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 「SIMの英文法」その89

      * SIM音読と音節リズムの法則 *
          
    

「SIMの発音習得法」、その14回目です。
  
 前回は「SIM音読と音節リズムの法則」についてお話ししました。
 例によって、ちょっと復習しましょう。


 英文はいくつかのセンスグループ(意味のまとまり)からできています。

 そのセンスグループとは、いくつかの単語が集まってできた phrase
 ですから、個々の単語の拍数を合計し、それに従って全体を発音して
 いけばよい、ということでした。


 例えば、 “in order to take off”
 
 これは、6つの単語が寄り集まって、ひとつの意味のある単位を
 形成しています。

 そして、これら5つの単語の音節の合計は6つですから、
 in order to take off は全体を6拍のリズムで読まなければならない、
 ということでした。

 つまり、この phrase 全体が、ひとつの単語であるかのように
 なめらかにリズムをつけて発音するようにします。

  
 
 …さて、今日はこの続きです。


 今までご説明したことに関連するお話をします。

 それは、linking ということです。
 

 ひとつひとつの単語の発音を正しく習得したつもりでも、
 実際にネイティブスピーカーが話すことばを、どうしても
 聞き取ることができない場合があります。

 これは、個々の単語が linking を起こしていることに
 原因があります。


 この linkingについての知識がないと、聞くことも話すことも
 なかなか上達しません。

 先ほど述べたように、いくつかの単語が集まった phrase は、
 それぞれの単語が切り離して発音されるのではなく、
 あたかも全体で一つの単語であるかのように発音されます。


 例えば in order to take offというセンスグループは、
 in / order / to / take / off、つまり、イン オーダー ツゥー
 テイク オフと聞こえることはあまりありません。

 実際には、イノーダーツゥーテイコフと聞こえることが多いのです。

 (カタカナ表記なので近似値です)


 さて、ここで重大な事実に気づかされます。

 それは in order to take offを続けて発音した場合、
 先行の単語の語尾が子音で、後続の単語の語頭が母音である場合、
 子音と母音が連結して、つまりlinkingを起こして、新たに
 別の音を生じるという事実です。


 具体的には、inとorder、takeとoffの語尾、語頭が連結する
 ことによってこのことが生じているのです。

 したがって、イン/オーダーは、イノーダーであり、
 テイク/オフは、テイコフとなっているのですね。


      …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
by danueno | 2011-05-18 15:50 | SIMうんちく


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