグループごとの内容をしっかり記憶した
 上で先に進みましょう、ということです。


 特に英語の場合は日本語と違って、述語動詞Vが最初のセンス
 グループに来ることが多いですが、このVの「保持」が充分に
 なされないと、全体の意味がぼやけてしまいます。


 そして、保持が弱いと前のセンスグループに戻って確認しなければ
 ならないので、「返り読み」に戻ってしまうのです。

「A→B→C→B→A」という感じです。

 これでは、元の木阿弥です。  



    …この続きはまた来週!


                 …お楽しみに!
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by danueno | 2011-11-30 15:57 | SIMうんちく


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