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「SIMの英文法」その30

        目に見えない英文法 補足9 



 今回も、前回に引き続いて、SIM同時通訳方式によるリスニング

 についてのお話です。


 ちょっと復習しましょう。

 前回、私は、最も効果的なリーディングの方法とは、

「英語の語順」で英語を頭からセンスグループ、

つまり意味のまとまりごとに理解していく

「SIM同時通訳方式」だ、というお話をしました。


 そしてこのことは、リスニングにも当てはまります。

 なぜなら、英語の根本的な構造は、書き言葉であろうが、

 話し言葉であろうが全く同じだからです。

  
 この点で、「わからなくても良いからAFN放送をひたすら聞く」

 という学習法は誤りだ、ということでしたね。


 わからない英語を100回聴いても、あるいは1万回聴いても、

 わからないものは、わかるようにならないからです。


 意味のわかるものを聴くからこそ、理解が成り立つのです。


 さらに言えば、「英語の語順」でセンスグループごとに、

 意味がわかる英語を聴く、ここにこそ、最も効果的な

 リスニング上達のカギが隠されているのだ、

 ということでしたね。



 …前回のお話は、ここまででした。

 今日は、この続きです。



 ところで、なぜ「英語の語順」で文頭から、

 センスグループごとに意味がわかる英語を聴くことが、

 そんなに大切なのでしょうか?


 ちょっと考えてみてください。

 リスニングの時には、相手の話をさえぎって、もう一度、

 文頭に戻って確認することなどできるでしょうか?


 …できませんね。


 リーディングの場合なら、最悪の場合、「返り読み」で

 文頭に戻って内容を確認することができます。


 ところが、リスニングでは、それができません。
 
 相手の話は待ったなしに、どんどん先に進んでしまうからです。

 
 ですから、リスニングはリーディング以上に、「英語の語順」で

 センスグループごとに理解していかなければならないのです。



 実は、この点で私自身、思い知ったことがあります。

 それは、かつて私が、英語学習に本腰を入れはじめた頃の

 出来事でした。


 その頃、父、ダン上野は、SIM方式によるリーディング教材、

「スーパーSIM」をもとに、社会人向けのリスニング教材、

「スーパーエルマー」を開発中でした。


 ある日私は、その試作品を聴きました。

 センスグループ、つまり意味の取れるまとまりごとに、

 英語、そして日本語の音声が流れてきます。

 これが、いわゆる「Hop」でした。


 しかし、私はその時、思ったものです。

「これって、スーパーSIMの同時通訳方式を、

 ただ音声に置き換えただけではないの?」と。


 もちろん私は、リーディングの特効薬である「スーパーSIM」の

 素晴らしさは良く理解していました。


 でも、「スーパーSIM」の学習理論である「SIM同時通訳方式」が

 リスニングに応用できるなどとは考えてもいませんでした。


 ところが、これは私の完全な思い違いでした。

 完成したSIM方式リスニング教材「スーパーエルマー」の受講生から、

「TOEICリスニング満点」が続出し始めたのです。


 私は「SIM同時通訳方式」の真の凄さを、改めて思い知りました。

 それは主に、「Hop」「Skip」の底知れない力によるものでした。





     … この続きは、また次回!




           
    …お楽しみに! 
by danueno | 2010-02-24 17:32 | SIMうんちく


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