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「SIMの英文法」その31

        目に見えない英文法 補足10 



 今回も、前回に引き続いて、SIM同時通訳方式による

 リスニングについてのお話です。


 前回私は、「SIM方式における英語学習は、リーディングもリスニングも

 根本的な学習の原理は同じである」と書きました。


 つまり、どちらも「英語の語順」で、センスグループごとに

 頭から理解していかなければ、英米人のようなスピーディーな理解は

 おぼつかない、ということです。


 そして実は、そのための秘策が、スーパーエルマーの「Hop,Skip&Jump」

 なのです。


 スーパーエルマーは1988年開講以来、19万人が受講して、

 多数のTOEICリスニング満点、スコア激伸を輩出しています。



 このスーパーエルマーは、どのようにして作られたのでしょうか。

 スーパーエルマー受講生の方でも、その誕生の経緯については

 ご存じない方が多いと思いますので、ちょっとご紹介します。


 スーパーエルマーは、ご承知の通り、私の父、

 ダン上野が開発しました。


 当時の父の手記を元に、スーパーエルマー開発の経緯を

 たどってみましょう。


 スーパーエルマーをまだご存じない方も、英語学習の本質的な部分が

 明らかにされていますので、ぜひお読みください。


 
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 私は1978年に同時通訳方式の長文読解力養成講座「スーパーSIM」を

 世に出した。そして、10年後の1988年に、同時通訳方式リスニング教材を

 開発した。これが「スーパーエルマー」である。



 この教材の開発の過程で、私自身が試作教材を聞き、かなりの効果が

 あることが確認できたので、発表に踏み切った。

 だから、この教材は私のために開発したとも言える。



 私自身、リスニング習得が最後の難関であった。

 若い時にはFEN(現在はAFN:アメリカ駐留軍のラジオ放送)を

 聴いていた。しかしリスニングは上達しなかった。

 音には少しずつ慣れたが、「リスニングができる」と言えるほどには

 ならなかった。


 リスニングの根本問題は、「意味がわからない英語は身に付かない」

 ということである。意味がわからない英語は、100万回聞いても

 意味がわかるようにはならない。



 日本人が英語を聞いて、未知の単語がひとつもないということはない。

 必ず知らない単語が出てくる。しかし、リスニングでは、わからない単語が

 あるからといって辞書をひく時間はない。そんなことをしていては、

 話についていくことができない。


 単語の意味がわかって聞かなければ内容理解ができないのに、瞬間的に

 意味がわかる方法がないのはジレンマである。


 これでは結局、リスニングの上達は永久にあきらめなければならない。

 事実、日本人でリスニングまで身につけた人は極めて少ない。


 そこで私は、このジレンマを解決するには、思い切った手段を取るしかない、

 という結論に至った。



 その思い切った手段とは、「英語音声に同時通訳を付ける」というものだ。
 

 具体的に言うと、英語音声そのままでは日本人には理解できないので、

 その英語音声を同時通訳してしまおう、ということだ。


 最近はよくTVなどで同時通訳が流れるが、あのように英語音声に

 同時通訳を付ければ、日本人にも即座に意味が判る。

 もちろん、辞書をひく必要もない。


 しかし私は、さらにある工夫を凝らした。

 これが期待をはるかに上回る効果を発揮した。


                             (続く)
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 いかがですか? スーパーエルマー開発秘話。

 今日の内容は、次回に続きます。




           
    …お楽しみに! 
by danueno | 2010-03-03 14:40 | SIMうんちく


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