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「SIMの英文法」その92 【「SIMの英会話習得法」 その2】

     * 「SIMの英会話習得法」 その2 *
          
    

 前回から新シリーズ「SIMの英会話習得法」が始まっています。

 第一回目は、「答え」のヒントは「問い」の中に、でした。
 ちょっと復習してみましょう。
 


 疑問詞のない疑問文に対する応答には、ひとつの法則がある、
 ということでした。


 たとえば、Is this your first visit to Japan? のように
 疑問詞のない疑問文に対する応答では、
 質問の文頭の語句 Is this が応答の締めくくりに
 it is となって必ず出てきます。


 ですから、質問の答としては、質問の文頭の語句を
 オウム返しに言えば自動的に成立することになります。

 要するに、答のヒントは問いの中にある、ということです。



 ごく簡単な例で説明しましょう。


  
     ※「…」はセンスグループの切れ目を表します。

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  <1> Is this…your coat?


     → Yes, it is.

      → No, it is not.


<2> Did you come here … yesterday?

 
   → Yes, I did.

   → No, I did not.


<3> Did he come to school…the week before last?


    → Yes, he did.

→ No, he did not.


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 いかがでしょうか。

 このように、問いの中に答のヒントがあります。



 今日は、この続きです。

 下記のような問いには何と答えますか。
 やってみてください。



 ----------------------------------------------------------

  <4> Were you at the meeting…last week?
  
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 まず、疑問文が Were you となっていますので、
 答は、I was になって現れることをサッとつかみます。

 ですから、Yesの場合は…

        Yes, I was. です。

 Noの場合は… 

        No, I was not. となりますね。




 このように、疑問詞のない疑問文の最初の語句と、
 応答の Yes, No の後の語句が対応して現れる事実から、
 これをSIMでは、「一致の法則」と呼ぶことにします。


 ただし、質問の中の Did は助動詞で、応答の中の did は
 代動詞である場合もあるので、どんな場合でも文法的に
 一致するものではありません。

 したがって、この法則はあくまでも便宜上のものです。


 疑問詞のない疑問文に対して応答するのに、必ずしも常に
 このような答をしなければならないというものでは
 ありません。


 しかし、基本としては、これが常にきちんとできるように
 なっていなければなりません。

 このことをおろそかにして、Yes, Noだけで済ます癖がついて
 いると、「日本語と英語の違い」から来る、思わぬ落とし穴に
 落ちることがありますよ。


        …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
by danueno | 2011-06-08 15:38 | SIMうんちく


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