「SIMの英文法」その35

         「語順の問題」がそんなに重要? 



 このところ、父が書いた「スーパーエルマー開発秘話」をご紹介して

 きましたが、とりあえずこのシリーズは前回で終わりとさせて

 いただきます。


 今日からは、ちょっと別の話題を展開します。

 それは、「語順の問題」がそんなに重要? です。



 私は、画期的な英語学習法である「SIM同時通訳方式」の普及を

 ライフワークとしており、この『特効薬メルマガ』発行も

 その一環です。

 
 ところが当メルマガの学習法である「SIM同時通訳方式」について、

 もうひとつ良くわからない、とおっしゃる方がおられます。


 そのような方は、たいてい次のような疑問を持っています。

 それは、「語順の問題が、なぜそれほど重要なのか?」

 ということです。


 今日は、この点について、少しお話ししたいと思います。


 私は、当メルマガでも、それこそ口をすっぱくして、

「英語は英語の語順」で理解しましょう、と言っていますが、

 その理由は、日本語の特殊性にあります。


 私たち日本人が言葉を作っていくとき、

 どのような方法を取るでしょうか?


 日本語の特殊な点と言えば、それは「助詞の活用」です。

 日本人は言葉を作っていくとき、意味を表す単語を、

 おもに「助詞」を使ってつなぎ合わせていきます。


 しかし、英語にはそういう概念はありません。

 世界的に見ても、日本語のようなタイプの言語は、

 きわめて特殊です。


 ところが、そのお陰で、日本語はあまり「語順」を

 意識しなくても意味が通る、便利な言語となっているのです。


 それに対して英語は、語順で意味を取っていく語順重視の言語

 と言えます。


 ですから、日本人が英語を学習するとき、まず、

「助詞などでつなぎ合わせていく」という日本語的な習慣を、

 取り払ってしまわなければなりません。


 そして「言葉をどう並べていくか」という考え方に切り替えていく

 必要があるのです。


 英語と日本語の語順の違いを端的に表すのが「動詞」の位置です。

「日本と日本語大論争」の著者ジャック・ハルペン氏は

 次のように喝破しています。


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 「英語ではいつも動詞が先に出たがっています。ところが日本語では、

  いつも動詞が最後に来たがる。これが両言語の最大の違いです」

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 これは、本当にそうなのです。

 ためしに、次の2つの文章を比べてみてください。


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 <英語> I was reading a book which my father gave me yesterday.

 <日本語> 私は、昨日、父がくれたところの本を、読んでいた。

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 二つの文章は同じ内容ですが、文章の根幹である、主語(S)と

 述語動詞(V)の位置関係に注目してください。


 英語では主語のすぐ次に述語動詞、was reading が来るのに対して、

 日本語では文章の最後に「読んでいた」と来ます。

 このように、英語の特長は、「S+V」を先に持ってくることです。


 これに対して日本語は、まず付帯状況を細かく説明した後で、

 最後に動詞を持って来ます。


 つまり、日本語では、理由を先に述べてから、結論を最後に

 言うことになりますが、英語は、真っ先に結論を言い放ってから、

 後でその理由を詳しく述べるのです。


 また、日本語は、細部を説明した後で全体像を示しますが、

 英語は、最初に全体像を言ってから、その細部を

 後ろにもってきて説明します。


 このように、私たちが英語を学習しようとするとき、

「語順の問題」に対する認識を、根本的に転換しなければならない、

ということがおわかりになると思います。


 結局、「そこがはっきりしていないから日本人は英語が苦手なんだ」

 ということです。


 普段私が、くどいくらいに「英語の語順」と言っているわけは

 実はここにあるのです。




 …いかがでしょうか?


「語順の問題」の大切さが、これである程度、ご理解いただけたのでは

 ないでしょうか。


 次回は、さらに突っ込んで、この問題を解決するにはどうしたら良いか、

 ということについて語っていきたいと思います。





     …この続きは、また次回!

  


    …お楽しみに! 
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by danueno | 2010-03-31 15:58 | SIMうんちく


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