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「究極の選択」

 歌人の俵万智さんが、結婚に関して、

 次のようなことを書いておられるそうです。


「結婚相手を選ぶときに、

 この人とだったら苦労しないでいい、という人を選びますか?

 それとも、この人とだったら苦労してもいい、

 という人を選びますか?」



 これは、ある意味「究極の選択」ですね。

「好きならば苦労してもいい」という気持ちは理解できますが、

 人間は「苦労したくない」と思うのもまた本音でしょうから。


 様々な女性との浮き名を流したさる有名な歌舞伎俳優と、

 清純派のニュースキャスターが結婚したのは、

 記憶に新しいところです。


「苦労したくない」というスタンスを第一にする女性ならば、

 ありえない選択だったかもしれません。

「波乱が待っている」と考える人も非常に多いらしいです。

 …まあ、決めつけるのは良くないでしょうが。



 ともあれ、結婚してから「こんなはずじゃなかった!」

 と後悔するのは、人間創造からの共通テーマでしょう。
 
 (もちろん、そうじゃない人もおられるでしょう)


 しかし、「そこから本当の二人の幸せへの道がスタートする」

 と私は思うのです。


 男女が結婚して夫婦になるということは、ゴールではありません。

 スタートラインに立ったに過ぎません。


 生い立ちも性格も違う二人が、最初からうまく行く方がおかしい。

 結婚を通して、私たちは愛することを学ぶのではないでしょうか。


 愛するとは、チョコレートをなめるように甘いことばかりとは

 限らず、時には多大な犠牲を払うことも要求されます。

 しかし、相手のために払う犠牲は、必ず喜びに変わります。


 その時、「この人とだったら苦労してもいい」と、

 心からそう思えるのではないでしょうか。




     Love is patient, love is kind. It does not envy,

 it does not boast, it is not proud.  It is not rude,

it is not self-seeking, it is not easily angered,

it keeps no record of wrongs. Love does not delight

in evil but rejoices with the truth. It always protects,

always trusts, always hopes, always perseveres.

Love never fails.
            BIBLE(1 Corinthians 13:4)

      
 〔愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。
愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、
自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を
喜ばずに真理を喜びます。すべてをがまんし、すべてを信じ、
すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。愛は決して絶える
ことがありません。〕
聖書(コリント人への手紙
                       13章4節)
by danueno | 2010-03-03 14:44 | 編集後記


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