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「SIMの英文法」その86

          ≪音節リズムの法則≫

 * 具体例(3)動詞の語尾の変化をリズムで捉える *
  
     

「SIMの発音習得法」シリーズ、今日はその11回目です。
 さっそく、始めましょう。

 
 前回は、≪音節リズムの法則≫に基づいた実際の発音の例
 ということで、「名詞の語尾の変化をリズムで捉える」
 というお話でした。

 ちょっと復習してみましょう。

 
   -----------------------

       knives

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 knife は音節がひとつで1拍で発音する単語です。

 これが複数形になると f が v に変わって、
 knives になります。


 その理由は、複数の s の音が、原則として有声音の
[-z]ですから、その影響で無声音の f が有声音の v に
 変化する、ということでしたね。

 しかし、s がついても1拍であることは変わりません。


 次は、languages です。


   -----------------------------

      languages

   -----------------------------


 単数形は、languageです。

 最後の e は実際には発音しませんので、2音節の2拍です。
 このlanguageに、複数のsがつくと3拍になります。


 これはどうしてそうなるかというと、languageの語尾の音が、
 複数の s[-z]をつけた場合に、互いによく似ていて紛らわしく、
 単数か複数かの区別がつきにくいので、
 最後の e が母音になって現れるものだ、ということでした。



 …以上が前回のお話しでした。

 ここからが今回分になります。


 前回は、名詞の語尾変化でしたが、今日は動詞です。

 動詞の語尾の変化をリズムの数で捉えるとどうなるか、
 ということです。


 まず、下記の2つの例を見てみましょう。

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     run → runs drive  → drives

  ---------------------------------------------


 動詞に三人称単数現在のsがつきました。

 この2つの単語はそれぞれの原形に、esではなく
 sをつけたものですが、どちらもリズムの数は増えません。

 両方とも1拍のままですね。



 では、次の2例はどうでしょう。


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     promise → promises

     dramatize → dramatizes

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 promise(約束する)はもちろん2拍の動詞ですね。

 これに三人称単数現在のsがつくと promises の e が生きて
 3拍になります。


 dramatize(脚色する)も同じように拍が増えます。

 s が付いて dramatizes になると e が生きて、
 3拍から4拍に拍数が変化します。


 つまり、語尾の音の性質によって、三単現の s をつけたときに、
 発音上紛らわしいときには、語尾の e が母音になって
 現れるのです。
 
 これは名詞の場合と全く同じですね。


      …この続きはまた次回。


                … お楽しみに!
by danueno | 2011-04-20 17:07 | SIMうんちく


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