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「SIMの英文法」その28

        目に見えない英文法 補足7 



 前回は、英語はSIM同時通訳方式でなければ、

 つまり「英語の語順」でなければ、本当には意味が

 わからないようにできている、ということをお話ししました。


 それは、とりもなおさず、SIM同時通訳方式とは

 英語の本質から生まれてきた、ということを意味している、

 ということですね。


 ですから、必要以上に英文法に振り回されることは、

 学習の妨げにしかなりません。


 私たちは、文法をことさら意識することなく、

 SIM同時通訳方式によって、「英語の語順」でどんどん

 英語を読み、聴くような勉強を続けることがベストなのです。



 このことに関して、岩波新書「日本人の英語」で有名な、

 マーク・ピーターセン教授の卓抜なコメントがあります。

 ちょっと紹介しますね。


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  「なぜこのような表現になっているかのカギは、文法書や辞書の中に

   あるのではない。その英語自身の中にあるからである。

   そうでなければ、今ほど優れた文法書や辞書のない時代に、

   たとえば夏目漱石が書いたようなきちんとした英語が生み出された

   はずがない。」

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 …いかがでしょうか。

 さすがに含蓄に富む言葉ですね。


 日本人が社会人になって英語を習得しなければならない場合には、

 大学受験のような英文法を勉強しなければならない、

 と考える必要はありません。


 英語そのものを、もっと身につけるような勉強をしなければ

 なりません。


 それには、このSIM同時通訳方式で多くの英文を読み、

 その英文を頭に蓄積する方法をお勧めします。



 つまり、「心に響く英文」をSIM同時通訳方式で読むことです。

 心に響く英文でなければ、頭に蓄えるほどの情熱はわきません。


 そして、自分の頭の中で英文を再現する(Reproduction)能力を

 身につけることです。


 SIM同時通訳方式で英語を読み、音読して、そのまま自分の頭の中に

 蓄えることで、この英文再現(Reproduction)能力が身に付くはずです。


 このSIM同時通訳方式では、リーディング力ばかりでなく、

 リスニング力も身に付きます。


 なぜなら、「英語の思考法」は、リスニングにも有効だからです。

 ですから、まずその前提として、「英語の語順」で英語を文頭から

 理解していく姿勢がぜひとも必要です。


 そのレールの延長線上で、SIM同時通訳方式のリスニング教材を

 用いて、リスニング力を身につけるのがベストの英語学習法である

 と言えます。



     … この続きは、また次回!

           
     …お楽しみに! 
by danueno | 2010-02-10 14:16 | SIMうんちく


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