素晴らしく気持ちの良いある朝、公園を歩いていて、
ちょっと不思議な経験をしました。 高い梢で鳥たちがにぎやかに鳴き交わしていたのですが、 急に静かになったのです。 無くなったのは鳥の声だけではありません、 すべての音がスッと消え去っていました。 私はすぐ、「自分の耳がおかしいのだ」と気が付きました。 それは、フルートを長時間練習した後などによく起こる、 一時的な難聴の症状でした。 でも今日書きたいのは難聴のことではありません。 「鳴いている鳥の声も耳がないと聞こえない」ということです。 さらに言えば、「公園の美しい景色も目がなければ見えない」 ということです。 私たちは、いま見聞きしている世界を当たり前のように、 「そこにある」と認識しますが、私たちの目が見えず、 耳が聞こえなければ、「それは存在しないに等しい」 という事実を、その朝、私は驚きをもって発見したのです。 そこで今日、私が書きたいのは、ヘレン・ケラーのことです。 彼女は二歳で音と光を失い、話すことさえできなくなりました。 いわゆる三重苦です。 ヘレン・ケラーにとって世界とは、非常に限られていて、 しかも混沌としたものに違いなかったと思います。 ところが、クリスチャンであったサリバン先生を通して、 彼女の人生は劇的に変えられ、私たちが知るとおり、 世界的な社会福祉事業家として偉大な生涯を全うすることが できました。 その秘密はどこにあったのでしょうか? 「彼女の目は見えなかったが、心の目が見えていたのだ」と、 そのように私は思うのです。 ヘレン・ケラーは彼女の愛読書について、次のような言葉を、 私たちに残しています。 『私が毎日、もっとも愛読する書物、それは聖書です。 私の辞書に”悲惨”という文字はありません。 聖書はダイナミックなカであり、 変わることのない理想を示すものです。』 So we fix our eyes not on what is seen, but on what is unseen. For what is seen is temporary, but what is unseen is eternal. Bible(2 Corinthians 4:18) 〔私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。 見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです。〕 聖書 (コリント人への手紙 第二 4:18) ※盲目に生まれついたのは神様の愛がこの人をおおうため http://www.geocities.jp/hecaress/He/Messages/FkKamisamanoai.html
by danueno
| 2009-08-26 14:02
| 編集後記
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