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「SIMの英文法」その66

            「第五文型」その1



 今日から第5文型です。
 
 第5文型といえば、もちろん S+V+O+C ですね。

 さっそく、例文を見てみましょう。


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   They found him dead.

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 これをセンスグループに分けましょう。


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   They found him … dead.

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 いくら易しい英文だからといって、グルーピングをおろそかにしては

 なりませんよ。

 そうしないと、簡単に「返り読み」に戻ってしまいます。


 いくら短文であっても、きちんとセンスグループごとに訳するのが

 鉄則です。 これが英語上達の秘訣です。



 では、最初の句切りを訳しましょう。 

 They found him ですから、「彼らは彼を発見した」です。

 この部分が、S、V、Oですね。


 そして、その後に dead が続きますので、

「死んでいる」と訳します。


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   They found him   …   dead.

   彼らは彼を発見した …   死んでいる。

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 dead はC(補語)です。

 第五文型の場合、目的語と補語がイコールの関係になります。

 him と dead がイコールの関係にある、ということですね。



 ところで、“They found him dead.”は通常、

「彼らは彼が死んでいるのを発見した」と訳されるでしょう。


 しかし、これはあくまで、こなれた日本語への翻訳であって、

 英語の構造からは、非常にかけ離れた訳なのです。

 そこに一直線に行ってしまってはいけません。


 自然な日本語に翻訳することに気を取られてばかりいると、

 肝心の英語からどんどん離れてしまいます。
 

 この英文を「英語の語順」で捉えると、まず「彼らは彼を発見した」

 であり、その彼が「死んでいる」のです。


 どんなに簡単な文章であっても、このように「英語の語順」で捉える

 ことが、基本中の基本です。


 これを解った上で、「翻訳しなさい」というのであれば、

「彼らは彼が死んでいるのを発見した」と、一般的な日本語に

 訳してあげれば良いのです。


           …この続きは、また来週。


                      お楽しみに!
by danueno | 2010-11-17 15:28 | SIMうんちく


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