今日は、新シリーズ「SIMの英会話習得法」の12回目です。
ちょっと前回の復習をしましょう。 前回は、Gone with the wind.という例文を考えました。 SIM同時通訳方式では、この文章をどこで句切るかというと、必ず述語 動詞(V)、この場合 Gone で句切る、ということでした。 そして「行ってしまった」という語感を味わった後で、…with the wind (風と共に)を読みます。 すると「ああ行ってしまったんだ!」という寂しさを、さらに深く感ずる ことができます。 ここに英語と日本語の大きな発想の相違があります。 日本語だと「風と共に去りぬ」というふうに、いつも「ひとまとめ」で理解 しようとします。 そこが英語では、 Gone(行ってしまった) … with the wind.(風と共に。) と段階的に、あるいは重層的に理解していこうとします。 つまり、英語の場合、Goneの段階では単に「行ってしまった」という事実が、 次のフレーズ with the wind. によって内容を深められ、強調される、とい うことなんです。 ここに私はドラマを感じますね。 (^^) 内容がフレーズを積み重ねていくことで重層的にいっそう深く展開していく。 英語はこのように、日本語に比べるとはるかに構築的で味のある言語です。 その英語の「語感」を理解するのに、「風と共に去りぬ」という極めて日本的 な、つるんとした「返り読み」をしていたのでは、絶対に無理なのです。 ここはやはり、英語の語順に従って、フレーズごとにinputするというSIM 同時通訳方式でなければ、英語の語感を味わい楽しむことはできません。 これが、「英語に触れる醍醐味」の核心だと思います。 そこには、他では得られない知的快感があります。 私たち日本人が英語という異文化に触れて、「日本語とは違う発想」を見い出 すことができるからです。 私にとって、それはほとんど人生的な喜びです。 私はネイティブの友人を何人も持っていますが、彼らとコミュニケーションす る時にいつも、日本人にはないダイナミックな発想を感じます。 英語の文章を読むときも同じです。 フレーズごとにドラマティックに、かつ重層的に展開していく英文を読んでい ると、非常な知的興奮を感じます。 これはとりもなおさず、英語にあって日本語にはない「英語特有の語順」から 来ているのではないかと思うんです。 そして、私は英語教育において「英語の語順」というものを、とても大切に考 えています。 それは、「英語の語順」に従って読むSIM同時通訳方式の習得により、単に 英語が速く正確に理解できるという表面的な効果にとどまらない、英語文化の 根本を把握することにつながると思うからです。 …ここから人生的な喜びが生じます。 それはあなたにも起こりえることです。 SIM同時通訳方式の習得により、英語がかけがえのない一生の友となります。 …この続きはまた次回。 お楽しみに! \(^o^)/ toeic スコア
by danueno
| 2005-10-14 13:18
| SIMうんちく
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